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冬のシーバス攻略術!水温とともに変化する行動とベイトパターンから読み解くメソッド

冬のシーバス攻略について解説します。

寒いと感じはじめる12月はまだランカーシーバスのハイシーズンが続いている頃もあり水温低下とともにシーバスの行動も変化していきます。

まずはそれらを理解した上で徐々に変わっていく行動からゲームを組み立てていく攻略術を解説いたします。




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12月のシーバスはハイシーズンの名残

近年は温暖化で冬の到来が遅くずれ込む

最近は冬でも温かくて暖冬の年も多く、ハイシーズンが長引いてコノシロが残っているときは

12月いっぱいくらいまでシーバスもまだ近海に居ることもあります。釣具店や遊漁船の船長さんなどの情報を聞き調べてその年の状況を把握してると釣果も上がりやすくなります。

地元のシーバス事情にしても、東京湾の秋冬のコノシロパターンも精通した人たちの情報や毎年出る新しいyoutube動画を見ていても筆者と同じようにランカーシーバスが釣れています。

12月になってもまだ水温が下がり切っておらず、この時期のメインベイトのコノシロの群れが湾内や河口に上がってきていなかったり、落ち鮎がいる場所に下りてきていないため

この2,3年はハイシーズンが12月いっぱいくらいまでずれ混んでいる傾向にあります。

冬のシーバスの行動


真冬は人間で行動をするのがイヤになるくらい気温も下がる時期なので当然水温も低くなり魚たちも深場へ移動して身を潜めています。

シーバス釣りは冬の12月、1月、2月はオフシーズン!?ではないです。シーバスは年中釣れる魚です。

決して冬はシーバスが「釣れない」わけではなく、「釣りにくい」だけです。

むしろ温暖化がすすむ昨今では12月は十分に大型が狙える時期でもあります。

冬に産卵期を迎えるシーバスは深場に移動すると言われるせいで、いろいろと攻略法を練ってテクニックを駆使しなければいけないため難しいだけです。

そのため良くも悪くもアングラーの経験値や腕が試される時期でもあります。

言い方を変えると冬のシーバスは、行動を理解し、パターンを熟知し、居着きやすいポイントを選んでルアーローテーションを組めば間違いなくシーバスは釣れる時期です。

冬は産卵期で沖へ移動

冬はシーバスが産卵期に入ります。産卵前に餌を荒食いしていたのが秋のハイシーズンでそこで腹ごしらえしたシーバスたちは沖の深場へと移動して産卵をします。

このためルアーを遠投してもキャストで届くような浅瀬(水深20~30m)の箇所には大きな個体がはおらず
ほとんどの個体が沖の奥深くに流れています。

基本産卵は、極寒期に集中して行われますが、シーバスの産卵の好適温度は12~18℃だそうで、冬の近海の海水温を考えると外洋に出た沖合の深場ということになります。

適温が得られやすい西日本では12月~3月、北陸や東北など寒い地域ではおよそ12月~2月までと短いと言われていますが、

極寒期の日本の平均水温を調べてみると太平洋側は平均水温が約16℃。

西日本よりの日本海側で平均12.5℃。そしてなんと瀬戸内海は9℃だそうです。

日本海より瀬戸内海の水温のほうが平年低いとはビックリです。(内水面で温暖な外洋からの潮の流れがないためだと思われます。)じゃ、!?瀬戸内海(ランカーシーバスで有名な広島とか)どこに行くんでしょうか…

 

産卵行動をしない幼魚はいる

産卵行動をしない小型のシーバスは近場にそのまま居るわけです。

稀にこの時期においても、幼魚(産卵するまで成長していない)、未発達のセイゴクラスのシーバスならば沖へは出ず河口や、湾奥、または河川にいます。

サイズを望まないならば釣れないことはないのがこの時期です。

ただし絶対数が少なく、餌を「食べたくて食べる」時期ではないのでいろいろな釣り方の方法やコツを知らなければむずかしいです。

 

産卵のタイミング

産んだ浮遊性の軽い卵が、他の魚のエサとして捕らえられないようにすばやく散乱させるために産卵は沖合の表層近くで、潮が大きくて海が荒れた日の、夕方から夜にかけて行われると言われています。

そのタイミングで行けば子持ちのランカーシーバスに出会えるかもしれませんが…。荒れた夜の海のボートシーバス…怖すぎます!

