ショアジギングのポイントの見つけ方について解説します。
長年釣りをしていると自分では意識しなくとも、ポイントのことをふと考えてみたときに、自然と身についていたショアジギングの際のポイント選びに、いくつか目安としている条件があることに気が付きました。
この経験から生まれたショアジギングのポイントの見つけ方は誰かの役に立つのではないかと思いここに記しておくことにします。
見つけ方をお伝えする流れで、僕が今ショアジギングの釣りで使用しているアプリの活用方法も解説します。
バス釣り歴15年のkatsuyaです。これまでCacciatore(カッチャトーレ)として活動していましたが、「かっちゃん」と呼んでください。日頃はバス釣りをメインに最近ではブレードジギング、ショアジギングにハマっています。「釣れる」&「楽しい」を実感できる実践的なノウハウを皆様にお届けできるように頑張ります!
ショアジギングの一般的なポイント
ショアジギングの対処魚にもよりますがライトショアジギングでみなさんが一番狙って釣ることの多い青物の回遊魚を中心にしてお話します。
僕の地元では近くに漁港や波止場が隣接する大型河川の河口でも青物が回ってきます。Youtubeでも漁港の湾内でヒラマサを上げる動画を見たことがあります。
このようにエサを求めて中型以上の青物でも近海をうろちょろしていますし、回遊魚でも湾内に入ってくることもあります。
ここでは一般的に青物を狙えるポイント4つと、その場所の特徴を解説していきます。
引用画像:Pixabay
漁港など港湾部
漁港など港湾部には水深が浅い内側と、ドン深になっている外側があります。
港湾から沖へ向かって張り出した波を止める堤防の先端や、堤防の外側の水深があり外洋に面した場所は釣りもしやすく回遊魚が回ってくる可能性があります。
また、内側の浅瀬でも、船が入ってくるみお筋もり、天候が悪い日などにはベイトが湾内に溜まりやすく、それを追って回遊魚が湾奥まで入り込んでくることもあるので一概に「浅瀬で青物は無理」と考えるのは禁物です。
僕は仕事帰りの夕方に、漁港でジグ飛ばしてたらサワラが釣れたことがあります。
防波堤
港湾部よりも外海の潮の通りが良く、青物の回遊が活発に行われる場所です。
サーフと比べると水深のある場所も多く、若干足場が高くなりはしますが磯の釣り座と比べたら段違いに釣りがしやすい場所となるため初心者にすすめるポイント選びのイチオシ場所です☆彡
渡船で渡る沖堤防などがこれの絶好のポイントとなり、魚種関わらずショアジギングを楽しみたいのならば釣果が上がりやすい場所なので行ってみる価値は大いにあります。
サーフ
ショアジギングで行くポイントとしてはベターなサーフ。通常のサーフとしてイメージする砂地の遠浅の場所では青物は釣れにくいです。
青物が回遊してきやすいサーフは、砂利底サーフ
砂の粒よりも大きい小石で敷き詰められたようなサーフは、
手前から急に深くなっている場所が多く水深があります
砂粒より大きい大小の石が入り混じった砂利浜。手前から急深になっているケースが多く、小魚を追い込みやすいため回遊魚の実績が高い。
出典:SHIMANO FIELD PASS
そのため青物が小魚を追い込んできやすく、青物の実績が高いです。狙える魚種も多くてレパートリーも増やせます。
ここに潮の通りの良さが加われば絶好のポイントなります。
砂地の浜で、サーファーが好むような波の立ちやすい遠浅のサーフは、ショアジギングするならヒラメがメイン。
ただし漁港などの湾奥と同じで潮通しが良くベイトが入ってきさえすれば、青物が釣れるチャンスはあるためヒラメ釣りしている最中に、ベイトが入るタイミングで青物やシーバスが掛かることはよくある話なので、
砂地のサーフはヒラメメインで、たまに青物くらいで覚えておくといいかもしれません。
磯
もっとも大型の回遊魚や、キジハタなどの根魚が狙いやすい1級ポイントですが、その分足場の危険度は最も高く、上級者向きのポイントとなります。
有名な大型青物の実績がある名の知れた磯のポイントほど、波打ち際から釣り座までの高さが10メートル、20メートル以上ある場所はざらです。
たとえ釣れたとしてもランディングにもかなり手こずるし、初心者がいきなり行くポイントではありません。
行ってみるとわかりますが、風もあり危険回避意識を常に持っていなければならないため精神的ストレスも感じながらなので、ワンキャストして白波が上がる中ジグを回収するだけでも息が上がりそうになります。まぁ僕だけかもしれませんけどね…。
ただし、大型が釣れやすい場所で、ブリやカンパチ、ヒラマサ、シイラに、大型のハタなどが釣れる。冬場に尺アジ狙ってるひとも見かけます。
当然タックルも相応のものが必要でショアジギングタックルが必須。ライトタックルでは不充分です。それ以外にも磯特有のスパイクにヘルメット、5m以上伸びる長いタモ網、背中に背負えるクーラーなどかなり重装備になる。
ショアジギングの釣れるポイント選びの目安
ここからは、ショアジギングで釣りやすいポイントとして巷で言われている条件に、これまでの自分の経験を踏まえて、
ポイント選びの目安となる、見つけるときの主な抑えどころを4つ並べてみました。
「潮通しが良く水深のある場所」は必須の条件でこれは外せません。
画像引用:PhotoAC
