ダウズスイマー180インプレです。
先にあった220SFの弟分として180SFは単にダウンサイジングモデルではありません。
新たに加わったソルトカラーも含めシーバスゲームでも使えることを実釣にてインプレするほか人気カラーやフックサイズやチューニングの方法や解説していきます。
記事内画像:Zeek|Il Pescaria
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ダウズスイマー180の特徴
定価
価格は2022ソルトカラーも同じ
ダウズスイマーの定価は4950円です。
180が発売された当初のフレッシュウォーター用のラインナップと2022年の10月に加わったソルトカラーも同じ定価で提供されています。
あくまで定価なので、販売価格はおおよそ「4455円」ほどになっています。これくらいが売価の適正かなと思います。
人気カラー
ダウズスイマー180の人気カラーはいくつかありますが、よく見かけるバスフィッシングは一旦置いておいて、
シーバスゲームを主体とするソルトウォーターの人気カラーをショップの売れすじから見てみると、
②チャートバックパールコノシロ
③レッドヘッドコノシロ
④マルハタコノシロ
この順番で売れている様子(1位~3位は微妙な差な気もします)。
現時点で人気ショップではどこも完売。残っているカラーがあっても「マルハタコノシロ」のみのショップが多い印象です。
しかし以前からフレッシュウォーター用の中でも、実際にはシーバスなどソルトウォーターで人気のカラーがありました。
それが写真右下のマルハタゴーストチャートと、右上のテーブルロックファイヤーでしょう。
シーバスは…シーバスアングラーは派手なカラーが好みなんでしょうねw
重さ
ダウズスイマー180の重さはメーカーの公表値で2オンス(oz)と発表されており、
ということはグラムに換算すると、約56g~57gです。
そこまで硬めのH以上のロッドじゃなくても、MHクラスのロッドであれば何とかキャストが可能な重さで扱いやすいです。
売ってない!?
「ダウズスイマー 180」と検索すると”売ってない”と出てきます。最初に見た時これには自分も納得せざる得ない理由があると思いました。
当初220SFのみだったサイズに180が加わったのが2021年のはじめだったかと思いますが、それからしばらくして、ソルトカラーが出る前から、180って近所の釣り具屋にない!
ネット上で通販で探せばいくつかは見つかるんですが、釣り具屋に並んでいないんです。
人気過ぎてるのか、単に出荷数が少ないためなのか、何故かはよくわかりませんが「売ってない」と言われるのにも納得がいくわけです。
ダウスイと同じくして人気のビッグベイト系ルアーであるジョイクロやアマペン、メガドッグなども同じです。
ジャッカル ダウズスイマー 180SF
写真は2022年新作のソルトカラー4種類のうちのひとつ。チャートバックパールコノシロ。
ダウズスイマー 180はシーバスに向いてる?
180SFだけがシーバス向きとは限らない
コノシロパターンの時期になって東京湾のボートシーバスゲームで一気に火が付いたシーバスのビッグベイトゲーム。
その後途中から出てきた180サイズ。最初はシーバスでも220SFでした。
ただし220の場合重さが102グラムもありタックルまでも揃えないと扱うことができなかたっためにそれほどは広まっていなかったのです。
180が加わって、スローにアピールすることのできる220SFと、単なるダウンサイズではなくロッドワークやリーリングにクイックに反応するモデルになったのが180の特徴です。
180が出たことで多くの人に扱いやすくなったのはもちろんですが、要するに単に大きさが違うだけでなくタイプが違うので、決して180だけがシーバス向きなのではなく使い分けが出来るということになります。
またコノシロなどの大型ベイトがメインになる時期は、ルアーの大きさが「大きければ大きいほど良い」と言われているのも事実です。
ダウズスイマー180インプレ
開封してから実釣開始直後の感想
はい!お待たせしました!
ここから自称シーバスハンターである自分が実際に購入して開封したところからのファーストインプレッションをお伝えします。
丁寧な箱詰めに驚き!
予備テールが標準で付属してます。
柔らかくて変形しやすく、千切れやすいテールは最初から予備まで着いているのは、めちゃありがたい
セットしてあるテールにもカバーリングされていて、ここにまでの気の配り具合に驚いていると、さらに…
こちら↓見てください
ボディに傷が付かないようにボディ側のフック1本にシリコンチューブが着けられています!
