シーバスのサーフゲームでいちばん難しいのが、ポイント選び。釣り方をマスターしてもこのポイントの見極めができなければ、サーフでシーバスなんてまず釣れないといっていい。それくらいポイントの見極めが大事になってくる。
まず探してほしいポイントの選び方=見つけるコツを解説します。
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ポイント選定ひとつで極端に変わるサーフのシーバス
ベイトの居る居ない(ベイトが集まりやすい場所=釣れるポイント)や波足の長さなどはポイントを選んだ後でいいのです。
最優先すべきはどこで釣りするかです。サーフのシーバスゲームはポイントの見極めで
釣果が0か100か
そのくらいはっきりと違いが出てきます。
まったくシーバスが居着いていない、もしくは回遊してこない場所だってありえる。
近場の行こうとしている周辺を地図で見極めておいて、まずは自分の足で行って下見をしておくことに越したことはありません。
シーバスのサーフポイントの選び方としは、まず下記の7つの中から一つでも当てはまるポイントを探しましょう。
サーフでシーバスを狙える絶好ポイントの見つけ方
広大な大海原を相手にするサーフのシーバス釣りでは、ポイント選びが大きなファクターになってきます。
それは河川や湾奥などと違い広く同じような地形が続いている場所でピンポイントで狙いにくいことから釣れる場所の見極めが非常に重要だからです。
逆に言うとサーフのシーバス釣りは、ポイントさえ選べば釣りが成立するのです。そんな大切なサーフのシーバス釣りのポイントの見つけかたをご伝授します。
下記に記したポイント選定の際に、重要視される条件が揃っていれば有効なポイントといえるでしょう。
シーバスの釣れるサーフポイント
1.リップカレント (離岸流)
いわゆる波打ち際から沖合に向かってできる「離岸流」のある場所。
一見同じように動いているような波も、よ~く見ると一か所だけ突出して高さがあったり白い泡がそこだけ多く出ている箇所がある。あきらかにそこに八系の変化がある場所。
遠く離れて高い場所から見るとよくわかるが、そこだけに波が局所的に集中してその場所にぶち当たって一気に海に戻る。
このような流れを離岸流といい、この離岸流が起こる場所は必然的にシーバスのベイトとなる小魚も流れてくるのでシーバスが追ってきやすくなっています。
強い引き波を起こしながら沖に戻っていく強い流れのある場所。
その幅は10m前後とピンポイントであることが多くあります。
沖合から波が押し寄せたとき一部だけ海面の白い泡が沖へ戻っていく波が生まれる場所はサーフのシーバスで一級ポイントとります。
そういった強い水流がある場所は海岸線(地形)が凸凹しており、地形が変化に富んだ場所は水中にも何らかの変化があり、ベイトがたまりやすくシーバスが足を止める場所だと考えらるわけです。
2.ヘッドランド (人工岬)
近くの砂浜に人工的に設けられた海岸の砂の流出を防ぐために建設される人工岬(通称ヘッドランド)がある場合、まずはそこにルアーを通してみましょう。
ヘッドランドのその場所をえぐるようにして沖合に流れていく強い流れが発生している
左右の内水面には、魚が居着きやすい
ので釣りやすい。
こういう海水が常に動いている場所は、必然と水中の酸素含有量も多くプラクトンも多いのでベイトも集まりやすく、それを追ってシーバスも好んで集まってきます。
上のリップカレント同じく水流がとても強いので大人でも膝あたりまで使っていると足元をすくわれる危険な場所であるということを覚えておいて安全面に気を使って釣りをしましょう。
3.ブレイク (かけあがり)
これは河川と同じ理論でブレイク(かけあがり)の付近にはシーバスがよく回遊している場所です。
ほかのポイントと同様、カケアガリも大事な要素。シバスが回遊していることが多い場所。見極めは、波が押し寄せたときに一旦その波が割れる場所がある。そこがブレイクラインと呼ばれる底がカケアガリになった場所です。
