コモモSF-125のインプレです。
今なお多くのアングラーに愛される元祖シャローランナーのアクションやフックサイズなどの特徴から有効になる場面や使い方から実際に何度もシーバスや青物を掛けた筆者の体験を基にインプレします。
使ってみたいと検討中の方や持っているけどまあだ釣れていな方への参考になれば嬉しいです。
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
コモモSF-125の特徴
まずは基本的なコモモSF-125のスペックをご覧いただきたいと思います。
初代コモモが出たのは今から5年前(2023年現在)で、2022年に新たに伝統のリップレス形状からカップ形状にリニューアルされ最新の重心移動システムを搭載して3代目として生まれ変わりました。
今回のインプレもこの新型の2022年モデルです。
長さ | 重さ | アクション |
---|---|---|
125mm | 18g | ウォブンロール |
レンジ | フックサイズ | リング |
5~50cm | #4 | #3 |
長さは汎用性が高い125mmとなっていてシーバスやヒラスズキでハイシーズンの秋はもちろん夏と冬場でも使えるベストなサイズ感です。
またこの長さに#4という大きめサイズのスプロートベンドタイプのフックが3つ付いていて、シーバスだけでなく
後程インプレのところでもお話いたしますがハマチ(イナダやワラサという地域もある)くらいの中型青物くらいならしっかりフッキングしてくれるフックの強さもあります。
3連フックは掛かり難い、またバラシやすいと言われることもありますが、3つあることで単純にフックポイント増えているので筆者は掛けやすいと思っています。
フックのタイプについてはシーバスルアーのフック交換はこう選ぶ!で解説しています。
潜航レンジは水面直下5cm~50センチくらいでSFとは(シャローフローティング)の略でして名称通りのシャローランナーです。
筆者の経験からランカーといわれるクラスのデカいシーバスほど上を意識していると考えているので、捕食傾向にある個体が居さえすればデカいシーバスも誘い出しが可能なレンジです。
同じウォブンロールのアクションでもっとレンジの入るアイマの兄弟分サスケ120裂波との使い分けができます。
新型コモモSF-125はここが進化!
MRDが搭載されて
初代から使ってきた筆者は手に持っただけで違いがわかります。
新型はMRDが搭載されウエイトがタングステンになり比重が出てきた分、手に異なる重みを感じ取ることができます。
これが瞬時に移動することで初速がつき飛距離が増しています。飛距離は初代のものとは比べ物になりません。
上の写真は上が旧型の2代目コモモと下が新型です。カップの形状が違います。
これまで面で受けていたものを、やや下唇のカップ形状にすることで上で水を嚙み下へ受け流す形状に変更されています。
ここがいちばん進化したところだと思います。
これによってデッドスローでも泳ぎが止まることなくナチュラルアクションをしてくれるようになりました。
コモモSF-125の使い方
これまで自分が経験してきた中で釣れた使い方を主に特徴を生かしたアクションの付け方を解説します。
こんな状況に有効
使う推奨されるポイントはカタログスペック上の河川や河口、干潟、サーフはもちろんのこと
有効レンジが水面直下から~50cmで底付近に岩礁やゴロタが点在するような地磯での浅いレンジを通したい時でも使えます。
またこの沈まない特性を生かし水面直下のドリフトや、水深のある場所でもベイトが上ずっていて水面で捕食しているとか、シーバスが上を見ていると予測されるとき(濁りが入り警戒心が薄れているとき)などに持ってくれると、
他では釣れ鵜兄状況でもあっさり釣れてしまった経験もあります。
イワシやイナッコが水面をぴちゃぴちゃいってる時
基本ただ巻きで釣れる
使い方の基本はただ巻きで十分釣れます!
リトリーブ速度はスローからミデョアムくらいで、そのときの流速や水の濁り具合と対象魚の活性を見計らって速度を速めたり、遅くししてみたりいろいろ速度を試してみることで
その場のバイトが拾える適切なただ巻き時のリトリーブ速度がわかると思います。
適切な使い方かどうかは疑問もありますが、速巻きでもアクションが破綻しないので、1秒にハイギアで2回転ほどのファストリトリーブにも対応できるので
波打ち際や流速の速いポイントでもリトリーブ速度を変えてただ巻きで使うことができます。
ドリフト
夜の河川や河口で橋脚など明暗があったり、流れがあたる場所でのドリフトも有効な使い方です。
シンペンほど潜ることがないので、飛距離を生かして狙った位置の奥方向へアップクロスにキャストして水面直下を流してくることが可能です。
可変リトリーブ
リトリーブ速度を一定にするのがただ巻きだとすると、可変リトリーブは速度に緩急をつけて可変させます。
コモモSF-125は速度が上げると沈み、遅くしたり止めたりするとふわぁ~ッと浮いてきます。
シーバスなどはベイトがゆっくりと沈むときよりも、経験上追い込んできたときに壁となる表層近くまで浮き上がるもののほうがバイトが多いと感じているので、
狙ったポイント近くまで一定の速度で巻いて来て、近づいたら緩めるなどのリトリーブ自体に変化を持たせてることでただ巻きだけでは取り切れなかったバイトを拾うことができます。
コモモSF-125の実釣インプレ
ここからは実際に何度も釣り上げ美味しい思いをした
MRDによる飛距離
初代のコモモもコモモⅡも使った経験のある筆者からすると従来の初代コモモSF-125でも飛距離には定評があったものの
アイマの最新の重心移動システムMRDが搭載されたことでさらに飛距離はアップしていると言われています
同じ長さ、重さのミノーと比べて特別かっ飛ぶという印象は正直あまり感じていませんが、
タングステンウエイトによって最初のフルキャストしたときの初速の付きやすさは格段に良くなっています!!
