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第36回日本の自然写真コンテストに入選した温暖な海である紀伊半島の南端でミナミハコフグと踊っているかのように見えるサルパの様子を捉えた写真が話題になりました。
撮影者はダイビングインストラクターの27歳の男性。サルパは単体で泳ぐことは稀で黄色い魚との組み合わせが絵になるとシャッターを押したそうです。
サルパは寒天質の身体を持った生物学上ホヤの仲間に分類される樽形でプランクトン性の尾索動物とされています。
サルパは、吸引した水を体内の捕食フィルターで濾過し、植物プランクトンを栄養源として捕食するが、このときの海水ごと吸い込んで体内を通し、一気に吐き出すことで移動するという画期的なジェット推進方法を持つ珍しい生き物なのだ。
体長は1センチ~10センチほど。主な生息地は南極海。生息地は赤道や温帯域や冷帯域など比較的水温が1年を通して安定しているところに多い。
このように単体で泳いでいるところを目撃されることもあるが、複数のサルパがチェーン上に連なり泳ぐ「コロニー」と呼ばれる、浮遊しながら移動する映像がサルパの一般的な印象。だからこそ今回の写真のように他の種の魚と単体でとられているのは非常に珍しく珍重される。