ライトショアジギングなんて、そりゃ、その釣り方じゃ釣れません!
気軽にはじめられるからと言って、決して簡単な釣りではないのです。ただし安定して釣れるようになる秘策があります。
「釣れない」の打開策からライトショアジギングが劇的にうまくなるポイント、ルアー、アクションのつけ方を解説していきます。
気軽に大物が楽しめるライトジギングだけを8年続けているという偏った釣りをしています。青物の強い引きに魅せられてどこへでも出かけていきます。日々進化する昨今人気ののショアライトジギングからショア、オフショア問わずジギングもこれまでの経験から実釣で生かせる釣り方やタックルのことを紹介していきます。
ライトショアジギングで釣れない理由
ライトショアジギングが釣れないと言ってる人たちを観察してみると…。
✖ 釣れる時間に釣れる場所に行ってない
✖ 潮を把握できていない
✖ ルアーとアクションが一致していない
✖ そもそもメインターゲットが回遊魚
のように…たいがい釣れていに人というのは大概同じことで釣れないと言ってます。ライトとはいえショアジギングは待っていても釣れるターゲットの釣りではないので、状況を読み考えて自ら仕掛けにいかないと釣れるわけがないのです。
船の上からだと釣れるワケ
もっとも気楽に釣果を出したのであれば、オフショアにジギング船(遊漁船)に乗ったほうがいいでしょう。ライトショアジギングのような手軽さはないしお金の負担は掛かりますが釣りやすくなります。
船からだと釣れる理由は、常にベイトの群れを魚探で把握しており、それらを追っかけてすぐにポイントの移動するからです。沖合のほうが釣れるだけではありません。ずっとベイトのいる場所を探しながら移動しているからです。船頭さんの判断を頼りにして釣れるように感じているだけです。
これと同じようにライトショアジギングの場合も狙う魚が青物という回遊魚ですからショアからでも「探す」、「見つける」という行動が釣るまでには必要です。
ライトショアジギング 潮周りと時間帯
上げ潮とか下げ潮の絡む朝マズメがベストです。
できたら朝焼けができる前のうす暗くて、かすかに泳ぐルアーが目視できるようになる時間からはじめるのがベスト。
港の堤防など護岸が整備されているところなら、大丈夫だが、磯などでは暗い時間に近づくと足元が見えなくてキケンなのでその点は注意したい。
ライトショアジギングが釣れるポイント選択
Photo AC
反応がない=回遊なしではない
メインターゲットの青物は回遊魚のため(ベイトも)時合は短い。群れがいなくなったら一瞬で終わる。
常に頭のアンテナを張り巡らせ周りに集中して、状況の変化を敏感に感じ取る必要がある。ナブラやボイルが発生しているなら、一発で目視で判断できるが、そういった場面は滅多にない!だからこそライトショアジギングの場合、どこにルアーを通すのかというポイント選びとトレースコースの選択はかなり重要な要素となります。
まずは大まかに釣れそうなポイントを選ぶことからはじめる。
おおまかにポイントを選ぶ
入り江(ワンド)の出入り口
下げ潮のときにワンドの出入り口は絶好のポイント、潮が上がってくるときに一緒に入ってきたベイトの群れが下げのタイミングで流れ出ていくのを入り口で待ち構えている。
離岸流が発生しやすい場所
(サラシのような白い筋が沖に向かってのびるところは、流されてくるベイトを待ち構えている
外洋が荒れ気味のときは入り江(ワンド)の奥
オープンエリアが荒れ気味のときは、波の影響を受けない入り江(ワンド)に軍配が上がる。
夜のうちにベイトの群れが確認できるような場所であるなら、次の日の時合が絡む朝マズメは釣れる確率が高い。
岬の先端
定番であるが、青物の回遊が近くで頻繁に起こるようなポイントならば、ほぼ間違いなく岬の先端を通過していく。だが時合や回遊してくるタイミングを外すと全くバイトがない状況も起こりえるのがこのポイント。
事前に潮汐や時間をチェックして回ってきそうなタイミングを見計らって挑むようにしましょう。
居そうな場所を絞り込む
ポイントに着いたらただやみくもに探るのではなく、ある程度トレースコースの目星をつけてそこを探っていきましょう。
流れの速い場所
目安は、同じ速度でリトリーブ中にルアーの引き抵抗に重みを感じる箇所。潮の流れが速い場所を探し出す。
流れの速い場所の奥にキャストして、流れに逆らってトレースしてくる。
シモリ(水面下の岩礁)周り
目視で確認できる箇所ならば海面が黒っぽく透けて見えている場所。その周辺には地形に変化のある場所が点在している可能性が高い。根掛かりに注意しながら探っていく。根につくカンパチやヒラマサはこういった場所に居る。
ベイトの群れ付近