ルアーは梱包されるときフックの一部がボディの上に乗っかる形で箱詰めされてるのが一般的ですが、ここまで気配りが行き届いているルアーは他に見たことがありません。
めちゃくちゃ好感度アップ
\(* ॑꒳ ॑*\ )アゲ↑アゲ↑
ジャッカルさんて、やっぱこういう細かなところまで気がついているからこそのヒットメーカーなのでしょうね。
…ですがこのチューブがフックのバーブに引っ掛かってめちゃくちゃ外し難かったのはここだけの話ですww
(* ̄  ̄)b シーナイショ
スナップ使う人はリングを外して
元がフロロやナイロンライン直結で結ぶことの多いバス釣り用のルアーでだからでしょう、デフォルトでリングが取り付けられています。
シーバスなどソルトウォーターでスナップを多用する人は、
リングが付いたままここにスナップまで繋いでしまうと本来の動きが損なわれてしまうので、このリングは外しておきましょう。
顎下の小さいアイの使い方
ヘッド部分の顎下についている小さなアイはシンカーを装着できるようになっています。
この手のリップレスのジョイント系ルアーを底までスル~ッと沈めて一気に飛び上がらせる釣り方があります。
それを繰り返す通称「バビューン」という釣りか方をするとき、昔はフロントアイのラインと同じ場所にシンカーぶら下げていたわけですけど、
ダウズスイマーには追加シンカー専用のアイがボディ下部にあるので、フォールするときに前のめり過ぎず、
緩やかな水平姿勢に近い形でボトムタッチが可能です。
ダウズスイマー180実釣インプレ
実際に何度か釣りをしたあとでのインプレです。
スローからファストまで広いリトリーブに対応
釣っているアングラーから見ても惚れ惚れするS字スラロームアクションは健在。
しかもスローリトリーブ~ファストリトリーブでもレンジをキープしたままかなりキレイなS字アクションで引いてこれます。
水面直下でクイックターン
重さも兄貴分の220よりも半分近くになり180のサイズになったことも起因してアングラーのロッドやリール操作に素早く反応し、緩急がつけやすいことに定評のあるダウスイです。
激しくロッドを煽るまでしなくても、
ジャーク後先端からまるでドリルで掘るようにロールしながら左右に首を振りクイックターンができます。
ちょうど水面直下でドッグウォークしている感じを再現できます。
デジ巻き(リーリングジャーク)だけで反応するように開発されているようで、カクッカクッと巻くと確かに左右にダートします…。
…が…
ダウンで引く場合や流れの速い場所でダートさせるために強く煽ろうとすると、
ロッドを下に向けてジャークしないと水面を飛び出して浮いてきてしまいます。
リールの細大巻取り長(HGとかXG)にもよるのかもしれませんし、塩分濃度の濃い海水域だからかもしれませんが
(ウエイトシール貼ってチューンしていても浮いてきます)
おかっぱりでも、足場が低い場所はかなりやりづらいです。ウエーディングスタイルだとラインを全部水につけてほぼ真横にロッドを寝かせてやらないといけないのでキツいです。
ダウズスイマー180とジョイクロ178の違いと使い分け方
ワタクシ自信はバス釣りの頃からジョイント系ビッグベイトにはジョイクロを使っていたこともあって、ダウズスイマーとはどうしても使いながら比べてしまいます。
そこで実釣で感じたふたつの名作ルアーの違いと使い分け方を書いておこうと思います。
違い①3連ボディによる艶めかしさ
いまでこそジョイクロにもシフト183が新たに作られ3連になりあらゆる巻き速度できれいなS字を描くようになりましたが、この艶めかしいゆらめきはやはりダウスイとしても、やっぱりもっとも特筆すべき点でしょう。
違い②飛距離
ダウスイはこのあたりのジョイント系ルアー(重さも同じとして)の中では、飛距離はおそらく断トツではないでしょうか。
正直ジョイクロはあんまり飛ばないし、ダヴィンチもあの扁平なボディが空気抵抗を受けてそう飛びません。
ビッグベイトゲームはあまり飛距離うんぬんをいう釣りではないのでそんなに飛ばなくても支障はありませんが…。
違い③誰でも簡単にキレイなS字
同じS字系のジョイントルアーの代表格のジョイクロは、リトリーブ速度とや潮流を考えてないと使う人によってアクションが変わったり、
流れの速いダウンだとスラロームしないこともあるのですが、それと比べると、扱いやすさはダウスイの方が上です。
単に何も考えずに巻いてくるだけでしっかりS字軌道を描きます。
ダウスイとジョイクロの使い分け方
使い方次第で引き出しが増やせます
ダウズスイマー180とジョイクロシフト183は似ているかもしれませんが、サイズは無視して往年のアングラーが愛したジョイクロは止めて、ポーズをとったりゆっくりとスローに見せて誘い出すイメージです。
ジョイクロは流れに乗せてドリフトが得意。
一方ダウズスイマーは巻いて巻いて、寄せてきて食わす攻撃型でデイゲームの印象が強いです。
もちろん止めてジョイント系独特の流れに乗ってゆるやかに動くS字アクションで誘うことも可能ですが、
先に解説したように、水面直下でドッグウォークのように左右にダートさせることもできますから、攻撃的に誘うために使うのが適しているように思います。
”似てる非なるもの”とはこのことでしょう。
どちらがいいとかいう事ではなく、使い分けすることで釣り方に幅が広がると思います。
ダウズスイマー180チューニング
フローティングタイプなので、ベリーに板おもり(ウエイトシール)を貼ってキープレンジを調整してやることが可能です。
一枚だけ貼る場合はここ※(写真参照)。ヘッド側下のフックアイの後方から最初のジョイント部分の間です。
開発に携わったプロバサーの秦拓馬さんも動画の中で言ってましたから、貼る箇所はたぶん間違いないと思います。
バイオベックス ウェイトシール ミックスパック
シンカー取り付け
また、ダウズスイマーには顎下にシンカーをセットする専用のアイが付いています。
ここにナス型オモリや、バレットシンカーをリングで取り付けて
鼻先からスルッと、素早くボトムにつかせ跳ね上げさせる釣り方”バビューン釣法”
などに用いたりします。
またリングが無いとき、釣行時のそのときの状況判断でシンカーつけて潜らせたいとか思った時には
手持ちのスナップでも取り付け可能です。
ダウズスイマー180のフックサイズとフックチューン
ダウズスイマー180のフックサイズは、
フロントが#1
リアが#2
スイベルアイ
になっています。
リアのフックを大きくしてバランスをとり姿勢が保たれているので交換時には注意してサイズを選びましょう。
またフックチューンについてですが、ダウズスイマーはフックアイが魚の動きに反応するスイベルアイを搭載しているので、あまりバラシの心配はないと思うので交換は必要ないかと思っていますが、
一点、ソルトカラーもフレッシュウォーター用と同じフックサイズST36BCとうことでシーバスには少し細軸よりの中軸です。
一つ上のST46(太軸寄り)にするひともいます。心配な方は参考までに。
ただフックの軸を太くすると伸ばされ難くはなりますが、刺さりやすさは細い方がよくなります。その辺のバランスも考えてご自分で決めてください。