肉厚ゲノム編集真鯛が販売される見通し!遺伝子組み換えとはとは異なるものの消費者への表示義務はほしい

以前にも記事にしたことのあるゲノム編集という技術で可食部の筋肉質を増幅させた真鯛がいよいよ消費者の手に渡る第一段階がはじまりました。

ここへ来てまだ再燃してきたゲノム編集の安全性と表示義務について正しい知識をもって、自らが判断してほしとの思いから再度まとめてみました。

画像:KYODO




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ゲノム編集とは

遺伝子組み換えはまったく別の関係のない外部から持ってきた遺伝子を途中に組み込んで追加するのが遺伝子組み換えであり、これは正常な個体ではないことを示しますが、

ゲノム編集とは、実際に体内に元々の遺伝子の一部を切り取って、それ以上働かないようにするというもの。


出典:JIJI.COM

私たち人間の体内でも日光を浴びたりするだけでも遺伝子の改変が自然と起きており、がんなどのびゅうきになるのもこの遺伝子の突然変異によるものです。

ですから遺伝子組み換えとは全く異なっており、理論上は安全だということ。

いくら安全とは言えユーザーの選択は自由にするべき

遺伝子組み換えの場合は、国の法規制があるので表示義務がありますが、このゲノム編集された食品には表示義務がありませんし、商品化して販売される際にもゲノム編集であることの報告は【任意】とされています。

ゲノム編集された真鯛は国内初の動物性食品となりますが、今現在もトマトなどがすでに一般消費者向けに出荷、販売されているという事実があります。

やっぱりどんなに安全と言われても気になる人は必ずいます。食べたくないという人もいます。

安全だとか安全でないという時点で、しっかり商品にゲノム編集ということえを明記したうえで、それを口にするユーザーが自由に判断、選択できるのが理想なのではと思います。

有識者のコメント

遺伝子組み換えとゲノム編集は異なった技術です。遺伝子組み換えは外部から遺伝子を導入して新たな機能を付与させることで、ゲノム編集は特定のDNA配列を改変することです。DNAの改変は、日常的にも起きており、太陽の光などの外部刺激によってもDNAはダメージを受けて改変されています。従来の品種改良なんかは、それらのダメージを起こしたDNAを持った系統の中から有益なものを選抜していたわけです。つまり原理的には、ゲノム編集と従来の品種改良の方法は、DNAの損傷に由来しているという意味で同義です。とは言っても不安になる方は、必ずいらっしゃると思いますので、その方たちへの配慮は必要かと思います。選択の自由が保障されるべきですので、表示義務はあった方が良いのではないでしょうか。

彼氏は大学の先生で、遺伝子組み換えを研究してて遺伝子組み換えと違ってゲノム編集がいかに普通のことなのかをすっごい丁寧に解説してくれた。科学者としては根拠や背景のない不安感で有用な技術が拒絶される現状が腹立たしいそうで。世間の人はもっと学ぶべき!て憤慨しておった。まあ確かにそれは一理ある。でも不安感を訴え拒絶してる人が自発的に学ぶはずないのだから、学ぶべき!ではなくもっと地道に説明するべきなのでは?て思った。よく分からないものを口にするのは誰しもが怖いもの。

開発したのは京都の会社

京都大の研究者らと共同でこのゲノム編集真鯛を流通させるまでに開発したのは京都の新興企業「リージョナルフィッシュ」という会社。

リージョナルフィッシュ株式会社
https://regional.fish/
京都府京都市左京区吉田本町36番地1 京都大学国際科学イノベーション棟
お問い合わせフォーム:https://regional.fish/contact/
Tel:075-600-2963

SNSのコメント

寿司屋でも、居酒屋でも、しっかり明記してほしいですね。勝手に産地偽装で、明石のタイ!とか、やらないように。

お願いですから表示してください。消費者が選べるようにしてください。

前回のトマトは「血圧を下げるとされるGABAが普通より多い」っていう、けっこう特殊用途向けな感じだったけど、今回の「肉厚なマダイ」っていうのは、一般向けに流通しそうな商品だな.イヤな人が間違って買ってしまわないように、表示をきちんとしてもらいたいな.私は一度は食べてみたい.

初めて実物を見たが…こんな不自然にパンパンの真鯛、真鯛じゃねえわ。こんなの食いたくねー