ダウズジャーク190の実釣インプレです。
ジャッカルから2023年内に発売された自分が今もっとも注目されているビッグベイトです。頻繁にYoutube動画などで散見されていましたのですでにご存じの方も多いはず。
昨今のビッグベイトシーバスに使えそうなこの新しいダウズジャーク190とは実釣した率直なインプレと使い方、
最適なタックルについて解説します。
記事画像:シーバス|Il Pescaria
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ダウズジャーク190とは
ひと月ほど前に秦さんのYoutubeチャンネルでそのテスト釣行の様子を見た時に
「なんじゃこりゃ!」と驚いたと同時にもの凄く興味が湧いてきたルアーがありました。
そのとき名前は明かされていませんでしたが、動画内の解説で
”ジョイントのないダウスイ”と表現されていて、
接続部分がなく空気抵抗を増やしてしまっていたテールパーツがなくなり
ダウスイと比べて飛距離がアップ
していると言われていて
それを今回実釣で証明しに行ってきました。
パッと見た感じ、見た目の形状はメガドッグに似ているなと感じました。
これならよく飛ぶんだろうし、実際メガドッグ自体もビッグベイト系ルアーの中で
飛距離ランキングすると上位に入るルアーなので、飛距離が出せると思います。
ジャーキングに対応した形状とウエイト配分
またジャーク時の綺麗な水中ドッグウォークを可能にしたのはテールの独特の形状にあると思っていて、
扁平ボディが、後方にいくごとにさらに横方向に平らになっていて
受けた水流をうまくバックへ受け流しているです。
またベリーのテール側についているフィンが横からの水流で
姿勢を安定させるために一役かっていると思われます。
シーバス向きだと思える理由
この自分好みのルックスもさることながら、
めっちゃ気になって仕方なくなったもうひとつの要因が
得意なレンジが水面直下。
しかも、そのレンジでジャーク
190mmのビッグベイトの部類に入るサイズで、
この「抜群の飛距離」と「ジャーク性能」
二つの特徴を持ったストロングジャークベイトです☆彡
これ!
自分の中でシーバスは、水面直下で左右に首振るダートアクションがもっとも反応が良いと思っていて、
潜り過ぎるわけでもなく、トップでもなくこのレンジ=
水面直下でのドッグウォーク
デカいシーバスや青物にはこれがキモだと思っているのだけど、
ありそうで、その手のルアーってそんなないんですよ。
ましてや欲しいビッグベイトのクラスになるとありそうで「これ!」っというのはないんです。
それを売りにしているルアーもありますが、すぐに浮いてきてしまいレンジキープがしにくいやつとか、
似たところではウエイクベイトがあるけど、それはジャーキング対応じゃないし。
違うんです。
●ジョイントをなくしたストレートボディ
●フラットサイドを採用したジャークベイト
●飛距離とジャーク性能がアップ(※ダウスイ比)
●テールパーツがなく後ろへ受け流すフィンが装着
ライバル視されるのはやっぱあれ
そのレンジでジャーキングが得意なビッグベイトはみなさんご存知
マングローブスタジオのビッグバンディットや、
デュオのコノフラットがあります。
このあたりが、ライバルになるのかな?
またちょっと比べるには少しレンジがトップ寄りでサイズも小さいけど、
ウィップラッシュ ファクトリーのグラインディン・ワイアSW
などが形状デザインや、使い方がにているような気がします。
ただビッグバンディットもコノフラットも、クセが強くて初心者には扱いにくくて
使いこなすまでに時間がかかる=慣れまで釣れない・・・。
このあたりがカバーできていればけっこうこれまでに
ありそうでなかったカテゴリの穴を埋める存在になるのではないかと思います。
出来栄えは重さとキープレンジ次第…
だからして、
ジョイントのダウスイでも水面直下のジャークはできるが、徐々に水面を割って飛び出してきてしまい、そもそも遠投に期待はしていないけど飛距離はあまり出ないし・・・。
このダウズジャーク190が、しっかりと水面直下レンジキープや飛距離が伸びさえすれば・・・
果たして
このあと、いざ実釣です!!
ダウズジャーク190実釣インプレ
ルックスかなりイケメン!
見た目は、フラットボディのジャークベイトにしては
顔つきが端正な男前!
そこまで横から眺めた時に平べったい感じは受けずむしろスリム。
この風をきるようなフォルムもまた飛距離に影響しているのかもしれません。
バラシを軽減するスイベルアイ
トップウォーター系のビッグベイトでいちばん問題になるのが
バイトはあっても乗せきれないバラシ問題。
フックのアイがスイベルアイになっているので
シーバスの動きに追従するように動くので、これは非常にありがたいです。
大型フック
フロントとリアの2箇所に搭載されているフックのサイズは#2/0
なんと、ジャッカルのダウズスイマー220SFよりもワンランク大型のフックが搭載されているのです!!
