シマノから今年発売されたハードブル8+のPEラインの使い心地を検証しました。
フィッシングショーで話題になったPEの弱点とされていた耐摩耗性を強化したPEラインで
かなりの注目を集めていました。
今回気になってたものを購入して使う機会を得たのでその使い心地を
インプレしたいと思います。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
ハードブル8+とは
大人気のシマノのPEライン「ピットブル8+」の姉妹品として2024年んもフィッシングショーで発表されたものです。
PEラインは複数の細いポリエチレン素材を束ねることでより直線強度を保ちながら細くすることができ
直線強度=引っ張り強度を高い次元で維持しながらしなやかで飛距離を確保することにたけたものがPEラインの特徴です。
さらに表面の滑らかさなど他の面でも信頼度が高かったピットブル8+ですが、
当然のことながらPE特有の摩擦に弱いという弱点はありました。
これはどのPEラインにも言えることで束ねた原糸が細くなればなるほどしなやかになり直線強度は増しますが、
その分摩擦には非常に弱くて岩や橋脚のコンクリにテンション掛けた状態で擦れてしまうと一発で切れてしまいます。
その摩擦に対する耐摩耗性を補うために原糸の素材を見直し開発されたのがハードブル8+です。
材質の違い
現代のPEはシマノに限らずほとんどのラインメーカーが採用しているIZANASが原糸の素材に使われています。
これに代わり素材が「Spectra」になったのが今回検証するハードブル8+です。
この「Spectra」はシマノでも昔からあったパワープロZに使用されていた素材で
上の記事で紹介しているパワープロZはプロのバサーや一部のアングラーには未だに人気の商品です。
現在でも販売されていますが、釣り具店ではあまり見かけなくなりましたが
ネットで探して逆輸入品を買うなどして揃えているほど隠れた名作品です。
適度なハリと安心してカバーの中を通しやりストラクチャーを攻めたりできる耐摩耗性に評価が高く
適度のハリがベイトリールとの相性がよく
ハードブル8+の素材はこれとまったく同じ素材が用いられながら、
8本撚りにすることで耐摩耗性と同時にしなやかさを手に入れました。
※(パワープロZは4本撚り)
ハードブル8+0.6号を使って辛口検証
ちょうどバスフィネスとチニングに使用するスピニングのライン交換時期に来ていたので
今回スピニングの23バンキッシュC2500Sに巻いていざ実釣!
まさかの・・・
8gのペンシルベイトでトップでまず探ってみようかと思い、
2投目でまさかの・・・
キャスト切れ
「え?」何が起こったのかまったく理解できませんでしたが
ノット部分でものの見事に破断していました…。。。
もう一度FGノットを組み替えて今度はワーム素材のスローに引けるバイブレーション
マルジンのUKベイト7gにして中層をゆっくり巻いてきます。
な、なんと・・・4投目でまたしても
キャスト切れ
「え?」
想像以上に瞬間的な直線強力が弱すぎてブツブツ切れてしまい釣りはおろか
肝心の耐摩耗性について検証するどころの騒ぎではなくなってしまうほど。。。
自分が選んだ太さが0.6号だったからなのかわかりませんが、
これ0.6号以下だとほぼ間違いなく同じことが起きえるでしょう。
気を取り直し投げるも…
もうノット組み直すのが面倒でしたたし
ここまで「直線強力が弱いの?」と思い試しに
直結で今度は軽めの1.8gのジグヘッドにワームをセットして投げてみると。。。。。
2投目でまたしても
キャスト切れ
「これでもダメなん!?」
もうこの時点で釣りする気はなくなってしまい納竿。
返ってスプールから外し即効ゴミ箱へ”さ・よ・う・な・ら”
「う~~~んッ」
もっと太い0.8号や1.0号で試したいと思っていたのでそれであればまた結果は変わっていたのかもしれませんが、
シマノのインストラクターの黒田さんが0.8号以上になると「飛ばない」とおっしゃっていたので
シーバスなのでは使う気しないしなぁと思っているし、
今のところ今回のようにわざわざ自分で買ってまで試してみようと思う気は起こりません…。
自分の使い方が悪かっただけかもしれませんが、
ハードブル8+ 0.6号は期待外れでした。
また機会があれば使ってみるかもしれませんが、とても残念w