シマノピットブル8プラスのインプレです。
数あるPEラインの中でもシマノの独自の新しい製法や素材を駆使してこれまでプロアングラーからも絶大な人気を獲得していた「ミッションコンプリート」の基本を継承しながら進化したPEラインです。
シマノピットブル8プラスのインプレを通して実際に使用してみた感想とおすすめな点をお伝えします。
記事内画像:インプレ|Il Pescaria
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
ピットブル8プラスとはどんなPEライン?
「ピットブル8+」は素材に、高い強度と感度にも直結してくる低伸度(伸びなさ)のあるIZANASと呼ばれる素材が使用されています。
また細い原糸をいくつか束ねて1本にすることで細くしているPEラインを
8本撚りである「ピットブル8+」は
シマノ独自のVT工法という編み込み方で原糸を均等に編み込み、
さらに編み込み方にはシマノのライン専用の「タフクロス2」と呼ばれる密編み製法で1本、1本の繊維が均一に保たれることで
直線的な伸びしろが減り低伸度化に成功。それと同時に表面の硬さがあり耐摩耗性がアップしているなど、
これまでのピットブル8を凌ぐ性能を持った優れたPEラインです。
ノーマルのピットブル8との違い
バージョンアップしたピットブル8+と旧作ピットブル8との違いは
大きくは、同じ号数で最大強力がアップしています!
また、これまで0.6号からしかなかったものが新たに、0.4号と0.5号が追加され、
ライムグリーンとスーパーブルーの2カラーだったものが、トレーサブルピンクと5マルチカラーの2色に変更さています。
また何故かはわかりませんが、いままでは300m巻きもラインナップされていたのですが、それは無くなり
150m巻きと、200m巻きになりました。
価格も上がっています。性能がアップしているし、
昨今の石油など原料の高騰、輸送費の増加など世界的な情勢を鑑みると値上げも致しかたないかと思います。
●0.4号と0.5号が追加
●トレーサブルピンクと5マルチカラーの2色に変更
●定価がアップ
シマノ ピットブル8プラス インプレ!
ここからは実際にリールに巻いてみて、実釣したインプレです。
太さ
同じ号数のYGKのXブレイドと比べると若干太さがあるように感じるけど(Xブレイドが細いので)
特に表記号数との開きがあるほど太さの差は感じられません。
むしろいろんなPEラインを使ってきていますが、これだけの強度があるにも関わらず細いほうだと思います。
これなら、エギングやチニングで0.8号とか、シーバスで1号、1.2号とかでも飛距離も出せると思います。
値段が3000円以下で安いPEラインの部類ですが、クオリティの高さは高単価高性能のPEラインと比べても負けず劣らずだと思います。
割とハリがある
しなやかですけど、適度なハリとコシを感じます。
とはいっても、指先で挟んでス~ッとラインを伸ばすように触れてみると、
滑らかな感触としなやかさは十分に感じられ、けっしてゴワつくような硬さではありません。
表面強度の高さからの、ハリを感じているだけだと思われます。
ツルツルした表面
特殊シリコンコーティングでしっかりコート
1本1本は非常にツルツルとしたなめらかな触り心地で、一見するとコーティングがキツめに思うけど、
コーティングはそこまでバリバリについている感じはまったくなく、ほんとしなやかです。
これはピットブル8+独自の編み方「タフクロス2」による、
密度が高く、表面が平らに近くツルツルと感じるのではないかと思います。
ちょうどノンコーティングのラインにコーティングスプレーを振った直後みたいな滑りがあります。
色落ち、耐久性
色落ちに関しては、何度か釣行を繰り返しているうちに
鮮やかなピンク色が白濁してきます。もっと4000円、5000円くらいの値段がするような上位クラスのPEラインでも
使っていれば白っぽくなってくるのでそれほど今のところは気になりませんし、
耐久性においても、色落ちしてくるにつれて、使っているところから毛羽立ってきていたので、そこはカットしながら使っていて
そんな劣化スピードが特別速いようには感じませんでしたので色落ち、耐久性に関しては価格相応といったところではないでしょうか。
むしろこの値段ではよく頑張っているほうだと感じるのでコスパを求めるならおすすめです。
デイでも視認性バッチリ
最初購入する前に、自分がどうかなと思っていたこのショッキングピンク!?のような
濃く鮮やかなトレーサブルピンクのカラーw
ステルス性を謳うPEラインが多い昨今にあって、あまり好みではなく購入前に二の足踏んだ要因にもなっていましたが
ところがどっこい!
夜でも視認性が良いことはもちろん、太陽光がサンサンと照り付けるデイでもラインを視認しやすいです。
ステルス性が良いラインは日中に日射しを浴びると、空や水面に同化してしまい一瞬見失うことがありますが。
これはそのようなことは一度もありませんでした。
ピットブル8プラスはこんな人におすすめのPEライン
ピットブル8プラスはこんな感じです。みなさんが持たれていた印象と違いがありましたか?
それとも同じだったでしょうか?
これまでのインプレの内容をざっくりまとめると
●太さは標準並み
●しなやかだけど表面硬度がありハリもある
●ピンクは派手な色だが視認性が高い
●耐久性は価格相応
価格は若干アップしていますが、それでもPEラインのこのクラスの人気商品としての相応の価格帯で
決して高くはなく
それでいて基本性能がこれだけ優れているとしたらコスパは非常に高いといえます。
頻繁にラインを変える人で、耐久性以前に価格で選びたいという人に
こちら「ピットブル8+」はリーズナブルな価格と適した性能のバランスがよくおすすめです!
気になっていたけどまだ使っていない人は、ぜひ使って体感してみてください。
シマノ ピットブル8+
カラーはトレーサブルピンクと、5マルチカラー。ボビン巻きは、150mと200mがあります。
太さは0.4号から、0.5号、0.6号、0.8号、1号、1.2号となっています。