今回はシマノのパワープロzのPEのインプレします。
買ったいきさつは何を隠そう最近新調した新しいリール22ステラに見た目的に相性の良いラインを探し続けて辿り着いたというわけです。
弟分!?となっているピットブルとの違いや太いや固いと比喩されることの多いパワープロzの実釣を踏まえてインプレをしていきます。
記事内画像:Zeek|Il Pescaria
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
パワープロzとピットブルの違い
パワープロzは以前からあったパワープロの改良バージョンでして、当然旧モデルよりも強度は増しています。
が…後発でピットブルというPEラインが出てきたころからパワープロzの存在は鳴りを潜め、
”安価で強くオールマイティーなPE”ということでシマノのPEラインの人気はピットブルやタナトル(オフショア用)にその座を譲ったかのように思われました。
シマノもいずれはピットブル系列を軸にしていきたいのだろうなと思っていましたが、よ~く調べてみるとパワープロzとピットブルではそもそもの追求する開発テーマが異なっていました。
束ねられた繊維の材質自体も違います。
最近の”強い”と謳われているPEラインのほとんどはIZANASを材質に使ってメーカーごとに製法を駆使して独自のラインにしていますが、
パワープロZだけは材質そのものが違います。
パワープロZに使用されている材質はspectra(スペクトラ)と呼ばれ防弾チョッキなどの繊維にも使用される非常に摩擦に強い材質です。
ざっくり申しますと
●ピットブルは繊維が細くしなやかな質感のソフトタイプ(飛距離が出て撚り本数が多いほど直線強度が強い)
●材質の違い(ピットブルはIZANAS、パワープロZはspectra)
これはピットブルの公式ホームページにも記載があります。
ラインにある程度の強度だけではなくしなやかさを求めるにはピットブルが良いでしょう。ちなみに価格はパワープロz約1/2の値段で買えます。
自分が今回選んだ目的の釣りはシーバスのため、あまりしなやか過ぎるラインよりも固めのPEが好きなのでパワープロzの方を選びました。
ちなみに自分はピットブルを使用したことはありません。
価格帯は中の上
ピットブルほどコスパの高さはないですが、自分がこれまで愛用していたバリバスや東レの製品と比べると十分安いです。
このクラスのラインに価格の安さを求めてはいけない気がします。
パワープロz インプレ
太くて固いと言われているけど…
では、ここからは実際に購入してみてリールに巻いた時のファーストインプレッションと実釣による感想をお伝えします。
このパワープロzにしかない「モスグリーン」カラーに惹かれたのが本音ですが、見た目だけでなく強度にも拘って選んだつもりです。
耐摩耗性に優れてるのでストラクチャー周りを攻める際にも安心してキャストできる強さは持ってると思います。
太いけどゴワつく固さではない
パワープロzと聞くとよく言われているのが「太い」とか固い!?とか言われてますけど、実際に手触りとかリールに巻いてキャストした感触はそれほど固さは感じません。
俗にいうコーティング系のPEラインですが固いとか太いとかではなく適度なハリだと感じます。
決してしなやかさはありませんし、さすがにノンコーティング系のPEと比べると、コシやハリは強目ですが、
逆にそれが摩擦に強い強度を保つためであると考えられ全然許容範囲です。
22ステラにぴったりのカラーはパワープロz?!
