冬のシーバスゲームのおすすめルアーとその使い方による理由を解説します。
激渋な状況下において貴重な1本をひねり出すには釣り方はもちろん使うルアーセレクトも大事になってきます。
超ハイプレッシャーな状況で確実に1匹のシーバスを引き出すおすすめルアーと使い方をご案内します。
冬のシーバスゲームの攻略方法は別記事に詳しくまとめています↓
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
冬のシーバスの行動パターン
12月のシーバス
まだこの時期はコノシロパターンが成立する時期で、15cm以上の大きめのミノーから、
大型のビッグベイトやジャイアントベイトでもコノシロ付きのシーバスを釣ることができます。
リバーシーバスでも、ベイトにコノシロが入ってきてさえいれば釣れる可能性が残されています。
ただ、釣りやすいのはコノシロの群れが付いていやすい港湾部や河口がメインになります。
1月のシーバス
1月後半~2月中旬くらいまでは極寒の寒い冬を迎えることになります。
シーバスシーンでは激渋な状況を目のあたりにするでしょうw
自分たちの目の届くような釣れる場所にはシーバスの個体も激減する=絶対数が少なくなるので居ても非常に見つけにくい。
しかも、産卵を終えた大型の個体は港湾や河口に戻ってきても体力を使い果たしているので口を使いにくい。
産卵せずに残っていた個体も水温の低下とともに水温のある沖の深場へ行くシーバスもいるし、
そもそも水温が低い状況では元気よく餌を探し求め捕食することがなく。ジッとしているので口を使わせるのは至難の業。
2月のシーバス
2月に入ると、体感的にはまた一段と寒くなる時期ですが、
この頃になると南の九州の方から徐々にアミパターンが始まってきます。
アミパターンがはじまると、ルアーセレクトが肝になってきます。
冬のシーバスおすすめルアー【使い方別】
冬のシーバスにおすすめのルアーはいくつかあるけど、
その時の状況に合わせてセレクトや使い方をしなければいけないので、
フィールドのシチュエーションと釣り方に合わせて冬のシーバスのおすすめルアーをご紹介します。
小雪のあと12月初旬のコノシロ付き狙う
コノシロのベイトが確認できたのなら
冬シーバス初心者の方はいきなり大型のルアーを使うことを躊躇するかもしれませんが、
キャスト可能な範囲のロッドを用意してまずはミノーからでもチャレンジしてみてください。
エバーグリーン ストリームデーモン
まずおすすめはこれから。一段小さい140の方がスピニングロッドでもなげやすい重さをしていますが、標準のストリームデーモンから始めてみるのが答えを出すのには早い!!
ナイトに限らずこの時期のデイゲームでも使える大型ミノーです。
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
16cm | 33.5g | #3 | #4 |
12月コノシロ付きのナイトゲーム
ガンクラフト ジョインテッドクロー シフト183
コノシロなど大きめのベイトのときのナイトゲームにはやはりこれが一番効果的!!
シーバスが釣れるジョイント系ビッグベイトはたくさんあるが、
流れに乗せて”漂わせて”、”流す”、ドリフトにはこれ以上適しているルアーは他にないと思ってます。
流速がかわたっときにアクションがシフト=切り替わることでナチュラルにシーバスの捕食スイッチを入れます。
使い方が難しいとされるジョイクロはほぼ動かさない釣り方での使い方が向いてます!
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
18cm | 2oz(約56g) | F/#1,R/#2 | – |
ベイトは少ないがシーバスが着いてる時
冬のシーバスは産卵を行うとは限られない。産卵行動しないまだ幼いフッコクラスのシーバスが居着いている場所もあります。
マルジン UKベイト 15g
そうのような状況下で一発を引き出してくれるのは、ナチュラルなワーム系ルアーでなおかつアピールも効くシャッドテールがピカイチ☆彡
このランカーハンターで有名な嶋田さんのオリジナルブランドで最初に世に送り出されUKベイトはヘッド部分が露出していない全体がソフト素材で覆われていてよりナチュラルに誘える優れもの!!
重さのバリエーションがたくさんあるが、この15gは初夏~真夏にかけてシチュエーションを選ばず釣れる。
1本は持っていた方がいい最近の定番ルアーです!!
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
3.4インチ(約8.6cm) | 15g | #8 | – |
何を投げたらいいいのかわからない①けど釣れそうな雰囲気
ベイトも見えないしシーバスの存在も確認できないけど、なにか釣れそうな気がするときがあります。
そんなときは、まずアピール系を投げてみてその場の状況を確認してみることが大切。
そのときに活性が高い個体が入れば食ってくるし、バイトさえなければ次ぎへのルアーのローテーションの目安もつきやすくなります。
これで食ってくればその日一番良いコンディションのシーバスに出会えるチャンス!
シマノ サイレントアサシン 99F フラッシュブースト
とはいえ、大寒(最も寒い時期)が近づくにつれ活性が低くなっていることも大いに考えられるので、あまり大きすぎるルアーは好ましくないこれくらいのサイズ感とアクションとアピール力がちょうど良い。
カラーも活性が低いと感じるほどナチュラル系へと変化させるといいです。
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
9.9cm | 14g | #5 | – |
冬場のシーバスに有効なルアーを選ぶ条件で優先されることと言えば
遠くの深場に飛ばせる飛距離
スレさせないアクション(ローアピール)
だとするとシンペン!これっきゃない!
特に産卵のために大型のシーバスが沖の深場へ移動しはじめ残っている個体も活性が低くなる時期におすすめなルアーはシンペンです!
