バス釣りトップウォーターの特集です。
トップでバスを引き出せる時期や釣りやすい状況判断の目安やおすすめルアーとラインやロッドも解説します。
波紋を広げながら引いてくるルアーに追ってきて水面を割り食らいついてくるバスは迫力満点!!
ほかのバスの釣り方では味わえない釣り応えのあるトップウォーターの釣れるコツを紐解いていきます。
バス釣り歴15年のkatsuyaです。これまでCacciatore(カッチャトーレ)として活動していましたが、「かっちゃん」と呼んでください。日頃はバス釣りをメインに最近ではブレードジギング、ショアジギングにハマっています。「釣れる」&「楽しい」を実感できる実践的なノウハウを皆様にお届けできるように頑張ります!
バス釣りトップウォーターの時期
バス釣りでトップウォーターが成立する時期は地域による水温変化の違いと使うルアーの種類や釣り方によって多少の差はあるものの、早い地域では春先からはじまり初夏には多くの場所で釣りやすくなる時期に入ります。
トップウォーターでもっともバスが釣りやすくなるハイシーズンは日本各地、全国的に見て8月、9月です。気温、水温の上昇とともに活性が上がり水面を意識したバスが増えてくるためビッグバスも狙えます。
バス釣りで総じてトップウォーターが出来る時期は6月~10月いっぱいくらいと思っていれば間違いはないでしょう。
トップウォーターでバスが釣りやすい状況目安
トップウォーターでバスが出やすい時間帯やシチュエーションがいくつかあります。
ほかにもあるかもしれませんが、僕がこれまでに経験した時間帯や場所、天候などトップウォーターで釣れた時に、
「この状況ならいける!!」と感じた主な場面を、釣りやすいと感じた順番にお伝えします。
朝マズメ
ま~これは当たり前と言われればあたり前なのですが、早朝、日が昇りはじめるまだ薄暗い時間から始めると魚が上ずっており釣れやすいです。
トップが成立する夏の時期には、朝マズメの時間はまだ気温も低くバサーにとっても釣りがしやすい時間帯でもあり快適に釣りができることも相まっていちばん最初にお伝えしようと思いました。
朝はトップで攻略、日が昇りきったらミドルやボトムといった感じで1日デイゲームを楽しむこともできます。
ローライト(曇り空)
遅くとも朝9:00前くらいには日が昇る時間です。早起きが苦手な人など朝寝坊しがちな人でも天気が曇り空の場合トップがやりやすくなる日があります。
水中に差し込む日射しがなくなり、こちらの影が水面に落ちることもないので水面のルアーに対してバスの警戒心が和らぎ食わせやすい状況が生まれます。
曇り空のときと同じような状況で水がクリアで風で水面が波立っているときもクリアな分ルアーにも気が付きやすいが、水面に波立っているのでこちらの気配は消すことができるからです。
オーバーハング
陸っぱりからだと多少やりずらいところもありますが、太陽光が照り付ける日中でもオーバーハングのある個所はトップウォーターで釣れることを何度も経験しています。
木の陰になり日射しを遮っている暗くなっている水中にバスがサスペンドしています。
どんなオーバーハングでもいいのかというとそんな簡単ではないですが、水面スレスレにまで枝が垂れ下がっているようなちょっとキャストすること自体をためらうような陰っている場所とかは自分なら「怪しい」と感じて投げます。
水面に生えてる水草やゴミ溜まり
野池などに多い水面に所狭しと顔出している水草。いつもならその隙間をぬって撃ちもの系(ワームリグ)を撃つところをフロッグや、あまりバタバタしない小型で軽いクローラー(i-WING FRYなど)で、上を這わせてきます。
時々ちょんちょんと動かして飛んだり跳ねたりさせていると下からバコッと出てきます。
また水質の悪いところは避けた方がいいですが、落ち葉やゴミが流されて溜まっているところの上も同じ要領で攻めると下にバスが身を潜めていることもあります。
ゴミ溜まりの周辺の水質の見極めは、あたりの水の粘度で判断します。水面にルアーを通したとき波紋が中々消えず泡がそのまましばらく残っているような水の場合、水がとろんとしていて酸素濃度が低くなっているのでバスはおろかベイトすらいない場所だと判断することができるので、そういった場所はただのゴミ溜まりなので違う場所を探しましょう。
ウィードの上や際
ウィード=すなわち水中に沈む植物がある場合、その上をトップウォータールアーで通してくることで陰になりバスが身を隠している奥そこから引き上へ引き出すことができます。ダム湖などのよりも野池や河川で多い場所です。
またアシの密集している場所の際っきわをポッパーやスイッシャーを使いゆっくりと巻いてくると釣れることも!