冒頭でもお伝えした通り、シーバス用に新調した22ステラに合う(見た目的にw)PEラインを探していてパワープロzに行き着いた
この「モスグリーン」カラーに一目惚れ♥したからです。
こういったグリーン系やブラウン系のラインカラーってトラウトやバス釣り用にはけっこうあるんですが、ソルト用のラインに信頼きでるメーカーの中にパワープロzくらいしかありませんでした。
時折光の加減でガンメタからグリーンにカラーが変わる22ステラにピッタリです☆彡
ほかのリールであっても、この他にないラインカラーに惹かれる自分と同じタイプの人は必ずいると思います^^
モスグリーンはカッコイイけど…
このパワープロzに決めた理由がこのラインカラーなのですが、唯一気になる点があります。
それはデイゲームで河川のカムフラージュ率はとても高く、水中に浸していてもほとんど見えません。てか同化しちゃってます。デイゲームでのステルス性能はかなり高いと思います。
ラインスラックの操作が必要な釣りでは偏光サングラスを用いていてもほとんど見えてません💦
…これがちょっとね…っていう。夜とかだとほんと全然見えませんから、あとでご紹介するほかのカラーを選ぶ方が無難でしょう。
パワープロzのラインナップ
このインプレだけだとパワープロzは”モスグリーン”の印象だけしか残らないと思うので…
パワープロzはとても良いPEラインですからほかのラインナップもご紹介させて頂きます。
太さ(号数)と強度
太さ(号数)は0.6号~1.5号まで揃っています。
この用意されている号数を見ただけでも、あまりライトゲームよりのラインではないことがわかります。
号数 | 0.6 | 0.8 | 1 |
---|---|---|---|
最大強力(lb/kg) | 10/4.5 | 18/8.2 | 20/9.1 |
号数 | 1.2 | 1.5 | – |
最大強力(lb/kg) | 27/12.2 | 29/13.1 | – |
シーバスに最適な号数が揃っています。
春のマイクロベイトの時期は0.6~0.8号。初夏から1号~1.2号。
ベイトタックルには1.2号~1.5号。最高のラインナップです!
巻き数は150m巻きと、200m巻きが用意されています。
カラーは4種類
カラーは自分の一押しカラーモスグリーンw(しつこい…)に加えて、夜のアングラーからの視認性に優れたホワイトやイエロー、オレンジの4種類が用意されています。
夜メインに考えるならホワイトがおすすめです。
ホワイト系のシーバス用PEラインでは、圧倒的な人気を誇る東レのシーバスPEパワーゲームがありますが、性質が真逆のしなやかなノンコーティングタイプなので、
柔らかいPEが苦手な人はパワープロzのほうがある程度コシがあっていいと思います。価格もこちらのほうが安くて経済的です。
シマノ パワープロ Z
パワープロzの向いてる釣り種
摩擦に強い利点を生かしストラクチャーを攻める釣りやベイトリールとの相性抜群!
自分が今回のインプレしたあとにこのラインに合う釣り種が明らかにあるな~と感じた釣りがあります。
それがこちら↓
シーバス、ヒラメ
あまり異論はないと思います。シマノの辺見さんはシーバスで、堀田さんはサーフのフラットフィッシュで使用しているのを幾度となく見たことがあるので間違いなくこれはありです。
自分も護岸沿いに敷石などリップラップが広がる大型河川から、シーバスをひっぺ剝がすときに擦れて切れるのが怖いので
大型河川での陸っぱりにはパワープロZです!!
ハードロックフィッシュ
パワープロZは4本編みです。8本編みと比べると表面の滑らかさや直線強度は劣りますが、
そのぶん横からの摩擦など耐摩耗性に優れているので、果敢に底のストラクチャーを探る磯でのロックフィッシュにも安心して使えるPEラインだと思います。
そう考えるとボトムタッチの多いサーフの釣りや、デイゲームでのボトム狙いを主にするアングラーにはおすすめだと思います。
バス釣り
ほどよい太さと摩擦に強いという利点を考えると、太いラインを用いてウィードの中やストラクチャーの中を通してくるバス釣りのバス釣りのベイトタックルに適していると思います。
原糸が太くゴワつくほどではありませんが、コシとハリがあってベイトリールとの相性はバツグン!
1.5号~2号以上のPEラインを用いたパワーフィネスなどに!
ネイティブトラウト
うん、これも使用するラインの太さやシチュエーションを考えて全然いけると思います。
管釣りでもいいですけどPEラインを使うときのネイティブにはタックルとのバランスも相性が良さそうです。
パワープロz インプレまとめ
22ステラに巻いて見た目がカッコイイPEラインを探しているときに迷った挙句辿り着いたのがパワープロZ
購入するまでは迷っていたというのは、最初は色から興味を持っただけで、強度にはしばらく不安があったからです。
けど、遠回りして結局これに落ち着いていることからもカラーラインナップだけでなく、使い勝手の良い号数が揃い強度も充分。
価格設定もこれほどの性能を持っているクラスのラインと比べても安い方なので、今のところおすすめしない理由が見当たりません。
自分のように気になっていたけどちょっとパワープロzに対して尻込みしていた人がいたら、一度試してみられることをおすすめします!