潮通しの良い場所
堤防の先端が人気なのには理由がある
海の水は沖合の流れがあるところほどよく水が攪拌され常に水が新鮮で酸素の含有量も多いです。回遊魚は酸素を補給して活発に活動する魚であり、そういった場所が釣れる確率も上がります。
潮通しが良い場所を具体的にいうと、その沖の新鮮な潮が流れつく場所です。
回遊魚が普段生活している場所は潮が行き来している沖の深場で、エサを追って潮とともに岸近くの浅場まで入ってきます。
この理論からいうと、回遊魚が普段いる沖からの近い場所、潮が当たる場所となります。
地図上で選ぶとしたら、平坦なところよりも、他より外洋にせり出した岬や半島の先端から選ぶといいでしょう。そういった箇所は沖の潮がぶち当たる場所で回遊魚も近づきやすい場所の確率が高いです。
堤防に釣りに行くと、先端の沖にせり出した部分から人が埋まっていくのはそこが釣れるからです。堤防の先端も外洋に近くて潮通しが良いからなのです。
海流の位置
できるだけ釣り座の近くに海流がある場所
海流には暖流と寒流があり、この暖流が流れてくる海域は特に青物が釣れやすく、遠洋青物であるマグロやカツオなどの場合この暖流が釣果を左右することがあります。
日本の周りを流れる暖流は2種類あり太平洋側を流れる通称「黒潮」と、日本海から東シナ海を流れる「対馬海流」がありこれらの潮流が流れてくる場所は格好のショアジギングポイントとなります。
同時に暖流と寒流がぶち当たる潮目の周辺の海域も良いポイントになります。。国内の場所で例に挙げると東北の気仙沼あたりから、南下して銚子あたりまでの海域に面した場所は回遊魚ターゲットのポイントとして名高い。
水深のある場所
深く比較的水温が安定している場所
青物狙いの良いポイントの条件として、潮通しと並んで外せない条件が水深。
水温が安定しやすく魚が過ごしやすいためエサを追っていない状況などマズメを外した時間帯でも回遊魚が落ちている場所と言うのは大概水深のある場所です。
同じ防波堤でも、すぐ足元から水深が10メートル以上あるような場所は日中でも狙い目です。
海底に変化のある場所
近くのブレイク、底の潮流が当たる場所を探す
海底の地形に隆起があったりする場所は、潮目ができやすく魚が回遊してきやすい場所でもあり、魚の活性が低くなっている状況でもブレイクラインに潜んでいることもあるので、
行きたいポイントを見定める際の最終的な判断材料として、周辺の海底の地形を調べておくといいです。
海底地形はアプリで簡単に調べることができ、同時にそのあたりの水深もわかるため実際にその場に行って目視で確かめなくても調べられる。
このあたりのアプリの活用方法とおすすめアプリはこのあと説明します。
アプリを活用し事前に情報収集!ポイントを決める!
ショアジギングのメインターゲットは回遊魚であり、一か所にジッとしていることは少ない。
泳いで移動しているので、ポイント選定にも常に新鮮な情報が不可欠!
そんなときに活用できるのがアプリ。便利になった現在の世の中のアイテムを釣果アップに役立てないわけにはいきません。
おすすめアプリがこちら↓
海釣Vです。
よくある釣りアプリの、天気、潮汐、潮位はもちろんのこと、このアプリが優れている点は、
沖の根のある場所などの地形変化がわかることと、ブレイクラインに沿って水深が表示されていることにあります。
潮流も見れるため、潮流の動きによるランガンする時間帯も予想できたり、釣行時にその場で潮流変化を確認することも可能。
Googleマップ等でおおまかにポイントを決め、あとはこのアプリで潮流、水深、海底の地形を確認すればポイントが絞れます。
あとは天気と日時を選んでポイントを決めればOK。これひとつで下調べが完了します。
いちいち検索したり海図とマップを何度も見比べるなど面倒な作業はしなくて済みます。
またこの海釣図Vはマップ上に釣果の良かったポイントを釣行記録としてデータ保存できるという優れもの。
活用しない手はありませんね。
ショアジギングのポイントまとめ
ショアジギングのポイントの探し方、見つけ方の目安は伝わりましたか?
僕も初心者の頃は、狙う魚も比較的大型で、ポイントを選ぶのにも大事な要素も多く迷うこともありました。それは偏った自分の考えだけで選んでいたからです。
実際の経験から得た知識をノウハウと呼び何物にも代え難い価値がありますが、そのノウハウそのものを自分の中に蓄積していくのには時間も掛かります。
今の時代はノウハウは簡単に入手できます。SNSやYoutubeが流行しいているのがいい例です。あれってブログと同じで情報を出し惜しみしていてはフォロワーは一向に増えません。
話がそれましたが、自分で経験のないうちからあれこれ考えるよりも、先に経験したアングラーのノウハウを聞いて取り入れてみれば、そのほうがいいという事です!
今回の記事を最後にまとめてみます。
マップ上で潮通しのよい場所、より沖の海流が当たりやすい場所を探し候補地をいくつかピックアップ
ある程度的を絞ったらアプリを利用し、できるだけ水深のある場所を見つける
アプリで海底の地形をチェック、根があり沖にブレイクがある場所などを絞り込む
絞ったポイントの釣行予定日の天気や潮流を照らし合わせて最終決定
決まったポイントに着き釣行中も常に潮流と水温を確認
以上です!ショアジギングをお楽しみください。