夜釣りのトップウォーター
先の曇り空が有効になる理論と同じく日が沈み視界が狭くなってくると、バスの警戒心が薄れてベイトを追ってシャローまで接岸してきます。そのため陸っぱりからでも狙いやすくなります。
スレが立つのが早く日中では躊躇してしまうようなハイアピールのバスベイトやクローラーの出番が増えます。
アピール力の高いルアーを選んで暗くて気が付きにくい遠くのバスも誘い出すのがキモになります。
バス釣りトップウォータールアーの種類とおすすめ
バスをトップウォーターで攻略するルアーの種類と僕からのおすすめをご紹介します。
ポッパー
バス釣りトップウォーター初心者の方でもまず試してほしいのがポッパーです。
動かし方やアクションの付け方などほかのペンシルベイトやフロッグなどを使うときにも役に立つトップウォーター攻略の基礎が実践で学ぶことができます。
メガバス POP-X
トップウォータールアーの名作と言っても過言ではないおすすめポッパーがこちら。
ポッパーの中ではサイレントポッパー(アピール控えめ)な部類に入りますが、「ポッコンッ」というポッピング音と波紋で誘い、重さと使い勝手の良さなどで陸っぱりからでも気軽に遊べるPOP-Xはおすすめです。
なんせほかのルアーにはない見た目デザインのカッコ良さでこれで釣った時の満足度が高くなるので違う意味でも楽しさが増します。
シマノ バンタム ワールドポップ F フラッシュブースト
僕がポッパーをはじめて体験したのはバス釣りからですが、トップウォーターをはじめた当初はポッパーの類は重さが7g前後のものが多くてスピニングでないと飛ばないと感じていました。
これは小さめのポッパーなのに自重が12gもあり初心者でもキャストが容易で操作性がバツグン!!
フラッシュブーストによるアピールが増している点も試す価値は十分あります。
ペンシルベイト
バス釣りトップウォーターで出番の多いルアーがペンシルベイトです。
独特の水面をスライディングさせたりドッグウォークでバシャバシャと近くのバスを水面におびき寄せます。
スミス へドン スーパースプークJr
ポッパーと同じく数あるメーカーやルアーの中からどれかひとつペンシルベイトを選ぶのは非常に難しいのですが、僕が”どれかひとつだけ…”とするならこれスーパースプークです。
ベイトロッドで簡単な操作で左右に首振りドッグウォークが可能です。中にラトルが入っていて音でも誘います。
写真はリアにフェザーフックが着いたフェザードレスドですが、ない種類もあります。
エバーグリーン シャワーブローズ
こちらも高アピール性能とドッグウォークのしやすさで扱いやすいペンシルベイトです。フェザーフックでトリプルフックなのにけっこう飛ばせます。ラトルも入っておりアピール力と操作性をを併せ持ったペンシルベイトでトップウォーター初心者の方の最初のペンシルとしてもおすすめです。
フロッグ
水草や落ち葉が密集している上をぴょんぴょんと跳ねさせ下に隠れているバスを引き出す際に使うルアーがフロッグです。
またカエルが跳んだり跳ねたりし、泳ぎ回っている野池で水面直下を泳がせて使うことも出来ます。
ジャッカル カエラS2 ビート
先に言っておおきますwフロッグはカエラ信者の僕なのでお許しください(汗)
新しくタイプのフロッグで後方に2枚のブレードが付いておりカチャカチャ鳴って音でアピール。もうひとつはフロッグらしからぬポッパー並みの「立ち姿勢」。立ち姿勢になる構造のため軽いトゥイッチでその場で頭からダイブして移動距離を抑えられるため狙いたいピンスポットの狭いヒットエリアでも長い時間アピールさせることが可能になっています。
ノーズタイプのフロッグなのに、ダイブアクションとブレードでアピールする。
エバーグリーン ポッパーフロッグ
こちらは口先がカップ形状になったポッパータイプのフロッグ。トゥイッチを入れることでカップに水を受けて音と泡ででアピール。やや太めの平たいリアスカートのおかげで水草の上ではなく水面での操作性にも配慮がされています。
クローラーベイト
バス釣りをはじめた頃、こんなので釣れるの?と思っていたクローラーベイト。左右についた羽をパタパタと水面で水を掻きバスを水面へ誘い出します。
他の釣り種では見ることも使うこともない、バス釣りトップウォータールアーの真髄ともいえるルアーです。
未だに信者が多く高値で取引されるレイドジャパンのダッヂなどが有名です。
ダッヂを使った朝マズメのトップウォーターゲームを”朝ダッヂ”なんてことも言われてましたwww
イマカツ アベンタクローラー RS / RSR
クローラーの歴史は古くて派手なアピールで誘う大型のルアーというイメージから、近年ではフィールドのハイプレッシャー化に伴ってか、ゆっくりと巻いてきても羽が動くスローリトリーブ仕様が好まれるようになってきました。
