シーバスロッドでエギングができるのか?その逆も?
非常に人気の高いエギングで使うロッドをシーバスで兼用できるのかという疑問にお応えするのがこの章です。
結論から言うと兼用が可能です!!
それぞれの違いや似通った点も含めてシーバスロッドでエギングができる理由を紐解いていきます。
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
シーバスもエギングでもロッドは兼用できるのか?
シーバスロッドでエギングも兼用ができるのか!?
そのそもこの釣り方で求められる性能の違いはなんなのか?そんなことを思い始めた今日この頃。
秋になるとエギングのシーズンにも入り周りに行く人たちがたくさん増えてきます。自分も「行かない?」と誘われもしますが最初、
秋はシーバスも年に一度のランカーシーバスが狙えるこの時期だけのハイシーズンなので行きませんとお断り…(笑)
シーバスとは違い春のほうが大きいサイズのものが釣れるそうですが、この時期は小さい餌木でコロッケサイズと呼ばれる小さいイカがたくさん釣れるので数釣りが可能な初心者向きだそうです。
自分も経験がないもののその「釣れやすい時期」だということを聞いてやってみたくなったのです!!
が、わざわざタックルを買い足すほどでもないのでどうにかある
できないかともくろんだのがはじまり。
調べてみるとこの時期に関わらず、同じことを考えている人って結構いることに気づいたので今回取り上げてみました。
シーバスとエギングのロッドの違い
シーバスで使っているロッドとエギングに求められる性能の違いについてちょっと比較しやすく表にまとめてみました。
/ | シーバスロッド | エギングロッド |
---|---|---|
ルアー許容重量 | 7g~35g (標準MLタイプ) |
エギ2.0~4.5号 6g~33g |
PE許容号数 | 0.8~1.5 | 0.6~1.0 |
ガイド | 足高 | LDB・ローライダー |
テーパー | レギュラーもしくは レギュラーファースト |
レギュラーもしくは レギュラーファースト |
ブランクス | しなやかで強靭 | 適度に張りがある |
長さ | 8.5ft~11ft | 7ft~8.5ft |
自重 | 軽いロッドが増えたが比べると若干重ため。それほど差は感じない | 感度優先で軽いものが多い |
テーパー・ブランクス
そもそもシーバスロッドでは比較的軽いルアーでも飛距離が得られるようにテーパーも設計され、かつパワーファイトが可能なようにブランクスが作られています。
半面エギングは何度も大きくロッドをあおってシャクリつづける釣りなので、エギの操作性が最も重要視され、シャクたっときの力がダイレクトにエギに伝わるよう(ペナンペナンの柔らかいロッドでは動かしにくい)テーパーの張りに違いがあります。
ガイド
またシーバスロッドでは、手元のガイドは足の高いタイプが装着され飛距離に直結する糸抜けをよくするようになっていますが、エギングの場合シャクッて糸ふけが出やすくラインがガイドに絡みやすいので、手元のガイドには糸絡みを防止するローライダーがついています。
そのほかのガイドには糸が絡んでも抜けやすい斜めに傾いたタイプの
が搭載されており、手に取った見た目にも違いがわかります。
使うルアーの重さ
もっとも使うルアー(エギ)の重量は似通っており、あまり違いを感じません。
エギングの場合、春と秋では使うエギの重さ(号数)は、秋の場合=2.0号~3.5号(6g~20g)、春の場合=3.0号~4.5号(15g~33g)と大きく異なります。
シーバスでいうバチ抜けシーズンに使う軽いルアーで吸い込みや乗り重視のロッドで秋のランカーシーバス狙いに行くくらいの違いがあるようです。重さ的にはルアー許容重量が7g~35gなシーバスの最もスタンダードなMLタイプで春も秋もエギング対応可能です。
長さ
シーバスロッドが基本8.5ft~で大河川やサーフなどでは9.6~10ft前後が一般的なのに対して、エギングはシャクって釣るので取り回しの良さが求められるので長くても8.6ftくらいがちょうどよく感じます。このあたりには根本的な釣り方が異なるために求められる長さに違いが出ています。
シーバスロッドでエギングと兼用する場合は、おかっぱりシーバスでも取り回しが良い8.6ftのシーバスロッドがいいでしょう。
シーバスロッドでエギングとの兼用可能
シーバスロッドでエギングの代用が可能かどうかについては、結論から申すと私の判断は
「兼用できる」です!
厳密にいうと、シーバスのようにロッドからリーリングだけでルアーをウォブリングさせてアピールするのではなく、アングラーが自らロッドをあおリシャクってエギを動かすことでアピールしていく釣りなのでどちらも
。
一方、ロッドの長さだけとか使うルアーの許容重量とか見ると、こと足りているので充分兼用が可能といえるでしょう。
エギングに流用できるおすすめシーバスロッド
ダイワ ラテオR 86ML
もう少し予算をつぎ込めば他にもあるが、20,000円で買えるシーバスロッドでエギンに流用することを考えるとおすすめはやっぱりこれラテオR
コスパが非常に高くてこの価格帯のロッドとしてはかなり優秀で。安心感があります。
シーバスに代用できるおすすめエギングロッド
シマノ セフィアBB S86ML
15,000円以内で入手できる、シーバスロッドとしても代用ができるエギングロッドのおすすめは、こちらセフィアBB S86ML。
自分がおもわず買ってしまいそうになったw
長さもシーバスでおかっぱりで取り回しが良い8.6ftの長さは、エギングでも飛距離が稼げてなおかつシャクリもしやすいレングスでぴったりだし、
使えるエギのサイズも1.8号(6g)~3.8号(24.5g)となっており、中型河川、運河、湾奥などで多用するシーバスルアーならば、ほぼ問題がない。
シーバスロッド⇔エギングロッドまとめ
知り合いつたいにいたシーバスもするけど、エギングでは地元でもクラブをつくり地方にも遠征に行くし大会にも出場し雑誌に掲載されるほどの腕前を持つアングラーに直説聞いてみるとあまり長くなく使えるエギの重さが大丈夫ならシーバスロッドで十分イケると言ってました。
シーバスしかりやはり専用ロッドは専用として多少の
です。できるできないの極論ではなく、あくまでも「代用」として専用のものがないときに代替え品としては可能でしょう。昔はチヌもイカもシーバスもバスロッドで釣っていたという話も聞いたことありますから(笑)
要するに標準的な陸っぱりランガン用のシーバスロッドの8.6ftクラスのMLタイプなら春と秋の両方で使えそうです。
比較的小さな秋イカ狙いであれば長さは8.6ftくらいでルアー許容重量が4g~15gもしくは25gくらいのバチ抜けもできるロッドならエギングでもオーバースペックにならずにシーバスもエギングも両方楽しめます。