一般的に夏季というのは6月、7月、8月のこと。シーバス釣りにおいて6月、7月、8月の夏の時期はハイシーズンの秋にも勝るシーバスの活性が上がる釣れやすい時期に入ります。
この季節、ずいぶん気温も高くなり人間的には活動がしやすく、外に出るのが気持ちいい時期になってくる。
が、シーバスにとっては夏という季節はどうなのか?
せっかくの私たちのアウトドアも盛んに行きたくなる季節なので夏のシーバスのシーズナルパターンに、ルアーやポイント選びなど覚えておき思い切り夏をエンジョイしたい!
夏のシーバスゲームを満喫するためのパターン攻略やポイントの選び方、時間帯について解説します。
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
夏の見極め方
人間が体感で感じる季節と水中にいるシーバスが感じる季節はけっして同じではありません。
ある程度一定の法則があります。
水温
シーバスがえさを求めて回遊し始めるのが水温13度以上といわれ
もっとも活性が上がるのが25度といわれています。
ただしあまりにも水温が上がる8月の日中などだと、水温が低い深場へ潜るシーバスも出てきます。
比較的大きめのランカー級シーバスにその傾向があるように思います。
夏のシーバスの釣り方
ベイトのパターンがわかったら今度は、適したルアーを選び、釣り方を見出していきましょう。
秋につづく2番目のハイシーズンに当たる夏の釣り方は基本ミノー
ミノーを夜ならゆっくりとただ巻き。日中ならば見切られないようにミディアムリトリーブか。途中でトゥイッチやジャークを入れてリアクションバイトで食わせる釣り方がいい。
夏のデイゲームでは、バイブレーションの速巻きや、リフト&フォールが有効になり、日中でも夜でもフローティングペンシルやポッパーなどトップウォーターの釣り方にも好反応を示します。
釣り方は、ゆっくり一定のテンポでドッグウォーク。シーバスでトップの釣り方が成立することは夏の最大の特徴と言えるでしょう。
6月梅雨前後
6月中旬に多い梅雨の時期に入る前は春のパターンの時期で港湾部では稚鮎や小イカなどのパターンで狙うシーバス釣りも続いていたり、
河川ではハクは地域によってはまだまだベイトのサイズが小さくマイクロベイトパターンの名残が残っている状況の場合もあります。
自分のメインにしているフィールドだとここ2,3年くらい6月では雨が多くまだベイトのサイズがめちゃくちゃ小さい…。
アイマ K-太 58 サスペンド
自分が住む地域と同じように6月に入ってもマイクロベイトパターンがまだ続いているような状況や小型河川での6月のおすすめルアーをひとつ選ぶとしたらこちらK-太 58 サスペンドかなぁ
食わせサイズなのに飛距離もそこそこ出るし、小さいけどただ巻きでもウォンブンロールしてしっかりアピールしてくれ、なんといってもサスペンドなどで時々止めて食わせの間を与えてやることが可能なルアーです。
デイゲームでもナイトゲームでも使えることも頼もしい限り。
チヌ(クロダイ)だとトップに反応が出だす頃ですが、まだシーバスには(自分のフィールドでは)早い気がします。
この梅雨の時期は雨の日をかわしながらの釣行になり、雨を味方にすることが釣るための必須になる時期です。
目安は6月21日前後の夏至を過ぎた頃からが夏のシーバス釣りの時期がスタートすると考えていいでしょう。
7月
梅雨が明けて天気が落ち着きだす7月初旬になると例年で言うと、ようやく夏の時期の到来になります。
ただしこの頃でも梅雨が長引く年もあり、中々天気が落ち着かない年もあります。
少しずつベイトのサイズも大きなりレンジも上ずってくる時期でもあり、日中にもイナッコの群れが水面に顔を出して泳いでいたり、堤防付近でも夕マズメにカタクチイワシが表層に飛び出しながら泳いでいる光景を目にする機会が増えます。
ローライトの日であれば、デイゲームでも表層系のミノーやシンペンが有効になる場面も増えてきます。
シマノ エクスセンス アガケ AR-C キョウリン
イナッコの群れが水面をヨタヨタ泳いでるシャロー(水深4m以下くらい)のときにおすすめのルアーがこちら
顔出して波紋つりくりながら
シマノ エクスセンスクー 100F キョウリン
夕方や夜、外灯が灯り始める漁港など堤防付近で小さいイワシが水面を跳ねてる状況では、下でシーバスが食っていると推測できます。(メバルやアジのときもあるけど…)
そんなときに投げて見てすぐに応えが返ってくるのがこのルアー。水面直下10cmを引いてこれる細身のルアーが良く、バチルアーではなく水面直下を泳ぐ小魚を演出するにはもってこいのシンペンです。
これだけでは食ってこない場合は表層系をもっと派手なアクションのウォブリングで泳ぐミノー(アイマのコモモⅡ)にするといい。
8月
自分の体感的にトップゲームも本格化してくる時期に入ってくる楽しめる時期です!!