逆に、割れたりしないでそのまま手前まで寄ってきて崩れていく波の場合、そこには何もないと判断ができます。
また岸よりのブレイクは迫ってくる波で判断できる。グ~っと沖から波が近づいてきたときに一旦波が割れる場所がある場合、そこがブレイクライン。それよりも奥へルアーを送ってやってそこを泳がし引いてくる。
一部だけ波が割れたりするのが判断材料となるが、
だと読み取れる。覚えておくと状況を見極めやすいです。
4.サンドバー・沈み根
潮が引いた時にだけ見えてくる砂地の山などがある場合、そこが海水で埋まったときには、そこに波があたりヨレができる。
そういった場所もまたシーバスが身を隠しエサを捕食するタイミングを見計らう絶好のポイントとなりえます。
潮が引いた干潮時にうっすらと水面に浮かびあがってくる砂地のある場合、そこが海水が満潮の時に動きのある水流(波)を生んでくれるサンドバー。もちろんこれが多い場所は流れがあるので居着いていやすいです。
常に水につかっている沈み根が点在する場所なども絶好のポイントとなる。こういった場所にはシーバスのベイトもたくさんいる。根掛かりを恐れずに沈み根キワキワを狙うのが釣果を上げるキモになります。
5.ボイル・鳥山
砂浜から海面見ても判断に困るようなら、海鳥の様子を観察していみると見わけがつきやすいです。
自分たちがオフショアでよく言う通称「ジョナサン」=カモメ。こいつらが水面まで下りてきてわんさか沸いてきたとき、そこにベイトが溜まっている。
小魚のナブラが沸くとそれを空から追って白鳥たちもまたたくまに近寄ってくるので、遠くにいてもすぐにその場所を見つけることができる。それより先にシーバスなどの大型魚がボイルしていることもあり、そんなときは投げてみない手はないです。
このとき遠投が可能なロングレングスロッドはかかせないタックルとなることはいうまでもありません。
6.潮目
サーフでのシーバス釣りで上記の条件が何一つ当てはまらないとけっこう絶望的に釣れないかもしれませんが、
そんな中で遠投して届きそうな沖に、潮目が見えている場合、その潮目の真下にシーバスがいることがある最後の頼みの綱。潮目の斜め上にキャストしてできる限り広く潮目の中を通してくる。
一度通してダメでも、レンジを変えるとアタリがあるときもあるのであきらめずにくまなく探ることが肝心!
ここまでやっても釣れない場所なら望みが少ないけど、そこにベイトが入ればの話だが河川と同じ潮目の流れの下にシーバスがいることが多いので狙う価値があります。
一応、沖合に少しでも潮目が見えているのなら、そこを流して見ると意外と食ってくることもある。やはりここでも遠投が可能なロングレングスロッドは必須アイテムになります。
7.急深
ドン深ともいう。極端に遠浅で砂地だとまずシーバスはいない。ベイトの有無にもよるがそういった場所よりも
急に深くなったサーフで、
手前で大きな波がよくぶつかる場所
が好ましいです。
現代シーバスはアプリの活用がサーフポイント選びを変える
シーバスのサーフのポイントはいかがでしたか?
ベイトの集まる場所や、身を潜めて隠れやすい場所などアングラーから見れば平らにみえる浜辺も水中の中は想像とはまるで違う光景が広がっていたり、サーフ特有の波も釣れるポイントを見つけにくくしている要因にもなっています。
しかし、このような難しいシーバスのサーフのポイントも現代ではGPSを使用したアプリの進化により各段に探しやすくなっています。
潮汐や風の強さと向きはもちろん、水中の地形変化や水深に、沖の漁礁などのストラクチャーまで把握ができるアプリが存在しています。
これらを使用すると地図上だけでは判断しずらく、現地についても上からでもわからない海の中の沖のブレイクラインも鮮明に映し出されます。使わない手はないです!
またサーフのシーバス攻略には欠かせない波と吹き付ける風についても、サーファーが活用するアプリを使い波の高さから風の強さと移動の方向まで予想ができ、かなり有効になります。
おすすめのアプリは下記のページで詳しく解説しています。
ぜひこの機会に、釣りのポイント選定にアプリを活用することをおすすめ致します!