干物と聞いて真っ先に浮かぶのがアジの干物や、うるめいわしにいりこ?とかスルメイカとかだけど、想像をはるかに超えたアジの開きならぬブリの開きが静岡県伊東市で22,23日に開催された大物産市「伊東温泉めちゃくちゃ市」に出品されました。
大きさは長さ約100センチ、重さ12キロを超えるブリを腹開きにした丸ごと1匹の巨大な干物です。
釣り歴15年、日本料理店での調理師歴20年以上のチヌコックことOSAMUです。ライトゲームが趣味の料理人でした。割烹や厳しい修行を強いられる高級料亭で働いていた経験から素人さんのレシピサイトでは決して載っていないプロならでは小技、裏技を得意としております!ちょっとしたひと手間で絶妙に上手くなるそのヒミツとは…!?
ブリの身は熟成させると旨味が増す
一般の方の感覚では、魚の刺身を食べるときには「新鮮」さを優先させると思うけど、天然のブリなどは約1日冷蔵庫で寝かせたほうが旨味がまします。
自分が日本料理店に勤めていた時には、天然ブリが入荷するときれいに裁いてサク取りしてから一晩寝かせていました。
そうすることで、身の中の旨味成分のグルタミン酸が増えて旨味が増します。
刺身で食べるときも同じです。
また一番驚くのは、そうして熟成させたブリの、本来捨てる部分の「血合い」。
出しの中に野菜と一緒に魚のアラをぶっこんで作った料理人たちのまかないで作った鍋に入れたブリの血合いがめちゃくちゃ美味かったんです。
血合い?って思うかもしれませんが旨味が凝縮されていてびっくりするほど美味かったのをよく覚えています。
それと同じで、塩を刷り込んで2日間天干しにされたこのブリの開きは、旨味が濃縮され、余分な水分も飛ばされていて、丸々と太っているので脂の乗りもよく
これを丸ごと、野外で大きなドラム缶ひっくり返したようなグリルで炭火焼きにすると、じゅうじゅうと脂が滴り落ち…
さぞかし美味いんでしょうねぇ!
一切れを口に入れてビールをきゅうっと・・・めちゃ食べたくなってきました。
けどお値段、いくらするんでしょうか?
自分で釣ったブリを開きに…
一度食べて見たいですね。ただ市販はされていません。ブリの開きは今のところイベント用だけのようです。
似たようなもので有名なカツオを塩漬け乾燥にした「塩かつお」は切り身にして売られています↓
【ふるさと納税】西伊豆塩かつお 切り身
かといって自分で釣ってきたブリやハマチ(ワラサやイナダ)でもやろうと思えばできないことはないですが、
それどうやって焼くかが問題。丸ごと焼けるグリルなんてそんな大きなものは家庭にはないし、せっかくの大きな開きを切って切り身じゃ味気ないし…
やはり大勢で食べるBBQのときに外で炭火で焼いて食べるとかですかね!
それならみんなでワイワイ盛り上がりそうです。
SNSの反応
持って帰ってどうやって焼く?ドラム缶半切りのBBQコンロとかあればいいがぶつ切りにしてちょっとづつとか味気ないし1度に焼くと10人ぐらいは呼んでこないといかんな。
天然物の10キロオーバーのブリの干物かぁ〜脂乗り乗りで焼いたら、どんだけ美味いのか、食べてみたいけど高くて手が出ないだろうから、明後日勝浦に寒鯖釣りに行くから、寒鯖の干物作って食べよう。
伊豆と言ったら干物が名物なのは分かるがわざわざ他所の港の魚を使わんでも地元の魚を使った方がよりアピール出来ると思うが