アベンタクローラーのRSモデルがそれにあたり、さらに超低速デッドスローリトリーブに特化されたものがRSRになります。
ジャッカル RVクローラー
ジャッカルのクローラーといえば以前ならポンパドールでしたが、昨今の主流になりつつあるスローリトリーブチューンのクローラーカテゴリにあたるRVクローラーがおすすめです。
ほかのクローラーベイトと比べて入手しやすく適切な価格で購入できるのもおすすめする理由です。
トップウォータークランク
トップウォーターなのにクランク!?
そうです、クランク独特のピッチの速いウォブリングアクションで水面直下わずか5センチを泳いで、激しい引き波を起こし強烈にアピールします。
リトリーブ速度を遅くしてもアピールしもちろん速巻きにも対応。ただ巻きで使えるのでトップウォーター初心者の方でも扱いやすくておすすめです。
OSP バジンクランク
「トップウォータークランク」という新しいカテゴリを生んだ先駆者であり唯一無二の存在がこちらバジンクランク。
バズベイト
夜やローライト(曇り空)のとき、奥底に隠れているバスを引き出すことが可能なのがバスベイトです。
水面をバシャバシャとかき回し、カシャンカシャンうるさいくらいの音でやる気のないバスにもスイッチを入れます。
僕は日中のピーカンや秋のターンオーバーで、ベイトっ気もなくどこにバスが居るのかわからないタフな状況で最初にあたり一面を探りながら近くまでおびき寄せるために使うこともあります。
ポイントが見つけられたり、誘い出した後にペンシルベイトなので食わせたりします。
ゲーリーヤマモト バズベイト
バズベイトは形状と構造が単純なのでメーカーと種類も豊富にありますが、僕がすすめるならはやり原点のゲリヤマのバスベイトでしょう。
とにかく広い範囲に投げて巻いて巻いて使うルアーです。
ノリーズ ボルケーノグリッパー
大きめの4枚のフィンが付いており強い水押しを発生させ高いアピールを実現しているにもかかわらず、その大き目のフィンによる浮力とショートアームのおかげでスローに巻いてこれる優れもの。
従来のバスベイトだとスローだとフィンに水が当たらず回らないこともありましたが、これなら「アピールはそのままmにゆっくり引ける」ことが可能。
フローティングスイッシャー
飛行機のプロペラのような羽が水流を受けて回ることでアピールするスイッシャー、別名プロップベイトのフローティングタイプもバス釣りトップウォーターで使える種類のルアーです。
バスベイトのよりもスローに引いてこられ、バスベイトではアピールが強すぎると思うような状況で投入します。
どちらかというとゆっくりと巻いてきたいときにスイッシャーのつくる音と波紋で誘うルアーで狙える範囲が狭い小型河川(運河や水路)や野池でとても重宝します。
ヘドン ベビートーピード
フローティングタイプのスイッシャーの代名詞にもなっているベビートーピードと。トップウォーターで使用するスイッシャーをひとつおすすめするとしたらやっぱりこれ。
居るであろうと予測を立てたエリアをスローに引いてきて水面へバスを引き出して食わせます。
ノリーズ ビハドウ
こちらもスイッシャーの中では人気商品。前後に取り付けられた2個のプロップにより本来であればアピールを増加させるダブルスイッシャーですが、これは名前の通り微波動系です。とはいえ前後のプロップが違う向きに回転するなど特異な引き波を作ります。
野池のアシの際をスローにたらたら巻いていたらドバッとどこからともなくバスが出てきます。
トップウォーターに適したバス釣りタックル
トップウォーターに適したラインとロッドについて、僕なりにいつも意識して選んでいることがあるので参考までにここでお伝えしようと思います。
偏見もあり賛否も頂くことと思いますがこれからバス釣りでトップウォーターをはじめようとしている人の目安になればと思います。
ライン
バス釣りでトップウォーターをする際には僕はナイロンにしています。
ナイロンはフロロに比べて比重が軽く、浮きやすいためルアーを水面に浮かせて使う場合にルアー本来のアクションを引き出しやすいと感じていることがまず1点。
2点目はナイロンは柔らかく伸びるので、ラインが伸びて水面を飛び出してきてバスからしてみれば食らいつくことが難しい捕食のタイミングにバスの動きに追従するようにラインが伸びてミスフッキングを減らせるのではないかと思っている点です。
特によく僕が使うクローラーやフロッグ、ペンシルベイトのときには決まってナイロンラインにしていました…。
サンヨーナイロン GT-Rウルトラ
バス釣りナイロンといえばこれ!!超有名で愛用者が多く定番中の定番、人気ナイロンライン。
バス釣りトップウォーターでPE!?
