IL Pescaria

23アンタレスDCMDインプレ!ラインキャパ&推奨PE号数と実釣レビュー+旧作からの変更点

23アンタレスDCMDインプレ

23アンタレスDCMDのインプレ!?

とはいえYoutubeなどの動画で他のクリエイターさんたちが配信してくれている飛距離や今回からの性能については

そちらにお任せして

18からの変更点を中心に進化した点を見ながら実釣に用いたときに個人的に筆者が率直に感じたファーストインプレッションをお届けしします!

どう変わったのか、18使ってた人は買い替えが必要か?

はじめてのアンタレスDCMD購入をご検討の方は23から手にしていいのか?

迷われている方に自分なりの感想を記していきます。




記事内画像:釣り道具|Il Pescaria

この記事を書いた人

23アンタレスDCMD HGとXGのスペック


基本的なスペックについては下記の表を参考にしてください。

ギアはHGとXGのみでノーマルギアにあたるものはDCMDの基本ラインアップにありません。

大物と対峙することを目的に作られたMD(モンスタードライブ)だからです。

23アンタレスDCMD HG
ギア比 最大ドラグ 巻き取り長
7.4 6kg 88cm
自重 ハンドル長 ベアリング
235g 45cm 12/1
糸巻量:ナイロン スプール 径/幅(mm)
14-145、16-120、20-100 38/21
23アンタレスDCMD XG
ギア比 最大ドラグ 巻き取り長
7.8 6kg 93cm
自重 ハンドル長 ベアリング
235g 45cm 12/1
糸巻量:ナイロン スプール 径/幅(mm)
14-145、16-120、20-100 38/21

※どちらも右巻き用のrightと、左巻きのLeftが用意されています。

23アンタレスDCMDと18アンタレスDCMDの違い


今回新たにリニューアルされた23アンタレスDCMDは、旧モデルの18アンタレスDCMDと比べてどの点が進化したのか

主だった点をひとつずつ見ていきます。

その前に、アンタレスにはDCとDCMDがあり、混同しているひともいらっしゃると思うので

これらからの説明をわかりやすくするのに念のため簡単に説明しておきます。

アンタレスDCは2016年に発売がはじまり、19、21と進化していきます。ちなみに初期の頃の16アンタレスDCは海水対応ではありませんでした。

その途中2018年に出てきたのが、18アンタレスDCのMD(モンスタードライブ)仕様です。

ですからアンタレスDCと、アンタレスDCMDでは基本的な性能が大きく異なっています。

実際アンタレスDCの場合ハンドルの長さがHGとXGで違っていたりするのですが、DCMDではロングハンドルに統一されており、このあたりもMD仕様になっていることが伺えます。

そちらをご理解頂いてからだと、これからの解説によりスムーズに入れると思います。

 

カラーによる質感


23アンタレスDCMDが18から変わった点は、まず見た目のカラーデザインです。

少し青みがかったシルバーやプラチナちっくな旧モデルとことなり、黒が強いガンメタ(黒鉄色)に変化しています。

このあたりは本当に好みによるものなのでどっちがいいとかはないですが、

個人的には旧モデルのキラキラしたのが好きだったかもしれません。

 

ボディデザイン


18からはボディ形状のデザインが変更されています。

ボディの形状は旧モデルの先端が尖ったデザインから

明らかに21アンタレスがベースになっていると予測がつく、添わせる手の型に沿った人間工学的なデザインになっています。

18と比べてコンパクトに感じすんなり手に収まる感じがグッドです。

内部の構造など細かな部分が異なるのでまったく同じではなく、あくまで”形状デザイン”のベースがそうだということです。

これは正直、好感度高いです!!

 

スプール


出典:アンタレスDC MD|SHIMANO

いきなりラインを巻いて実釣しにいってしまったのでスプールの写真はシマノさんからお借りしました。

スプールの径は18と変わりなく幅1mmほど狭くなったナロー設計になっています。

といっても21アンタレスDCと比べると2mm広いんです。

このあたりが後ほど解説するより太いラインをたくさん巻けるラインキャパのことも保ちながら

キャストフィールをアップさせることに繋がっていると思います。

 

ギアの違いによる巻き心地


18のときは、そのほかのMD以外のアンタレスDCで使われていたギアの歯の部分の断面が大きくなっていました。

たぶんパワーに耐えうるためにそういう設計になっていたのかと思いますが、

その分巻き心地が若干他よりも重たく感じていました。

それが23になってだいぶん解消されたようです。

23アンタレスDCMDのラインキャパ


23アンタレスDCMDはベイトリールにしては、太いラインがかなり多く巻けるようになっており

ナイロンの20lbであれば100mも巻いておくことが可能です。ちなみに21アンタレスDCと比べると

同じナイロン20lbだと20mも多く巻くことができます。

 

PEの場合何号?

カタログスペックにPEの表記がありませんが、PEラインに換算すると

2号で200m巻けます。3号で150m。

自分の場合PE4号を100m巻いて使っています。

村田基さんもアンタレスDCMDに巻くPEラインは2号以上とおっしゃってます。

村田さんの理論でいうと細いものだとラインがスプールに巻かれるときにきゅっと食い込んでしまうから

(=放出速度に影響を及ぼすから)のが理由らしいです。

そのあたりは自分にはよくわかりませんが、

率直にDCMDを使うのであれば太いラインでと思っていて、

PE2号以下の1.5号とかを使用する軽量ルアーの釣りならエクスセンスDCのほうがより使い勝手が良いし、飛距離も出せる気がしてます。

シマノインストラクターでランカーシーバスハンターの嶋田さんも

23アンタレスDCMDにはPEの2号以上を巻いて
PE2号以下で使用ルアー100g以下ならエクスセンスDC

だと

SNSでおっしゃっておられましたので、信頼性は非常に高いと思います。

ちなみに1.5号なら260m以上巻ける計算になりますが、

大事な点なので何度も繰り返ししつこいくらいに言います。

2号以下の例えば1.5号クラスのPEを使用する場合はエクスセンスDCのほうが飛距離が出せるという人が多いです。

この23アンタレスDCMDのパワー感を生かして考えるのであれば(モンスタードライブなので)2号以上の太いラインでの使用がおすすめです。2号でも細いくらいです。

23アンタレスDCMDにPEのほか、ナイロンラインを巻いて実釣もしました。
●ナイロン20lbで100m
●PEの場合、2号で200m、3号で150m、4号100m
●PE1.5号以下使う釣りはエクスセンスDCに

