佐賀県唐津市呼子町の呼子港で鮮度抜群のイカとしてブランド化されている「呼子のイカ」。
生け簀のある海鮮居酒屋などで注文できるイカの活け造り。食べたことはなくとも見たことのある人はたくさんいると思う、あの食欲をそそる身が透き通っているイカの活き造りのあれです。
そのちょっと意外だった漁法と鮮度を保つための努力に密着してみました。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
いかした!?イカ釣り漁船
「イカ釣り漁船」って聞いたこともあったし今までこれといって何とも思わなかったけれど、イカを専門にしている漁船は、網で一網打尽にしてしまうのではなく、そう1匹ずつ釣り上げられます。
あのライトがいっぱいぶら下がったあの船からの釣り漁をします。
他の魚種を狙っている定置網にたまたま群れが当たったとかいうこともあるようですが、カツオの1本釣りのように、釣るほうが鮮度も保て、なにしろ身に傷がつきにくく高値で取引きされることで知られています。
意外な釣り方
じゃあ、どうやって釣っているのかというと、群れの中に針だけぶっこんで引っ掛けているのかと思いきや!
なんと、ルアーに冷凍のキビナゴをピアノ線で巻きつけて・・・。
そうですあの爆釣エギングする「邪道エギ」の方法だと思われます。
それを漁師さんが竿1本ずつを海に投げ入れていくそうです。
とはいえ、私達素人の釣り人が釣るエギングとは異なり、そこはプロ
そのルアーが3つ着いた仕掛けを用います。
私達の釣果なんて目じゃないくらい釣ります!
だいたい、1隻の平均的なイカ釣り漁船で2人の漁師で約6時間で100キロ
圧巻です!
鮮度を保つ取り組み
漁船に乗ると釣れた魚を船の床下にある水槽に入れたり、締めたあと氷がたくさん入ったドでかいクーラーボックスに入れてくれる遊漁船などもありますが、ここ呼子のイカ釣り漁船はちょっと違います。
最大の特徴である”透き通る身の鮮度”を保つために水槽にはエアポンプが入れてあり船体に空いた穴から噴き出される海水を循環させ、水中の飽和酸素を高め鮮度を保ちます。
また漁港に到着するとすぐさま市場の生け簀に移動させるために、かごに入れて漁師さんたちが走っている姿は、なんといっても「呼子のいか」のバツグンの鮮度の証明だと思います。
ネットの反応=====
ブランド化が進んだおかけでブランドを避けて美味しい無名品を安く買えるようになった漁業者の努力に感謝ブランド品なんて名前だけで高くて美味くない目利きができれば安く美味しいものが買える時代になった
呼子のイカは確かに美味いけど、唐津のイカも同じくらい美味いのよ。元はと言えば同じ水揚げだしね。
ただ、呼子ってだけで付加価値つけて値段釣り上げてるのがなんだかなぁって感じ。
どこで漁獲したかではなくどこで水揚げしたか、も大事ですね。水揚げ後の扱いが漁港によって違いますので。有名なブランド港は高く売れることもありその分鮮度保持に経費を使って手をかけられる。マグロやブリ、カレイなども同じ。