けど…そう、今はナイロン一辺倒ではなくなりました。
今僕はバス釣りのトップウォーターで使うメインラインをPEにしています。
PEラインで飛距離を確保しリーダーは長めのナイロン。
自分の中で今はこれがテッパンかなと思ってます。
理由は・・・
●トップの釣りは操作性重視で短いロッドを選ぶためPEで飛距離を補充
●食わせた後ストラクチャーに潜り込まれた時の為にリーダーを長めにとればOK
ウィードやストラクチャーの中を通してくるには摩擦に強いフロロやナイロンの方が良いのは言うまでもありませんが、ボートの上からならまだしも陸っぱりからでは飛距離も捨てがたいと思うのは本音。
そこをPEラインならばカバーしてくれます。
摩擦による破断が心配であれば、掛けてから潜られた時に近くにレイダウンやスタンプがある場所でも、リーダーを1ヒロ(約1.5m)以上とってやれば問題なく使えます。僕は今のところ切られたことは一度もないです。
デュエル アーマードF+ ProBASS 100m
細いポリエチレン樹脂を何本も束ねて作ることにより強度と細さ(飛距離を伸ばすため)を両立させたPEラインの欠点である横からの摩擦に弱いことを、克服するためにポリエチレン樹脂を束ねる際にフロロカーボンを一緒に束ね耐久性を約2倍アップさせた新世代のPEラインでバス釣りに使っても安心感があります。
PEに慣れている方には若干巻き癖がつきやすいとかんじるところもありますが、それも摩擦に強くなった証です。
ダイワ UVF フロッグデュラセンサー×8+Si2 150m
内山幸也プロ監修のもとフロッグ専用PEとして開発された、従来のPEの300%以上の耐摩耗性を付加したまさにバス釣りトップウォーター用PEライン!!バスに違和感を与えないこだわりの濃緑のバトルディープグリーンのカラーもバサーの気持ちを高揚させてくれます。
ロッド
少し先にネタばらししてしまいましたが、トップウォーターで使うロッドは基本的にポッピングやドッグウォークなど細かなロッドワークが要求されるため長さが6.6ftくらいの短いロッドが適しています。
取り回しが良く、操作性がいいためです。
ロッドのタイプは、使うルアーの重さに合わせてML~Mタイプ。
シマノ 20ゾディアス166M
5g前後の軽いポッパーなどはスピニングの方が投げやすいこともあります。あまりベイトロッドにこだわる必要はありません。使うルアーの種類によって使い分けしましょう。
バス釣りトップウォーターまとめ
バス釣りトップウォーターの時期やおすすめルアー、ラインやロッドについて解説してきました。
ここまで熱弁できたのは僕がバス釣りの中でトップウォーターが大好きだからにほかなりません。
偏光サングラス越しにルアーに近づいてくるバスの姿も見え、それに気づいた瞬間にバッシャンッ!!と水面から飛び出してルアーに食らいついてくるのは圧巻です。
一度体感すると狙っている間からドキドキ感が病みつきになる面白い釣りです。まだバス釣りでトップウォーターやったことのないひとは、これからの時期にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。