エギングの仕掛けについて初心者の方向けに簡単にわかりやすく解説します。
釣りの種類が変われば使用するラインやリーダー、疑似餌(エギングではエギ=餌木)が変わってきます。
この章ではエギングの仕掛けの中心となる、エギとライン、リーダーの選び方からセッティング方法を初心者が参考になるように細かくご紹介します。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
エギングの仕掛け図解
釣りの対象魚となる魚の大半は脊椎動物という種類にわけられルアーフィッシングにおいては使う疑似餌自体にも大きく違いはありませんが、
アオリイカなど軟体動物が主なターゲットとなるエギングでは使う疑似餌(ルアー)がエギと置き換わり
他の釣り種と比べると特殊なものが必要になったり、釣り方も異なります。
そのため他の釣りは経験したことがあっても何をどのように揃えたらいいのか、初心者の方なら当然迷うはず。
ここでは一つひとつエギングの仕掛けの仕組みと作り方、購入するエギ、ライン、リーダーの選び方を説明していきます。
必要なタックル選び方(ロッド編)
ロッドの長さは、8ft~9ftがエギングには適しています。それ以上短い場合オフショアの場合、船からでは取り回しが良くなるものの、ショアからでは飛距離に物足りなくなってきます。
またそれ以上長くなると、エギング特有の釣り方である”しゃくり”が難しくなるためおすすめしません。
タイプ(硬さ)の選び方は、時期によって使用するエギの号数(大きさ、重さ)が異なるため、使用するエギの重さに耐えられるエギの許容重量を目安に選ぶ必要が出てきます。
釣り具メーカーのホームページを見るとロッドには必ずエギ(またはルアー)の許容重量の記載があります。
ルアーの許容重量というのは、単純に重さに耐えられるという意味ではなくその重さをキャストしたときに耐えうる重さを意味しています。
ですから、早い話が許容重量が~MAX15gとなっているロッドでは、それ以上の重さのエギの場合無理があることがわかります。
キャストできないという話ではないですが、投げずらくなったり最悪の場合折れてしまうこともあり、
許容を越えすぎると重さで穂先が最初から曲がっている状態になるので、イカを掛けた後のファイトもやりにくくなってしまいます。
この点に注意してエギングロッドを選びましょう。
また、この許容重量と長さがエギングロッドと適度に合うのが実はシーバスロッドでして、シーバスは経験がありロッドも持っているけど、エギングははじめてと言う場合には、シーバスロッドで代用することも可能です。
ダイワ リバティクラブ エギング 862M
必要なタックル選び方(リール編)
リールはエギングの場合、番手は2500番~3000番クラスが適切です。
ダイワのリールの場合だと2000番台でもいけますが、シマノの場合2500番~がいいと思います。
ここではメーカーによる番手の違いについては割愛させて頂きますが、下記のページで詳細に解説されていますので、より知りたい方は読んでみてください↓
あとはギア比。
ハイギアかノーマルギアかよくエギングでも議論の対象となるほど、これについては使い勝手や好みなどに個人差があるため明確な答えがないです。
ハイギアの場合、1回転の巻取り長が長くなるため、沖の親イカを狙う春イカなど遠投したときの回収がはやくなったり、大きいサイズのイカが掛かっても寄せてこられやすいメリットがあります。
ノーマルギアの場合、1回転の巻取り長は短くなりますが、その分1回転の巻きがトルクフルになり掛かったあとでもパワーをもってアオリイカと対峙できます。エギングで大事な等速巻きが一定に保ちやすくなるなど、どちらにも一長一短があります
なのでエギング初心者には、巻きの速度を一定にするのに慣れるまではノーマルギア。エギングに慣れてきたらハイギアにする!
これが自分のおすすめの選び方です。
シマノ セフィアBB C3000SDH
エギの選び方
エギングのシーズンは、大きく分けて春イカと秋イカの時期とで2つの季節に分類されてます。
春イカの場合は成長した親イカ狙いの釣りになるので使うエギは3.5号(約18g)~4号(23g)と大きめになりますが、
秋イカは通称コロッケサイズなどと呼ばれる成長途中のまだサイズの小さいイカを狙う時期になるため使うエギもだいたい2.5号~3号がメインになります。
エギのカラーには、表面的な色のほかに下時になっているテープカラーというもうひとつ選択肢があります。
赤テープは夜釣りに効果的とか、汎用度が高いのが金テープがいいなどと言われています。
テープ以外のカラーについては、自分のエギング始めた頃は単純に、ナチュラルベイト系(イワシやアジを模したもの)と、派手なアピール系とで大まかに分けて選んで揃えました。
その時に反応が良いカラーと言うのはありえることなので、アピール系の中でレッド系、ブルー系、グリーン系など、複数のカラーを用意しておくとローテーションできます。
ただし、号数の違いによっていろんなルアーを購入するのは初心者にとってあまり財布に優しくはないので
初心者のうちは、号数違いを揃えるときに色違いを選ぶだけでもいいと思います。それだけでも十分バリエーションが増えます。
ヤマシタ エギ王LIVE
エギングのラインの選び方
エギングの仕掛けにおいて中核を成すのがラインです。エギングではPEラインを用います。
PEラインというのは、伸びが少ないため感度に優れており、イカのいわゆる”エサを抱く”というわかりずらい僅かなアタリも取ってくる利点があり、他のラインよりも同じ強度でも太さが細く出来るため飛距離を稼ぐことができます。
これらエギングでメリットが大きいためPEラインが多用されます。
太さ(号数)は、いつはじめられるかにもより使うエギの号数などで選び変えたほうがいいと思いますが、エギングに使われるPEラインは0.6号~1.0号です。
春の大きなイカを想定するのなら0.8号か1号でもいいですが、秋イカの場合なら0.6号くらいからでも十分いけます。秋イカの時期には0.4号で釣る人もいるくらいです。
最近のPEラインは強度や精度も高いので細くても、ある程度のサイズのイカの引きぐらいなら耐えられる強さが備わっているので
初心者が最初に選ぶラインはPEの0.6号からはじめるといいと思います。
シマノ セフィア G5 PE 200m 0.6号/12lb
エギングラインについては下記のページで詳しく解説されています。
もっとラインについて学んでみたい人は併せてご覧ください↓
エギングのリーダーの選び方、結び方
メインラインとなる道糸に用いるPEは直線強度(張り強度)に優れているものの、根ズレなど横からの摩擦に弱く、海底の障害物に擦れただけで破断してしまうことがあります。
それを補うためにPEの先に摩擦の衝撃を防止するためショックリーダーを結んでおきます。
リーダーの素材には数種ありますが、エギングには感度と強度を優先してフロロカーボンのものが適しています。
リーダーの太さは、PEラインに対して選びます。0.6号であればだいたい1.5号か2号くらい、0.8号ならば2.5号~3号です。
ダイワ エメラルダス リーダー エクストリーム II 40m
エギングのリーダーについて下記のページでリーダーの長さや太さについて詳しく解説しています。
おすすめのリーダーもご紹介しています。
興味のある方はこちらも読んでみると参考になると思います↓