PE1号で9フィート前後のシーバスで活用される標準のタックルであれば飛距離に関して問題に感じることはありません。普通に使え使い勝手は広がります。
立ち上がりが良い
着水した直後の立ち上がりが早いです。ラインスラックを取っている段階から潜航しながら直進してきます。
これは重心移動が素早く戻っているからであり、この点については非常に優秀だと思います。
飛距離は出るが一度ロッドを下向きに煽ってやらないと戻らないルアーもあるけどこれは、着水直後からアピールがはじまり、
とっさにそれに気付いた魚の警戒心が発動する前に捕食スイッチを入れてやることができます。
アクション
アクションはウォブンロール。そこだけ聞くとド派手なアクションに聞こえますが見る限り
スローからミディアムでは、ロール寄りで軌道はピッチの狭いややS字を描きながら進んでくるので非常にアクションは滑らかに感じます。
このアピールが物足りないわけでもなく、派手でもないナチュラルなバランスは絶妙です。
先代のコモモ使ったときからこれは釣れるアクションだと感じていました。
いろいろな種類のあるルアーアクションについては下記のページで詳しく解説しています。
ご興味ある方は併せてご覧ください↓
ルアーアクションの種類と得意な点
ナイトでもデイでも
プロの方のコモモSF-125の実釣動画とかもナイトゲームでの使用のほうが多く見られますが、
ミディアムリトリーブでも破綻することなくアクションしてくれたり、魚との距離を取りたい場面でも使えるのでデイゲームでも十分使えます。
ナイトでドリフトで使用したり、表層スレスレをスローに巻いてきたり。デイでやや速巻きでも。両方を組み合わせての可変リトリーブでもその場の状況を見てアタリが拾えるまで
飛距離と立ち上がりの良さ、アクションを生かして試すことができます。
特有の○○!?
デメリットというわけではありませんが、キャストする際に必ず地面や後ろの壁にカチッと音がします。
これは重心移動付きのルアーにあることで、テイクバックした際に重心が瞬間的に移動することで起こります。
MRDになったときにはじめて使ったときはおやッ?となり、オカッパリで漁港など地面がコンクリートだとカチカチ音がするたびに破損しないか気になっていましたが、
ウエイトが後方に移動しているだけで、地面についているわけではありません。
買い換えてから1年以上使っていますがキャストによる破損はもちろん一度もないです。
青物も掛かる
このSF-125は青物も釣ることができます。
ラインスラックを取りはじめた瞬間にドバッと!ほぼ落ちパクに近い状態でした。
シーバス並みに強い引きだし顔は丸しい、よく見ると黄色い線のような模様も見えるし目を疑いましたが60センチほどのハマチ(関東方面ではワラサ、イナダ)でした。
あまりに衝撃的な出来事だったので舞い上がって写真を撮るの忘れてしまいましたがwww
これホントの釣果です(汗)
おすすめのカラー
コモモSF-125の筆者のおすすめカラーがあります。
●チャートリュースクリアー
●コットンキャンディー
主に河川や河口でシーバス狙うならこの3つ!
デイでもナイトでも、濁りでも澄み潮でも使える超ド定番のレッドヘッドをメインに
ナイトで橋脚などの外灯の明かりを取り込みその場の状況に馴染みやすいクリアボディに暗がりでも視認性のよいチャートヘッドのチャートリュースクリアー
これはナイトゲームで釣り場で出会ったアングラーと情報交換した時にも同じことを言ってました。
あとその二つでは食ってこないときに光源によって”変幻自在に変化するナチュラルカラー”と言われるコットンキャンディーをフォローとして持ってくることもあります。
ただ個人の好みや釣れると感じるカラーには違いがあるのであくまでも筆者個人の実績からみたおすすめカラーとして参考にしてください。
後発ライバルとの比較
コモモSF-125のライバルは?と聞かれると若年層を中心に一番噂になってくるのがシーバスハンターの久保田さん監修によるメガバスのカゲロウが挙げられることが多いです。
どちらがいいとか、どっちが釣れるのかという問題ではなく同じシャローランナーでも特徴や得意とする誘い方が異なるので早い話がどっとも釣れるが正解だと思います。
使い分けや自分の好みで使えばいいと思います。
カゲロウについてはまた別に記事にしたいと思います。
アイマ コモモ SF-125 2022モデル
まとめ
「伝説」とか「名作」という称号は多くの実績が証明し使ったアングラーからつけられたものであり
これはどんなに後発の似たようなルアーが出てきても未だにゆるぎない信頼と安心感があるコモモSF-125はシャローランナーの元祖といえると思います。
どこかは明確には言えませんが有名な人気ルアーメーカーがシャローランナーのカテゴリに参入するのを躊躇したという話もあるほどその性能は誰もが認めるものです。
筆者はこれに出会ってから釣り方の幅が広がり、引き出しが増えました。実際釣れるし今なお1軍ルアーです。
ここへ来てこの記事をここまで読んでもらったという方はそれだけ興味を持っているということですよね?
まだ一度も使ったことのない方はぜひコモモ SF-125を試してみてください。
それではよい釣果を!!