こざかしいサイズの小さいシーバスを寄せ付けない外観と相まって、完全にランカー仕様といえるでしょう。
これなら青物でも余裕です。
リングの有無…
はじめからラインをつなぐフロントアイには大きなリングが装備されています。
ここは賛否あるかと思いますが、自分のおすすめはこのままで、
なおかつこのままリングにつなぐ場合はスナップなし!がおすすめです。
やはり、開発段階からこうして作られているのは理由があるからで、そのままをおすすめします。
どうしてもスナップを使用する場合はリングを外して、アイに直接スナップをつなぎましょう。
浮き姿勢
インを張った状態でロッドの動きだけで
水中のアクションチェックです。
浮かせただけだと、ダイペンやポッパーのようにほぼ直立。
あとで説明しますが、
自分はこの浮き姿勢があまり好きではないのですが、この直立からでもいったん水中に潜らせてしまえば
少し止めてもいきなり仁王立ちで浮くわけでもなくレンジキープをしほぼ水平を保ちます。
印象では、デッドスローに近い、弱スローフローティングタイプだと思います。
水面直下を潜らせて釣りたいので、この浮き姿勢と浮力の設定はありがたいです。
飛距離は抜群!
飛距離は正直驚きました
アンタレスDCMDのXBモードで投げたからという点もあるかもしれませんが
重さが3.2oz、(90g)ほどあり、サイズが190mmもあるのにかっ飛ばせます。
はっきりと測ってはいませんが、自分のフィールドでの感覚でいうと60mは飛んでいると思います。
着水からファーストジャークは強めに
着水してからの最初のジャーキングはやや強めにしたほうがグッド!
そのままジャークすると水面を割ってしまうので、
着水してからのファーストジャークは下向きに大きく煽り強めにジャーク入れてやると
頭から潜って、ちょうどよい水面直下10~20センチをキープしてくれます。
一旦水面直下に入ると、ジャークを続けていれば
この水面直下の微妙なレンジのキープ力
これはマジに秀逸☆彡
アップクロスの場合は…
潮が流れてくる方向にアップクロスに投げる場合はちょっと最初のコンタクトが変わってきます。
最初のジャークする前にラインが流され水を切ってラインがルアーよりも先行してしまうので
強めに下向きにジャーキング入れても潜らないときがあります。流れの速い大河川やその河口でよくあります。
そんなときは、着水直後に出来るだけロッドを上にあげ、
ラインスラックをとる要領で
速巻きをしながら、下向きに1,2回ジャークすると潜ってくれます。
水中ドッグウォーク
水面直下でのドッグウォークの振り幅はかなり広め。
体長の1.5倍くらいの移動距離で、左右へスイッ~ッ、スイッ~ッと
水中を左右にスライディングするように滑らかに前方へ向かってきます。
操作性も簡単で楽にデジ巻きでもいけますが、
ロッドを使ったジャークのほうがリズムが整いやすく、レンジキープさせやすいと感じました。
ダウズジャーク190の使い方
とりあえず飛ばそう
とにかく居そうな場所へキャスト、飛距離を生かしてかっ飛ばせて広い範囲をサーチしていきましょう。
着水直後に潜らせる!これ大事!
着水してからすぐにジャークを始めるのではなく、最初はいったん水面直下に潜らせてから使いましょう。
インプレの箇所でもお伝えしましたが、最初のファーストジャークを強めに下向きに煽ってやると潜ってくれ
この工程を最初にちゃんとやっていれば水面を割ることはないです。これがなくても水面を這うようにトップペンシルのような違う動きが出来るからいいじゃないかと思う人もいるでしょうが、
それなら最初からトップペンシルでいいのです。このダウズジャーク190を使うのは
水面直下をジャーキング
させるためです!
これをしないと使っている意味がなくなります。
ジャーク
デジ巻きだけでリーリングジャークが可能です。半回転くらいずつのリズムでいいでしょう。
ロッドを持っている側の腕が疲れないのでこれが楽ですが、
デジ巻きだけだとジャークの振り幅が狭くなってしまうので、
自分の場合はずっとロッドを煽ってジャーキングして使っています。
秦さんの動画でも、ちょっとだけ見えた手元でロッド動かしていました。…ずっとじゃないかもしれませんが。
ダウズジャークに適したタックル
重さが90グラムあるので当然使うタックルは限定されるわけで、
適していると思われるロッドは
ルアーの許容重量がMAX100gあれば数値的には何も問題ないですが、
キャスト時にややティップが垂れる気がしたので、もう少し上に余裕のあるもののほうがよさそう
MAX300gとかのXXHだとオーバータックルになるのでおすすめはやはりこれか↓
シマノ 23ディアルーナ B80XH
重さ200gまでのルアーが投げられ、レングスが8フィート。自分の中で今ベストチョイスです。
そのほかビッグベイトのシーバスロッドのおすすめは
下記のページでチェック↓
・リールはできることならカルコンMDかアンタレスDC MD
ダウズジャーク190でランカーを釣りまくろう!
発売日が前倒しになり喜んだ自分!
ダウズジャークの発売日についてはジャッカルのホームページでは秋ごろ、9月の発売となっていましたが
告知だけだったのが、専用ページまで出来あがっていて
秋のランカーシーバスのシーズン化かと思いきや、なんと夏に発売されました。
これはバス釣りはもちろん、
ソルトウォーターでもショアジギやオフショアの青物ゲームも想定してのことでしょう。
それにしても、めちゃくちゃ楽しみです☆彡
ジャッカル(JACKALL) ダウズジャーク190