沖へ行くほど釣れそうな気がする!?気軽になったミニボートで注意すべき安全策とは

免許のいらないミニボートなら気軽に大海原へ出られるがその危険性が今問題視されています。

釣り人はどうしても人の手があまり入っていないプレッシャーの低いポイントを求める傾向にある。

そんな中で気軽に海へ出れるものとして手漕ぎボートやカヤックよりもさらに、沖へ出かけられるミニボートが広まりつつありますが、このミニボートをはじめる人は安全面で決定的に誤解していることがあります。

それらを解説していくうえで、釣りにおいてミニボートをはじめる際の注意点をまとめてみました。




この記事を書いた人

ミニボートの定義と危険度

免許は不要でも知識まで不要ではない!
ミニボート釣り
最近登場してきたカヤックフィッシングや手漕ぎボートでの釣りをさらに進化させ、より遠くへ、人的プレッシャーがかかっていない離れた場所へ行って帰れる【ミニボート】をはじめる人が増えてきました。

ミニボートは船外機などの動力を用いる船舶のうち、船体の全長が3メートル未満で、かつエンジンの出力が1.5キロワット(2馬力)未満のものを示し、免許不要と言うことは、船舶免許がなくとも大海原で遊べてしまうということ。すなわち免許取得のために勉強しなければならない海や船に関する知識がなくともキケンな海へ出れてしまうということ。このことをミニボートをはじめる人には自覚してほしい。

”沖ほど釣れそうな気がする”ほど危険

ミニボートから見た沖合
釣り人にとって、手軽に行ける近場とか気持ちよく釣りができる場所とかではなく、やはり「釣れる場所」に行きたいと思うのは当然。

ミニボートで沖へ行けば行くほど釣れそうな気がしてくるのも釣り人のどうしようもない性ですが、遊漁船で沖へ出てもいつも同じポイントで釣れるとも限りませんし、思うような釣果が望めない時だってあります。場所だけでなく潮の流れや、その場所の地形、風や天候などさまざまなことが要因となってその時々によって釣れる場所が決まってきているのです。

沖の大海原へ行けば行くほど絶好のポイントになるという安易な考えは捨てたほうが身のためです!

ミニボートで釣りする場合の注意点

波を受け浸水してしまい戻れなくなり海保に救助航行されるミニボート
画像:福井新聞ONLINE

 

近くを通る船の引き波

ボートで沖へ出るのに「波」注意しなければいけないのは誰でも知ってるでしょうが、特にボートでの横から受ける波には注意が必要です。

近くを自分のボートよりも大きな船が通った後に発生する引き波をボート船体の横から受けるとそのまま転覆、浸水していまいます。

他の船が近くを通ったならば、波の来る向きを先に見越して、ボートの前方先端を波が来る方向に向けてやると波を受け流すことができ転覆、浸水を回避できます。

未然に防ぐためには、釣りをしている最中も周りの船の動向や波の状況を常に意識し注意を払っておくことはもちろんです。

 

バランス

小さなボートは浮力の復元力が弱く一発でひっくり返ってしまいます。不用意にボートの上で立ってみたり、荷物を取ろうと思い片側に片寄ってしまうと船がバランスをくずし転覆してしまいます。

一度ひっくり返ったボートを海面で元に戻そうとするのは非常に難しく、命の危険さえ伴うことをお忘れなく。

 

風の向きと強さ

海上での風の強さと返る方向には気を付かなければなりません。手漕ぎボートやパドル式カヤックなどはもちろんエンジン付きのミニボートでも、強風の向かい風になるとパワーが弱くまったく前へ進まない状況が生まれてきます。

それは陸からあまり離れていない場所でも起こりうることです。人がたいしたことのない感じるような弱い風であってもボートだと本当にすすめなくなるもんなんです!

自分が帰る方向とその日の風の向きを頭に入れてから出船しましょう。

まとめ

基本的に海の上は陸の上と違ってどこを走っても自由。ということは海の上で安全に止まっていられる場所など無いものと理解しておくべきです。常に周りに気を配っていることもっとも大切です。