チニングが釣れないと悩んでいる方に自分がこれまで辿ってきた打開策をご伝授したいと思います。
自分はチヌ(黒鯛)が釣れるようになるまでワンシーズン掛かりました(苦笑)。それは誰にも教えてもらえず見よう見真似でやっていたから人より上達が遅かったんですね。釣れるといわれている春の乗っ込み時期でも自分は釣れませんでしたから…。
ただそうして自分で開拓していったのでアンテナが広くなり自分でその場で考える癖もついてきました。
この状況ならこのルアー、カラーはこうで、アクションは…。
チニング釣れない!今日は難しそうだと思ったときに参考にしてほしいです。
チニング,チヌ(クロダイ)ルアー釣り記事専門のNeroです。エサ釣りからルアー釣りに転向した際にはじめてやったチヌ(クロダイ)のルアー釣りの虜になってしまいました。ブリームゲーム歴15年以上の経験から得た数多くの実際の体験からしか得られない秘訣を余すことなくお伝えします。チヌ(クロダイ)ルアーの楽しさをお届けしていきます。
チニングが釣れないシーン別ポイント攻略
シーン1.見えてるのに釣れない
いつもの仕掛けでは釣れません! プラグじゃ無理な釣りです。
誘っちゃだめです!ほぼ100%逃げます。
ワーム付けたらノーシンカーか、つけてもガン玉1個。詳しい見えてるチヌ(黒鯛)の釣りは下記のページで紹介しています。併せてご覧ください。
シーン2.チェイスはしてくるが食ってこない
この場合キャストしたポイントからリーリングしているときに追ってきている、もしくは護岸スレスレで気づいたのどちかですが、どちらにしても巻いてくるスピードが速すぎる可能性が高いです。
ゆっくりと巻いてくるのに変えてみる。またワームでは一旦その場でステイ!
サスペンドやスローシンキングのプラグなら巻くのをやめてその場でトゥイッチ!
トップで釣っているときにも遠くで気づいて一気に近寄ってきたチヌ(黒鯛)の真上で巻くのをやめてチョンチョンするだけで食ってきます。
シーン3.バイトはあるが乗らない
これも食いっ気がない活性の低い状況も考えられますが、この場合もリーリングスピードに追い付いていない可能性が高いです。
食わせのタイミングを与えることを念頭にゆっくりと丁寧に探ります。
こういった状況ではバイトがあっても即アワセは禁物!巻くのを止め少しだけロッドを下げて一瞬ラインを送ってやる感じで。乗せてやります。
シーン4.あたり一帯にいる気配がない
見えチヌ(黒鯛)さえ近くに居る気配がないし、投げても全く反応がない場合、期待はかなり薄いでしょう。
しばらくランガンです。それでもバイトがなければ思いきってポイントを移動しましょう。
シーン5.トップで釣れない!
活性が高くなる季節や時間帯でも水深が3m以上あるところでは気づかれにくいです。シャローに移るか潮が引くのを待ってからもう一度コースをたどります。
それでも食ってこなければその日は個体が浮いていない可能性が高いです。その場合レンジを下げて思い切ってボトムズルに切り変えるか、シャッドやクランクで徐々にレンジを落としていき探る判断がベストです。
またそこにはいない可能性もあります。見切って場所移動するのも一つの手です。
そういった明確な見極めが釣果につなげるための英断になることが多々あります。
次の章からはチニングで釣れないと感じた時に「立ち返りたい基本」の備忘録です。
デイゲームの動かし方
デイゲームのワーミング
チニングのデイゲームのワームでのボトム攻略は基本的にリアクションバイトの誘発になります。
ロッドをあおって軽めのジャークやトゥイッチ。糸ふけをとるだけの巻き具合で次に煽るときが”掛け”のタイミングです。これも数こなしていけば慣れて自然と身体が覚えてきます。
デイゲームのプラグ
バイブレーションの速巻きか、シャローであればクランキング。
チヌ(黒鯛)の活性が高くなる初夏から秋口にかけてはトップウォーターでポッパーやペンシルでドッグウォーク。
ナイトゲームの動かし方
ナイトゲームのワーミング
潮が動いている状況で活性が上がりやすい時期ならばリアクションバイトもありですが、夜のチニングのボトムズルはスローが基本です。
ときどき止めてその場で軽くシェイクなども有効。重要なのはボトムを切らさないこと!
底取りが上手くできていれば釣れます。ボトムを感じられず何してるのかわからない状況では釣れないでしょう。
ナイトゲームのプラグ
シャッドやクランクのスローなただ巻き。もしくはストップ&ゴー。
バイブレーションのリフト&フォールが有効です。
活性が高いときor低いとき
こちらでは基本的な釣り方をおさらいしたうえで、状況に応じた釣り方をご説明します。
活性が高い場合のルアー選択
潮がよく動いている状況下で、ベイトもあちこちでペチャペチャ跳ねているような状況ではチヌ(黒鯛)も活性が高い可能性が濃厚です。
また状況が見えてなくてもルアーを落とした時点でチェイスやバイトが頻繁にあるようなら”その時は”活性が高いと読んでほぼ間違いないでしょう。
こんなときは、迷いなくハイアピール系のカラーのワーム、シャッドやバイブレーション。初夏から秋ならトップを選択。
”その時は”ここがミソです。時合とかで同じ場所でも状況は移りかわります。その時には再度ルアーローテーションが必要です。
活性が高い場合の動かし方とアクション
ゆっくりボトムズルはもちろん、そうでなくても釣れます。活性が高いので、ルアーのアクションはリアクションバイトで誘っても食ってきます。
多少狙うレンジが浅すぎてもくらいついてくるのがこの状況のいいところ。ですがそこで自分だけ「釣れない」としたら…。
それはルアーを通すコースや、リーリングのスピード(遅いか速いか)が合っていないことが多いです。
やたらめったら沖合に投げようとしないで足元から探る
巻きの速さをゆっくりにしたり、少し早めたり調整していると釣れる箇所がわかってきます。
活性が低い場合のルアー選択
釣れないとお悩みのときはほぼこちらでしょう。
活性が低い場合はローアピール系にしましょう。フロートタイプのワームよりもシンキングタイプにカラーはナチュラル系。
デイで日射しあったりナイトでも水面に光が照っている場合ならクリア系もあり。
シャッドよりもミノー、クランクならスローシンキング、バイブはメタルバイブよりも水平姿勢の動かないバイブレーションがベター。
活性が低い場合の動かし方とアクション
無論、ワーミングなら
スローなボトムズル
ゆっくりと流れを感じながら漂わせる感じでいいです。派手なアクショは活性が低いときは逆効果逃げていくこともあったりスレさせやすくなります。
強引に誘い出すというよりは、居る場所に置きに行くイメージで。
ただこれも状況次第です。活性が低いなと思っていた時でも元気のいい(こういうときは大概キビレ)チヌ(黒鯛)がゴンゴンと食ってくることも稀にあります。そう考えるとチニングも奥が深いです。