気温が30度近くにもなり、日中太陽光が水中に差し込み水温も上昇し25度を超えてくるとシーバスは深い場所へ移動します。
朝マズメや夜のナイトゲームが釣りやすくなる時期に入ります。
夏のデイゲームをするのであれば、深場をサーチできるメタルバイブやスピンテールジグの速巻きとリフトアンドフォールが基本的な釣り方になります。
コアマン アイアンプレート SC
デュエル ハードコア ソリッドスピン
デイゲームでも雨後の濁ったシャローや、曇り空の時にはシンペンなども有効になるときがあります。
マングローブスタジオ マリブ78
ミノーのようなアクションもするシンペンは夏のデイゲームのミディアムリトリーブや時々ジャークを入れたりする釣り方や
夜のスローなドリフト時にも非常に扱いやすいマリブがおすすめ。流れに乗せても浮き過ぎず、流れが緩い場所でもただ巻きで微波動ロールアクションしながらアピールできてスローリトリーブでも沈みこまない。
シンペンなので重さもあり飛距離が望めるのでビギナーでも扱いやすくておすすめです。
また雨が降らず晴天が長いと水がクリアになりがちなのですが、水がクリアなときほどトップウォーターに反応が出やすいときなので、クリアな水に曇り空が合わさる状況(もしくは朝マズメ)であればトップで試してみることをおすすめします。
タックルハウス コンタクト フィードポッパー
夏のベイトの種類と特徴
夏の代表的なベイトパターンは以下の2種類。
湾奥や堤防からのシーバスでは
になってくる。
だ。
6月に入っていわゆる初夏のころから徐々にこうした傾向がいたるところで見えてくるようになる。
月別夏のシーバスのメインベイト
パターン | 6月 | 7月 | 8月 |
イナッコパターン |
=
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=
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=
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イワシパターン |
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=
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=
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堤防沿いでは水面に見える場所でビュンビュン泳ぎまくり、ときには飛び跳ねたりする小いわしの群れを目にする。河川で潮が引き護岸スレスレの浅瀬に無数のイナッコを見かける。
それらを逃げどころのない浅瀬に追い込んで食すのもこの時期から。
目の前で見る夏の下げ潮のシーバスのボッコンッ!とライズして捕食する姿は見ものです。
とはいえ夏はイナッコやイワシがメインのベイトになると言っても、潮は流れているのにベイトがまったく見当たらず、ライズも起こっていないような状況把握がしにくいときもあります。
そのような状況下でおすすめのルアーがこちら↓
アイマ エンパシー90
何を投げていいのかわからない状況で一役買ってくれるのがこのエンパシー90!!
