渓流釣りで釣れる魚の種類!アングラーを魅了する対象魚それぞれの釣り方もざっくり解説

渓流釣りで釣れる魚の種類とそれぞれの魚種の特徴とそれぞれの釣り方を簡単に解説します。

河川の最上流~渓流ポイントはほかの釣りとは違い緑に囲まれた豊かな自然の中でそこでしか釣ることのできない魅力的な淡水魚が釣れることが醍醐味の釣りです。

そんな渓流アングラーを魅了する釣りの対象魚となる種類と釣り方をザックリとお伝えします。




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渓流釣りで釣れる魚の特徴と生態

澄んだ河川上流~渓流で様々な魚を釣ることができる釣りが渓流釣り。釣り人の視点から主な釣れる魚と釣り方、生態や特徴についてざっくりとみていきます。

まず渓流釣りで釣れる代表的な魚としてイワナやヤマメ、ニジマス、アメマスさらにはオショロコマなどがあります。それぞれの魚には特有の生態や特徴があり、釣り手にとって楽しさと挑戦があるのです。

イワナは、淡水魚の中でも美しい模様が特徴的で、冷たい清流を好みます。フライフィッシングが人気の釣り方であり、フライを巧みに使いながら警戒心の強いイワナを狙うことが醍醐味です。

ヤマメはイワナに似た姿をしていますがより急流を好みます。ルアーフィッシングが効果的で、スプーンやミノーなどのルアーを使って釣ることが一般的です。

ニジマスは美しい銀色の体と鱗が特徴的な魚で、釣りの対象としても人気があります。ルアーフィッシングやフライフィッシングで楽しむことができ、活発な動きを見せるため釣り手を楽しませてくれるのです。
アメマスは体が太く力強い魚であり、食欲旺盛です。ルアーフィッシングで釣ることが一般的で、パワフルな引きが釣りの魅力です。

オショロコマはニジマスに似た姿をしていますが、より小型で水温の低い場所を好む傾向があります。フライフィッシングやルアーフィッシングで釣ることができ、素早い動きが特徴です。

これらの代表的な魚種を、これからひとつずつそれぞれの特徴と釣り方を解説していきます。

ヤマメ

画像:オルルド釣具公式ブログ

渓流釣りのヤマメは、美しい自然環境に棲む魚であり、渓流釣りアングラーにとって非常に人気のある対象となっています。

寒冷な水流を好み、清澄で流れの速い渓流や川の中で見られます。彼らの習性を理解し、適切な釣り方と狙うポイントを知ることで、より成功率の高い釣りを楽しむことができます。

ヤマメの生態は警戒心が強いため、静かにアプローチすることが重要です。渓流釣りでは、軽量で感度の高いロッドとリールを使用し、細めのラインをセットすることが推奨されます。釣り針は小さめのものを選び、リーダーも細くすると良いでしょう。

ヤマメは天然のエサに慣れているため、自然な動きや色合いのルアーを使用すると効果的です。

水温や天候によって行動パターンが変わるため、釣りの時間帯も重要です。早朝や夕暮れ時が活発になる傾向がありますが、日中でも陽の光が差し込む岩陰や流れの落ち着いたポイントに潜んでいることがあります。特に気温が上がる夏場には冷たい水流を求めて深い場所に移動することがありますので、その時は深場を重点的に狙うとよいです。

渓流釣りのヤマメはフライフィッシングが非常に人気で効果的な釣り方として挙げられます。現地の昆虫やその模様を模したフライを使って攻めると、ヤマメの本能を刺激して食いつきやすくなります。リーダーやキャスト技術も重要な要素で、巧みなキャストを行うことで魚に警戒心を与えずに釣り上げることができます。

イワナ

画像:PhotoAC

イワナは、淡水魚でありながら海に遡上する遡上魚として知られ、美しい模様と力強い泳ぎが特徴です。渓流釣りの醍醐味は、その自然の中でイワナを狙う魚釣りであり、釣り手の技量や知識が試されるのです。

まず習性について考えてみましょう。イワナは冷たい清流を好み、水温が低い場所に生息します。夏場でも深いプールや滝つぼの周辺で見られることが多いです。また、昼間は日陰に隠れることが多く、活動的になるのは朝早くや夕方から夜にかけての時間帯です。そのため、朝夕の涼しい時間帯が釣りに適しているのです。