キャストが届く場所で、ベイトの群れが確認できたら迷わず群れの周辺を通してみましょう。目で見ても水面がざわついているのがわかるので海面を注意してみていればすぐに気が付くはず。
バイトがないのなら、できる限り見切りを早くひとつのコースにとらわれずに違う場所を探り効率くよく狙っていきましょう。
ライトショアジギングのルアーローテーション
波が穏やかなときはトップ系、荒れ気味のときはペンシルやミノーからはじめる。
トレースコースが絞り込めても反応が得られない場合には、ルアーローテションを繰り返します。
トップならばポッパーやダイビングペンシル、シンペンなど、ジグならばサイズや重さ、さらにはアクションそのものが異なるストンと落ちるものなのかヒラを打ちながらスローシンキングなのか(重心移動の違い)などひたすら変えていく。
そのときに大切なのがローテーションのスピード。
4,5投してだめならすぐ次。
もう少し自分で様子を見たいと思えばそれ以上もあり得るが基本的にだめならすぐ見切ってハイペースでのルアー交換が吉。
青物の時合はとても短いため、もたもたしていては釣れるはずの時合も回遊も逃してしまう事になり兼ねないからだ。
そこで、大切なのはアタリが来なくても引き抵抗に重みを感じる=水噛みが良いルアーかどうかが釣れる要件。要するにルアーローテしていく中でそのポイントの潮流や風の中でしっかり泳ぐルアーを見つけ出すことが先決。
しっかり泳いでいるなと感じられるとおのずと釣れそうな感触を自分で感じ取っているはず。それが感じられるまでルアーローテーションする。
ただずっと同じコースを同じルアーでトレースしていても、いきなり状況が変わりリトリーブが軽くなることもある。このように状況の変化にすぐに対応できるように目の前のフィールドに全神経を集中させておくことは釣れてる人と釣れてない人の大きな差となる。
そのような状況の急な変化にも即対応すべく、再度合うルアーが見つかるまで素早くルアーローテーションをしていく。
釣れるようになるルアーの動かし方アクション
朝マズメの時合一発のような高活性の時にはシンキングミノーのただ巻きでも十分釣れる。
ライトショアジギングでは海面が穏やかなときは速めのリトリーブ、荒れ気味のときは大きめなアクションのルアーを用いてゆったりとしたリトリーブ。
メタルジグ
流れが利いている箇所でジャークなどのアクションを入れる場合には、ときどきジャークの後そのままその場で止めて、フォールさせて食わせの間を与えてやることも非常に有効。
通常のジャークして使うメタルジグのほかに、ただ巻きやフォールやステイに特化したものなど単純な鉛の塊ではなくいろんなタイプがあります。
ミノー
青物のショアでもミノーは基本的にミディアムリトリーブのただ巻きでOKです。
バイトが全くない場合は3回に1回ほどただ巻きの間にトゥイッチなどからはじめメリハリをつけてやるとリアクションバイトで食ってくることがある。ライトショアジギングにおいてもあまりはじめから大きなジャークなどを入れようと感がても基本がただ巻きであってジャークに対応できないミノーの場合動きがおかしくなってしまうこともあったり、スレやすくなるので注意しましょう。
ミノー選びも、どんな使い方をしたいのかで選ぶようにしましょう。
トップウォーター
ロッドを使ってポッパーならポッピング、ペンシルならばジャークなどリズミカルなアクションが要。ライトショアジギングのトップウォーターゲームの場合だとルアーを見切ってターンしていく大型魚の姿も丸見え!、見切られて食ってこなくてもすぐさま回収して同じコースにキャストすれば高確率で食ってくる。
またトップウォータープラグは尻下がりのものではなく水平姿勢のものだとステイさせたましばらく放置でも下から食い上げてくることもあることはここだけのヒミツです♥
シンペン
波の高い場所やサラシが出まくっている大場所、もしくは海面が荒れ気味の状態のときにはシンペンのスローリトリーブが有効。ライトショアジギングでもやっぱりシンペンはスローで流れのなかで泳がせるイメージがいい。
流れとは逆方向に引き重りを感じながらゆったりと引いてくる。追ってはくるが食ってこない状況ではやはりミノーのときと同じように軽めのアクションを入れてやると口を使う。
まとめ
やっぱり世の中と同じ!成功者にはそれなりの理由がある。自分たちよりも考え努力しているからこそ釣れるのである。
「ライト」の言葉に騙され待ちの姿勢でいるとライトショアジギングの場合面食らうほど釣れないので嫌いになってしまう人も多い。
そうならないためにも以下のことを覚えて出掛けましょう!
ポイント着いたら状況を把握
トレースコースを絞る
素早いルアーローテーション
あとは釣るだけ!