冬シーバスのベイトパターン攻略術


冬のシーバスは水温の変化も大事な要素ですが、もちろんベイトありきです。
ベイトさえ確認できたらそこにシーバスが居れば口を使う確率もアップします。

活性が低い場合などは、ミノーやバイブレーションを使うにしてもプレッシャーを与えすぎないアピールの少ないルアー選択がキモ。

冬12月、1月、2月のベイトパターン
パターン 12月 1月 2月
サヨリパターン
=
コノシロパターン
=
=
=
アミパターン
=
バチパターン
=

12月のシーバス攻略術

12月は晩秋~冬に入り始めたばかりの頃で、まだ浅瀬や河口に大型の産卵前のシーバスがいくつか残っている頃で、
まだまだこの頃はコノシロパターンが残っている時期でもあるので大型が狙えるものの、徐々に終盤に連れて餌を荒食いするシーバスは沖へと向かいます。

地域によって違いがありりますが、12月末になるとくらいになると、ほとんどのシーバスは深場へ移動します。大型の魚ほど先に深場へ移動するとも言われています。

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コノシロ着きシーバスはこれで釣りたい!!

1月のシーバス攻略術

シーバスの餌となる小魚も、浅瀬からはほぼいない状態になります。いろんなパターンから考えてもいちばん活性が低くなり、釣りにくい時期です。

1月のシーバスに自分がおすすめするのは、デイゲームです。天気の良い晴れた日に堤防や河口にいくと浅瀬にいるフッコクラスのシーバスををよく見かけます。

浅瀬の水量が少ないところは日光で温められ日中水温が上がるためです。難しい1月には釣りをしているアングラー自身の釣りのしやすさという観点でもデイゲームのほうがおすすめな理由です、

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活性が低い時期は、出来る限りシーバスのいる目の前までルアーを送り込む必要があります。
飛距離が出せて、楽にレンジが入れられて、なおかつアピールがナチュラル…といえばシンペンの出番です。

冬のシーバス2月~3月上旬の攻略術

2月は体感ではもっとも気温水温が下がる極寒期に入りますが、
いちばん「釣りにくい」時期からは脱します それは早いところでは2月から、アミパターンやバチ抜けがはじまるからです。

1月になると深場で産卵を終えた個体が戻ってきはじめます。ただ産卵後の体力がなくヘトヘト状態のシーバスはベイトフィッシュを元気よく捕食する威力がありません。

ですから、体力のないシーバスにとって逃げ惑うことのない浮遊してるだけのバチやアミは格好のエサになります。

まだ水温が低めなのでバチは水面まで浮いてくる時期ではないものの、産卵後の体の弱ったシーバスは動きの早いベイトフィッシュを追いかけず、流れの弱い港湾部など夜にバチが抜ける場所では、追いかけずとも簡単に食えるバチを偏食する傾向にあります。

早い地方ではウェーディングしている夜にライトに寄ってくる無数の小さな白い光を見つけたらそれが「アミの大群」です!アミパターンが成立してくるのもこの時期です。

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アミパターンにめっぽう強い!クリア系の良く飛んで潜らないシンペン。

冬のシーバスの釣り方のキモ

画像:istockphoto

シーバスの産卵場所から近い外洋に面した磯場や、大きな工場地帯のすぐそばの排水溝や水門周辺は温かい水が流れてくるので水温が比較的高いのでそういったポイントを狙う。

丸太がいっぱい浮いている貯木場の木の下に群れでいることもあります。

その地方地方でその時期その土地でベイトが異なりますが、おおまかに区切って冬のシーバスの釣り方をまとめてみました。

ラインは一段細くする

12月のまだランカーシーバスが狙える頃に1.2号とか使っている人が多いと思いますが、

冬のシーバスは、いつもよりもPEラインの太さを、細くしてやると食いの甘い弱いアタリも拾いやすくなります。

1月に入って渋さが増す時期になると、ラインが太いと見切られたり食ってこない可能性があるため細くしておいたほうが賢明です。

でもって冬に釣れるシーバスはサイズの小さいセイゴやフッコが主になるので

ウェーディングなど、あまり根をかわすことのないポイントの場合0.8号くらいでも十分いけます。

ベイトが確認できる場合まずは表層

ベイトが確認できる場合まずは表層系から攻めていくべきです。

コノシロ群も、アミにしても水面直下にいる場合もあるためで、まずはアピール系の表層系ミノーで広範囲を探ります。

それでも反応がなければシンペンやシンキングミノーに変更します。

ボトムに落ちてるときはレンジキープが肝心

まったくベイトが確認できない場合、バイブレーションでボトム付近を探ります。(コノシロの大群も底に落ちてる場合もあり)
もっとも大型のシーバスが狙い易いコノシロパターンでもバイブレーションが用いられる場合が多いので、冬のシーバスでバイブレーションはかなりのシーンで有効。