とりあえずどんな状況かわからないときに先ずパイロットルアーとして投げてみてほしい。
水流やわずかなリトリーブ速度の違いにも反応し、S字を描いたり、ウォブリングに千鳥アクションもするなど変幻自在にその場にあったアピールをしてくれるため、ひとつでいろんなアクションのルアーを試せる感覚を手に入れられます。
デイゲームの速巻きでも泳ぎが破綻せず、夜のスローに流してくる釣り方にも対応できるおすすめミノー。
夏のポイント見つけ方
これまで見てきた夏のシーバスのシーズナルパターンからどんなルアーの選び方と攻略の仕方もある程度理解してもらったと仮定して、次に進みたい。
ここからは、肝心の「んじゃ、どこで釣るのがいいの?」という質問。
夏のシーバスにおいて絶好ポイントとは?にお応えします。
ポイント選び⓵水温と水深
夏は水温が上昇しやすく、シーバスも比較的水温が上昇しにくい水温の低い深場に移動する。水温があがりにくい、水深のある場所がおすすめ。その代表となる一級ポイントは沖堤防や大型河川が接岸するような護岸
ポイント選び⓶潮通しと水中酸素
潮通し=常に水に流れがあり判断するには、泡やゴミがたまっている場所では潮通しが悪く温度が上昇しやすくなっているので避け、逆に河川などでは副河川から水門などの流れ込みがある場所や、
河川のみお筋に近い橋脚や、消波ブロック
など潮がぶつかって流れが生まれる場所などは潮通りよく水中の飽和酸素濃度も安定していると思われるので最適な場所。
陸続きの堤防なら、その先端が最も潮通しが良いとされる。
また、覚えておくといいが水温が上昇するとプランクトンが異常発生して水中が酸欠状態になる「赤潮」という状況が生まれやすくなる。
塩分濃度が上がると水中の酸素濃度は低くなるので河川のほうが夏はいいかもしれない。
単純に考えると水に流れの起きにくい閉鎖的水域と呼ばれる湾奥よりも汽水域の河口
河口よりも河川の中流域よりも上流といえるし、広大な大海原よりも面積に対してのベイトの割合も多い河川がおすすめだ。
夏のナイトゲーム
必ず釣りたいのであれば、夏でもシーバスはナイトゲームのほうが釣れる!
シーバスは敏感でとてもナーバスな生きもので、外気や水温の変化はもちろん水中に届く光量の微妙な変化で口を使うか使わないか大きく異なる。
夜の周りの静かで無駄に光が差し込まないナイトゲームのほうがいつの時期においても有効な時間帯となる。間違いなく夏はシーバスの活性も上がっておりさらにロープレッシャーなナイトゲームは釣れやすい
しかも夏は、日中がとにかく熱い!!日差しもガンガン身体全身に当たるし気温が30度を超すときも頻繁にあるのでウェーダーなんて着ているときは灼熱地獄となりかねない。熱いのが苦手な人はナイトゲームをおすすめする。
夏こそデイゲームを満喫!
とはいえ夏だ!、アウトドアを満喫したい!と思う人もたくさんいることだろう。
自分もそのひとり。夏はおすすめはデイゲームだ!
やっぱり夏のシーバスはデイゲームを思いきり楽しみたい!!
どんなに暑くても、きらびやかな日差しを全身で浴びながらシーバスフィッシングを楽しむ。これに尽きる。
日焼けなんて、夏の男の証と言わんばかりに焼けてもへっちゃら(笑)
ナイトゲームと比べると釣りにくい状況なのは確かであるが、確実にシーバスが居着いているであろうポイントに、そのポイントにあった潮周りや時間帯に行きパターンさえ合わせれば釣れる。
デイゲームの攻略はバイブレーションが良いと言われているが、普通に
でも釣れる。夜のシーバスゲームはこれから秋に入ればハイシーズンとなりいくらでもできる。
釣れなくても、日ごろ会社で感じているストレス発散や心の病の治療にも効果がある…と思っている(笑)
あの太陽の輝きを感じ、釣ってる間の気持ちよさは夏のシーバスの醍醐味なのだ!
釣りたいなら早朝!
絶対この時期に釣りたいのなら、間違いなく朝日が昇る1時間前くらい~日が昇り日中との境目になる朝8時くらいまでがいちばん釣れる時間帯です。どちらかというとデイゲームということになる。
また夏の醍醐味であるトップウォーターゲームが成立しやすいのも早朝。早いところでは6月中旬くらいから、ポッパーやペンシルのトップにも好反応しだす時期に入り、自分の経験上トップで釣れる時間帯は早朝が一番確立が高いです。
夏シーバスまとめ
いかがでしたでしょうか!
部屋にこもることなく、外に出掛けて遊びたくなる夏のアウトドアでシーバスのルアーフィッシングを気持ちよく体感するにはもってこいの夏がやってきました。
しっかり楽しみながら釣果も残すには、ある程度の目安となる知識も必要です。