バス釣りのルアーの動かし方ひとつでブラックバスへの誘い方に変化を待たせることができ、状況に合わせた釣り方が可能になり、自分の引き出しが増やせます。
ここでは現在、主に用いられるハードルアーを使ったバス釣りのルアーの動かし方についてひとつひとつ解説しながらその動かし方に適したルアーをお伝えします。
バス釣り歴15年のkatsuyaです。これまでCacciatore(カッチャトーレ)として活動していましたが、「かっちゃん」と呼んでください。日頃はバス釣りをメインに最近ではブレードジギング、ショアジギングにハマっています。「釣れる」&「楽しい」を実感できる実践的なノウハウを皆様にお届けできるように頑張ります!
バス釣りルアーの種類
ルアーの動かし方を解説する前にまずはバス釣りのルアーにはどういった種類があるのかについて軽くおさらいしてみます。
昨今のバス釣りに使われているルアーの数は2,30種類にも及び、それぞれに向いている状況や、向いていない使い方があります。
そのため動かし方を間違って使用するとそのルアーが持っている本来の良さが損なわれてしまうことになってしまいます。
それを回避し釣果を上げるためにはルアーの特性にあった動かし方をすることがカギになります。
ルアーの種類については、現在主に使えれている13種について詳しく下記のページで解説しています。
併せてご覧頂くことでよりルアーの動かし方が覚えやすくなります。
バス釣りルアーが持つアクションの違い
上で解説したルアーの特性を阻害してしまう動かしかっというのはルアーの持つアクションのことです。
ルアーにはそれぞれ開発段階から水中を泳ぐときに、どのレンジでどのようなアクションでアピールさせるなど特徴を持っています。
代表的なのはただ巻きでもブルブルと震えながら泳ぐウォブリングアクションするミノーやクランク、バイブレーションなどがあります。
これらのように、ただ巻き(ステディリトリーブ)だけで自然にアクションを起こすものやアングラーの意思でジャークなど加えたときに対応する特化したジャークベイトなどがあります。
このようにルアーの本来持つアクションを生かせる動かし方で使用することがベストです。
逆に言うとやりたい動かし方で適切なルアーをセレクトすることが釣果アップに繋がってくると言えるでしょう。
さまさまなルアーのアクションについての特集ぺーじです。
ご興味ある方、さらにルアーのアクションについて習得したい方は参考にどうぞ!
バス釣りルアーの動かし方9選
それでは、ここからはハードルアーの動かし方について解説していきます。
ステディリトリーブ
ステディリトリーブはいわゆるただ巻きです。
1秒に1回転ほど巻くミディアムリトリーブから、とにかく早く巻くファストリトリーブ、ゆっくりと巻くスローリトリーブと巻くスピードによって誘い方を分けて動かします。
ルアーが着水してから任意のレンジをまっすぐに泳いでこさせる動かし方になります。
この時沈むルアーならば任意のレンジまで沈ませそこからリトリーブを開始し、リトリーブによってリップが水を受けて潜っていくタイプのクランクなどではそのルアーの持つ潜行レンジまで沈むことになります。
ステディリトリーブはただ巻きと呼ばれるほど言葉にすると非常に簡単そうに聞こえますが、一番難しいという人もいるほど出来ているようでちゃんと出来ていない人が多いのもこのステディリトリーブなのです。
とにかく”一定の速度で巻く”ことが釣れるただ巻きの動かし方のキモになります。
ミノー | クランク | スピナーベイト | バイブレーション |
メタルバイブ | シャッド | ビッグベイト | クローラー |
ストップ&ゴー
4~5回転ほどリールを巻いてリーリングをやめてストップさせます。ストップさせた状態で2,3秒そのままにしてそこからまた巻き始めるのを繰り返し行います。
止めることでその場でルアーの存在に気づかせたり、食わせの間を与えることができます。
肝心なのは「完全に一旦止めること」です!