23アンタレスDCMD実釣インプレ


では23アンタレスDCMDで実釣してきたので、ざっくりとインプレします!!

 

飛距離


まずは飛距離チェックから行うために、ブレーキ設定を煮詰めていきます。

手始めにシマノのリールなので、シマノのサイレントアサシン99Fを投げてみます。

PEモードでダイヤルは真ん中5くらいから徐々にはじめていきます。

99Fは14gほどしかありませんし、ロッドにもよると思いますが思いのほか飛距離が伸びます。

さすがに4号のPEを目いっぱい巻いているのでスプールが重たくなっていますが、

徐々にゆるめていくと軽いルアーだと初速が付きにくい分、先にスプールだけ重さで逆回転してバックラしそうになりましたが

それでもやっぱ23アンタレスDCMDのMDチューンされた4X8DCブレーキはやっぱ最高です。

お次はDCMDでいちばん使うことが多くなるであろうビッグベイトのフィーリングを確認。

ド定番のジョイクロ183Fとダヴィンチ190のフロントアイから試投します。

ブレーキをXBモードにして、ダイヤルを7でキャスト。

 

ビッグベイトに合わせたブレーキ設定


ここで説明書に書いてるんだけどみなさんがよく間違うXBモードの設定について簡単に触れておきます。

XBモードのブレーキ性能を最大化するには

●ダイヤルの4~1が空気抵抗の少ないメタルジグやシンペンなどの重たいルアー
●5以上の設定が空気抵抗の多いジョイント系やビッグベイトなど

の設定で活かされるようになっています。

もう少し行けそうだったので、5まで落としてもいけましたが自分の感覚でいえば

飛行姿勢を崩しやすいジョイクロは6でいいのかなと、ダヴィンチ190なら5でも。

自分はあまりキャストが上手いほうではないので、一応の目安として受け取ってください。

ラインの太さと、自分のキャスト技術を考慮して適性を見極めてください。

次にシーバスのビッグベイトゲームのド定番メガドッグの180を投げてみることに

先の二つよりも重たいですが、ジョイント系のルアーより抵抗が少なく

飛行姿勢が安定しやすいので飛距離は断然伸びました。

ほかのリールでは味わえない、自分の中の「これくらいかな…」という距離に

もうひとこえプラスされる感覚はどのルアーでも味わえます。

 

ナイロンラインでも実釣


この23アンタレスDCMDは海水域だけではなく、モンスターバスや、

ナマズや雷魚などストラクチャーの多い淡水域でナイロンをメインラインにして使用する人もたくさんいると思うので、

PEからナイロンに巻き替えてナイロンラインでも実釣してみました。

もちろんブレーキモードはナイロンモードに!!

さすがにPEとくらべると相対的にみて飛距離は出ていない印象です。ナイロンが伸びるからからなのか…ナゾです。

上手い人だとナイロンでももっと飛ばすことができると思います。

あとちょうどよいセッティングに煮詰めるまでに、PEよりも時間が掛かりました。

いくらしなやかなナイロンらいんとはいえ、PEと比べると少しラインがスプールから浮きやすいためノーサミングにするには、

ナイロンの場合ルアーを変えるごとに細かにダイヤルいじって設定しなおしたほうがよさそうな感じがしました。

 

パーミングを考えた形状


先にも18との大きな違いでお伝えしたこの形状

手の小さい自分でもすっぽり収まって、めちゃくちゃパーミングしやすくなっています。

こんな太いラインを使って、重量級のルアーでパワーファイトできるベイトリールで

ここまで扱いやすさなど操作性まで計算されいるのはさずがです。

 

フラットタイプのハンドルノブ


これはユーチューバーの間でも取り上げられていたハンドルノブの形状。

フラットタイプより、ラウンドタイプのほうが手の力が入れやすいのは確かです。

ジギング用とかのスピニングリールにラウンドが多いのはそのためです。

けど自分が使っているカルカッタコンクエストもフラットノブなので、

ここはそれほど気になりませんでした。

23アンタレスDCMDは結局今買いなのか!?


これまで18を使っていたひとの間では、一部で「マイナーチェンジ版なので、18でよくねえか?」という声がきかれます。

率直に申し上げます、23アンタレスDCMDは買いだと思います。

実際に18のまま使い続けるという人もいます。アンタレスDCからより大物を釣るためにデビューした18当初は

MD(モンスタードライブ)の出始めで驚きがあったことでしょう。

今回の23はそれほどの真新しさは感じ取れないのでマイナーチェンジだと言われれば、そうかもしれませんが

確実に1世代前よりも進化しているので筆者の場合は買いだと思ってます!!

自信を持っておすすめします!

 

シマノ 23アンタレスDC MD XG

こちらは実釣インプレにも用いたエクストラハイギアのXG。
※写真は左巻きLeftハンドル。右巻きRightハンドルもあります。

 

シマノ 23アンタレスDC MD HG

こちらはHG。
※写真は右巻きRightハンドル。左巻きLeftハンドルもあります。




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