このときに底が泥質(土)、砂の場合ハゼがいるポイントもあるのでボトム(ボトム~約50cmくらい)を丁寧に底面をトレースしながら探っていくことが釣果アップのキモです。

一度ボトムまでドンッと落として、ベールを戻し糸ふけをとった後、一度だけロッドをしゃくって任意のボトムレンジまで少し持ち上げて引いてくるといいです。

ボトムから離れすぎたかなと感じたら、再度ルアーを落としてボトムを取り直すことでレンジキープが出来ます。

 

微弱なアタリの拾い方のコツ

アミやバチを捕食している頃になると「モワンッ」とか、「コッ」といった感じの極ごく弱いアタリが多くなります。

乗せられないアタリが連発することもありますが、そのような場合は

少しラインを送ってやり、ひと呼吸おいてから、鬼アワセでフッキングまで持ち込みます。

冬シーバスの釣れやすいポイント選び

冷たい北風が吹きはじめ水面の温度が一気に低くなるため、シーバスも深場へと移動し始まます。
ですから、比較的水温が低くなりにくい場所、周りよりも水温が温かいポイントを探します。

◆温排水が流れ出ている場所

工場の近くや、下水道施設の水門付近などは◎

温かい水が加わり水温がほかの海水域よりも温かくなっているため、小魚が湧きやすくそれを捕食するためにシーバスが集まってきます。

大概流れ込みの中(水流が強く、水がよく動いてる場所)でもしっかり泳いでくれるウォブンロール系のミノー、またはバイブレーションがいいです。

ベイトの量がたくさん確認できるときはベイトの群れの中でも目立つようにアピールの強いウォブリング系ミノーや
スピンテールジグも実績があります。

◆台船

湾奥や河口付近にある、湾岸工事のための台船や、海に届いた木々を水に浮かべている貯木場の丸太の下などは、水面からの波風が当たりにくく水温が適温に保たれている箇所が多いです。

その台船の下、底のほうへ身をよせて隠れています。

フローティングミノーやシンペンで台船の淵に沿わせて誘いながら中に隠れているシーバスをおびき寄せてきます。

潜るルアーで沈めてもいいしバックスライドで奥へ放り込んで台船の淵からトレースしてくると出てきます。

冬のシーバスデイゲーム

この冬のシーバスデイゲームついて質問が多くあったので、別記事に詳細にまとめました

冬のシーバス釣れないことはないし、シーバスがいないわけではありません。産卵に時期にでも産卵に参加しない幼魚は残っていいます。成魚と比べてスレてないのであることを守ると釣れます!

下記のページで真冬のシーバスデイゲームについて、釣り方、ポイント選び、おすすめルアーなど徹底的に解説しています。
併せて読んでみてください。きっと参考になると思います▼

冬のシーバスナイトゲーム (夜)

夜(ナイトゲーム)の釣り方はゆっくり巻いてくるのが基本動作です。スローから時にはデッドスローリトリーブ。

活性が低くシビアと感じる時や、人気のあるハイプレッシャーな場所では、ルアーをアピールの弱いシンペンやストレートワームに変更し試します。

冬の河口・河川のリバーシーバス

河口や河川からのリバーシーバスは通年釣れます。

真冬に70cm越えのランカーは狙いにくいですが、サイズを気にしなければ釣れるわけです。なぜなら産卵の時期でもある冬でも産卵を行わない個体が河川や河口にも残っているからです。

冬場でも水温が高めのポイントで、夜のナイトゲームでスローなアクションの釣り方をしていれば釣れるシーバスは必ずいます。

まとめ

ここでは冬のシーバスの攻略術について解説しましたが、皆さんが攻略するのに興味を持っているひとつにルアーの選択もあると思います。

冬のシーバスのおすすめルアーはここでは書ききれない情報量があったので別記事にしました。

シンペンやワームがいいと言っても、シーバスをはじめたばかりの初心者には扱い難い面もあります。

初級者向けに扱い方が簡単で冬のシーバスが攻略できる財布にも優しいルアーから、中級、上級者向けに持っているテクに合わせて釣り方とおすすめする理由づけもつけて詳しく解説しています。




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