マングローブスタジオ マリブ78
ただ巻きでミノーライクな動きもするし、ここぞのジャークにも素早く反応するシンキングペンシル。
冬のシーバスには1本は持っておいた方がいい。一押しルアー。
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
7.8cm | 11.8g | #6 | – |
いろいろおすすめがあってどのシンペンがいちばん扱い易くて実績を踏まえて冬のシーバス向きかと考えたときに真っ先に思い浮かんだのがやっぱりこれ
小さめサイズで食わせやすく、ローアピール。
その割に抜群の飛距離と、ほどよく引き抵抗があってシンペンが苦手なアングラーにも比較的扱いやすいのでこれ一択!
シーバスの居る場所が把握できてるとき
橋脚や港湾部の岸壁など、居着いてるシーバスの存在が見えて、
存在がわかっている場合はにはその場で食わせのアクション。
邪道 ヤルキ スパークリング スーサン
レンジキープ力に優れ食わせサイズで、ただ巻きからジャークにも使えるルアーとして思いつくのは
もうこれしかない。潜行水深50センチ前後でただ巻きのほか、リズミカルなジャークにも追従する。
ここぞという場面でジャーク! スーサンは橋脚や柵のある岸壁向き。
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
7.5cm | 7g | #10 | #2 |
漁港や目の前がオープンなエリアでは↓
ノリーズ オイスターミノー92
本当はあまり教えたくないボートシーバスでも間違いなく一軍ルアーのオイスターミノー。
ブラックバス用にジャークベイトとして開発され、シーバスも釣れるということでシーバス専用にモディファイされた経緯を持つ異色のルアー。
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
9.2cm | 11.8g | #4 | – |
少し太めのファットよりのボディは高浮力を生み出し、シーバスが好む汽水域でレンジをキープしやすいように設計された
固定重心の湾奥サスペンドタイプ。
その特徴的なアピールし過ぎない自然な動きは、活性が上がらない状況下でほどよく口を使わせ、ここぞという場面でジャーク。
ジャークした直後の、ピタッと止まる止めの姿勢はこのオイスターミノーだけの特徴。
70cmくらいまで潜り、ジャークを入れながらのストップ&ゴーを繰り返し食わせのタイミングを挟む釣り方ができるのもこのルアーのメリット。
この居るであろうと予測されたここぞというピンポイントでの、ローアピールのルアーでストップ&ゴーはかなり効果があります。
何を投げたらいいいのかわからない①活性が低そう
もうこなってくると望みが非常に薄くなって来ているけど、
そこで諦めずに試してみてほしいルアーがあります…。
ラッキークラフト ワンダー80
決して派手なアピール系ではないのですぐに答えが出るルアーではないので、
とにかく信じて投げて巻き続けてほしい。
場をスレさせることなく近寄ってきたシーバスにほどよくアピールし口を使わせる何かがこのルアーにはあります。
中級者以上のアングラーならしっているかもしれないけど、あえておすすめするにはそれなりの理由があります。
これ冬の激渋や先行者がたくさん入っていてハイプレッシャーな場所などでシーバスがスレているときに効果テキメン!
ピンテールワームをゆったりと超デッドリトリーブでゆっくりと巻いてくる。
ただし中級者以上におすすめしたのはその動きゆえの引き抵抗が少ないことにあります。初心者には水中の動作のイメージがしにくく、最初は何をやっているのかわかりにくいからです。
潮の流れに乗せてゆっくり。それならばシンペンでいいんじゃ?と思うかもしれませんが、違いはワームの柔らかい素材のナチュラルアクション
サイズは3.5インチくらいがシーバスにちょうどよく、冬のサーフでのヒラメも食ってくる。
ダイワ モアザン ミドルアッパー 3.5インチ
組み合わせるジグヘッドは静ヘッドがおすすめです。
重さは、ボトムに沈んでいるシーバスを意識するんだけど、底をコツくくらい沈み込んない重さがいい。
底~ミドルレンジをキープしながらゆらゆらと引いてこれる重さを選ぶとベター。
カルティバ 静ヘッド
おすすめの重さは7g~14g。水深や潮流、その日の風の強さに合わせてどうぞ!
居着きシーバスが居るが明らかに活性が低い状況
食い渋っているタフコンでは、ボトムを丁寧に誘いたいがアピールの強すぎるものには頭が賢くデカいシーバスほど食ってこないです。
またサイズの大きいルアーは口を使ってくれる確率が減ります。
そんな中でプラス“食い渋りで威力を発揮するスリムシェイプ”の
食わせの一口サイズ
で、なおかつローピール
そしてバイブレーションはほぼ前傾姿勢で泳いでくるものが多いけどこれはまっすぐにス~ッと泳いでくる
③水平姿勢がプレッシャーの高いタフコンでのシーバスの警戒心を和らげてくれます。
使い方は一度カケアガリ付近のボトムに着底させてから、根掛かりに気を付けながら、ボトムから10センチ~20センチくらいをゆっくりトレース。
またはボトム付近をリフト&フォールで誘い出す。
ゆっくりと丁寧にがコツです!
アピア アップライジング59
水深が浅い小~中型河川でも扱いやすく、軽いトゥイッチやリフフォの操作もしやすく、ボトムをスローなただ巻きするときの容易になります。
冬のシーバスおすすめルアーまとめ
勘違いしないでください。冬のシーバス初心者にとって扱いやすく釣りやすいというだけで最も「釣れるルアー」ではないこと。
コンディションと同じく、広いエリアをくまなく、時間をかけて探り最後の一本のシーバスまでモチベイションを持続させることのできるアングラーのタフな精神力も必要なのが冬の釣りです。
心構えができたなら、ここでおすすめしたルアーを持って挑んでほしい。ご検討をお祈りします。
【関連記事】