途中でその場でシェイクしたりせずにピタッと止めることです。
そのときに気が付いたバスもチェイスしてきているバスにしても、そのとき様子を伺っていて、そこから急に動きはじめるときに食ってくることが多いです。
止めた時に、すぐに沈んでしまうバイブレーションやスピナーベイトでは難しく、止めたままでも巻いてきたレンジがキープできるサスペンドタイプのシャッドやミノー、スローフローティングのクランクなどのルアーが適しています。
ミノー | クランク | スピナーベイト | シャッド |
ビッグベイト | クローラー | ポッパー | フロッグ |
トゥイッチング
ロッドティップを使い極々軽くチョンチョンとルアーを動かしてやる方法です。
あまり大きく上下に振る必要はなく軽くロッドの穂先の反発力で得られる動きだけを使用して”チョンチョン”とすると水中のルアーは左右を行ったりきたりします。
ステディリトリーブをしながらトゥイッチングを織り交ぜると、バスから逃げ惑うベイトを演出することが可能。
このとき止めてやるとその時にガバッと下から出てきてバスが食らいついてくることがあるので、途中で2~3回転に一度くらい止めてやるのも有効な動かし方になります。
これもすぐに沈んでしまったり、ラインが絡みやすいルアーには不向きです。
ミノー | クランク | シャッド | ビッグベイト |
クローラー | フロッグ |
ジャーキング
ロッドを大きく上下に煽ることによってルアーを水中で大きく上下左右に瞬時に移動させる動かし方です。
先に説明したトゥイッチングよりも左右の振り幅が大きく激しいアクションになります。
ただ巻きなどでは食ってこないような状況下で、このような激しい動きで反射的に口を使わせることができる動かし方になります。
これもステディリトリーブしながらこのあたりに居着いていそうだと思われる周辺に来たらここぞの場面で1点ジャークが効果的です。
ルアーはあまり重たくすぐに潜ってしまうものは向いてなくてサスペンドタイプやスローフローティングタイプが向いています。またジャークしたときに機敏な動きをした後に元の姿勢にすぐ戻るなどジャーキングに対応したジャークベイトというミノーの類も存在しています。
ミノー | クランク | シャッド |
リフト&フォール
ボトムまでルアーを着底させたあと、リフト=底からルアーを上へ持ち上げフォール=再び底まで落とす、を繰り返す動かし方です。
冬など低水温時のハイプレッシャーな活性の低い個体に対して口を使わせることができます。
この動かし方によって得られる効果はアピールするというよりは目の前にルアーを届けに行くというのがイメージしやすいかと思います。
エサを果敢に追ったりはしない低活性時にいかに口を使わせるかに考え出された動かし方です。
上から落ちてくるものに反応しやすいバス類の食性をついたメソッドに用います。
これまでの動かし方に用いたルアーとは違いフォールさせたときに姿勢を崩さすストンと潜るメタルバイブやバイブレーション、最近バス釣りでも使われているメルジグなどが有効です。
スピナーベイト | シンキングミノー | バイブレーション | メタルバイブ |
メタルジグ |
ドッグウォーク
ポッパーやペンシルべイトなど水面を這わせるようにして使用するルアーをヘッドの部分を上下にすることでポップ音と呼ばれるルアーのカップに水を受けて発生させる音と、その時に出る水しぶきと波紋でバスを誘い出す動かし方です。
そうすると下からモワンッとやってきたバスが水面を割って飛びだしてきてひったくる姿を間近に見ることが出来ます。
ドッグウォークは左右に首降らせるものと勘違いしている人も多くいますが元はブルドッグが歩くときに首を上下に上げ下げしながら前に進むときの様子からこの名前が付けられたものです。
上下運動=ポッピングさせるロッド操作によってルアーの頭が左右に振れることはありますが、このドッグウォークの動かし方の一番のメリットはヘッド部分の上下運動です。
ポッパー | ペンシルベイト | サブサーフェイスミノー |
ポンプリトリーブ
リーリングで巻きとり引いてくるかわりに、ロッドの動きだけでルアーを移動させる動かし方です。ソルトウォーターでいう「さびく」という操作方法です。
ルアーを見切られやすいクリアウォーターなど警戒心がより強まっているような状況のときに用いると効果を発揮します。
水平に構えているロッドを上へ持ち上げて移動させまたロッドを元の位置に戻すときに出来た糸ふけ分だけ巻き取り、これを繰り返していきます。
ラインテンションだけで引いてくるただ巻きとの違いは、ロッドのベントカーブ(曲がり)を利用して緩急をつけることができる点です。
より繊細な釣りをしたいときには横にロッドを倒してグウィーンとゆっくり1メートルほど引いてくるポンプリトリーブを用いたりします。
ロングビルミノーやジャークベイト、シャッドなどリップが長く水押しが強いルアーが適しています。
ロングビルミノー | クランク | シャッド |
ドリフト
リトリーブで動かすのではなくラインの弛みと水流によってルアーを動かす動かし方をドリフトと言います。
ブラックバスが居るであろうポイントを決めたら、水流の方向を考えてキャストポイントを見定めてその場所へ投げて着水と同時にクラッチを切り(スピニングの場合ヴェールを戻し)、ロッドを水面と平行にもって糸ふけをとらずに
水流に乗せて狙ったポイントにルアーを送る動かし方です。このといのラインの弛ませ具合でリトリーブの量や速度も変わってきます。
ミノー | シンペン | シャッド | バイブレーション |
ビッグベイト |
ドリフトのやり方についてはこちらでZeekさんが
ドリフト釣法をわかりやすく図解付きで説明してくれています↓
エイトトラップ
デカバス師と呼ばれているプロのサタン島田さんが考案したとされる、エイトトラップは、
ルアーを追ってきているのに足元まで寄せてきても食わせられない状況で、足元付近で∞の字を描くようにして素早くルアーを動かし、焦ったバスに無理食い食わせるリアクションバイトを誘発させることのできる動かし方です。
水をジャバジャバと掻き回すように、早く激しく動かすことが肝心です。足元まで追ってきても、躊躇している間にルアーを見切られることも多く、遠慮ぎみに∞の字を描いても反応しません。
本来はビッグベイトで用いられてきましが、ミノーやバイブレーションの速巻きで追い切れずに食わせれれないときに、
ファストリトリーブで足元まで寄せてきてエイトトラップで食わせるという使い方もできます。
ミノー | ビッグベイト | バイブレーション |