次に釣り方です。この魚は警戒心が強く、慎重な性格をしています。そのため、細心の注意を払いながら、できるだけ自然な仕掛けや動きを心掛けることが大切です。

フライフィッシングが特に人気の釣り方であり、リアルな昆虫の模様のフライを使うことが多いです。また、ルアーフィッシングでも、自然な動きを演出するルアーを使用することでイワナの警戒心を乗り越えることができるのです。

そして生態を考えて狙うポイントについても考慮しなければなりません。イワナは波立つ急流や滝つぼの後ろなど、流れが速く水深がある場所を好む傾向があります。

ニジマス

画像:Visualhunt

渓流釣りのニジマスの特徴は、水温が7℃~18℃くらいの時に活性が高いことです。4月~6月あるいは9月〜10月が最適な時期で、水温が高すぎる真夏と反対に低すぎる真冬は釣果が下がります。

釣り方にはミャク釣りでエサを流し込む方法や、ルアー釣りなどがあります。

ニジマスの生態は水生昆虫や甲殻類、小魚以外にも、魚の卵を食べるとされ、エサ釣りにはイクラを使います。食用ではなくエサ用に加工されたイクラで、オレンジの目を避けつつ針先が見えないように刺しましょう。

ルアー釣りは自然の渓流を利用した管理釣り場でよく行われ、家族連れや初心者でも楽しめます。

慣れればフライフィッシングで狙う方がルアー釣りより釣りやすいです。狙うポイントは白泡が出ないところで、ニジマスが溜まっている可能性があります。白泡が出ている場所は流れの強さから体力を消耗してしまい、魚があまり居着きません。白泡の両脇が流れが緩くなっているポイントなので狙うと良いです。

管理釣り場では、流れがほとんどなく水深があるポイントを狙います。水の流れがない環境で群れで育てられたニジマスは、放流直後は水に慣れていないため止水環境を求めて集まっている可能性が高いためです。

アメマス

画像:汽水に棲む大アメマス|Patagonia

アメマスは北海道などの寒冷地に生息している北海道のエゾイワナの河川と海を行き来する降海型をいいます。その美しい体色と、激しい引きによる釣りの楽しさから、多くの釣り師に人気があります。

アメマスは冷たい清流を好み、水温が10℃から18℃程度の川や渓流に生息しています。

狙える釣り方のポイントとしては、フライフィッシングが一般的です。アメマスは自然のエサによく反応し、人工餌よりもフライに対してアグレッシブに反応することが多いためです。フライフィッシングでは、主にアメマスが好む昆虫の模様や動きを再現した人工餌(フライ)を使い、巧妙に川の流れに合わせて投げ入れます。

巧みなキャスティング技術が求められるため、釣り師の腕の見せ所ともいえるでしょう。

ルアーフィッシングでもアメマスを狙うことができます。スプーンやミノーなどを使い、川の流れに逆らって巻くアップストリームリトリーブが効果的です。

その際リトリーブスピードやアクションを変えることで、アメマスのアグレッシブな本能を刺激し、バイトを誘発することができます。

アメマスの生態の特徴は警戒心が強く、クリアな水中でも見つけるのが難しいこともあります。そのため、釣りをする際には静かで慎重な行動が求められます。また、自然環境への配慮も重要であり、ルールを守りながら楽しむことが大切です。

オショロコマ

画像:PhotoAC

渓流釣りのオショロコマとは、日本では北海道にのみ分布する希少種です。美しい斑点模様と赤い腹部が特徴的で、釣り愛好家に人気のある魚です。生態の特徴としてはまずその体の色彩が挙げられます。

背中は緑褐色から青褐色で、側面には黒い斑点が散りばめられています。そして特に腹部は鮮やかな赤色をしており、これがオショロコマの見分ける一番の特徴です。成魚になると体長は30cmから60cm程度になりますが、中にはこれを超える大型個体も存在し、熟練の釣り師には高い人気を誇ります。

渓流釣りでのオショロコマの釣り方は、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まず、釣り場を選ぶ際には、清流で水が澄んでおり、魚の姿を見ることができる場所を選びます。次に、釣り道具として、軽量で長さのある釣り竿と、軽めのリールを使うと良いでしょう。

ラインは細めのものを選び、ルアーやフライフィッシングなど、オショロコマがよく反応する釣り方を選択します。

釣りの際には、周囲の環境に注意しながら静かに近づき、投げる位置やアクションを工夫してオショロコマの警戒心をなるべく煽らないよう心掛けます。オショロコマは警戒心が強く、慎重な性格をしているため、巧みなテクニックが必要とされます。