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ロッドが抜けない時の対処法!継ぎ竿の固着防止と外し方と便利なアイテム

ロッドが抜けない!と焦ってしまった時の対処方法を解説します。

2ピース~最近流行しているパックロッドなど継ぎ目でジョイントして使用するタイプの釣り竿は固着して抜けなくなることがあります。

そういった場合の外し方と日頃の固着防止方法から、やってはいけない抜けなNGな対処の仕方をお伝えします。




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ロッドが抜けない固着する原因

こちらはもっとも多いタイプの並み継の形状。目一杯締めても0.5~1センチほど間隔が開くように設計されています。

まずは対処するためにロッドが抜けない状態までになってしまう原因を理解しておきましょう。

原因がわかれば、それに沿った対処方法を探せばいいだけなので、外し方も楽になります。

 

締め込み過ぎ

ロッドが抜けなくなる固着してしまう原因の中で真っ先に考えられるのがこれ、長年釣りをしていると重たい仕掛けやルアーをお思い切りキャストしている間に、

ジョイント部が緩んでしまいティップ側だけすっぽ抜けてしまうことがあります。それを防止しようとむやみに締め込み過ぎると外れなくなってしまいます。

多くのメーカーの通常よく見かける並み継タイプはジョイント部に間隔が開くように設計されています。ここを詰めてしまうと抜けなくなることがあります。

 

塩ガミ

ジョイント部に塩分濃度の濃い海水が掛かりそのまま水分だけ乾燥して塩が固着して抜けなくなることがあります。

海釣りメインのソルトアングラーの中には、車にロッドホルダーを取り付けて釣行からそのまま車の入れたままにしいてる人もいて、こういった現象を引き起こしやすい。

サーフの釣りの場合、塩と一緒に砂やさまざまな物質を含んだ雨水が乾燥した固まったものも考えられます。

必ず海釣りしたあとは、継ぎ目を外して、塩が解けやすいぬるま湯で洗浄しましょう。

継ぎ目のメンテも忘れずに!ジョイント部のメンテについては後ほど解説します。

 

熱膨張はしない!

最近のロッドの主原料であるカーボンはその繊維の性質上、非常に熱に強く熱膨張ゼロと言われており、多くのカーボンを使用したロッドで熱で膨張することはほぼありません。

カーボンファイバーは繊維の向きが一定ではなく2方向になっているため、どちらか片方(例えば横方向)が膨張して太っても同じ力でもう一方向(縦方向)に向かう力が作用するから差し引き熱膨張ゼロになるというわけです。

ですから理論上はカーボンロッドは熱膨張しませんが、

ですがロッドはカーボン100%ということは、ほとんどのロッドでありえません!

そのため冷やすといとも簡単に抜けることもあるのです。

対処法についてはこれからご説明いたします。

ロッドが抜けない時の対処法


抜けなくなってしまう原因がわかったところで、それぞれの異なる原因ごとに対処法をひとつずつ解説します。

単に締め込み過ぎて抜けない場合は、先の抜けないロッドをスルッと外せる便利アイテムをご覧ください。

 

塩噛みにより抜けない場合

家にある身近なもので代用するとしたらゴム手袋などで両手でロッドを捻るようにしながら双方向に引っ張ります。これが基本的な動作になります。

二りでやると効果テキメン!

ただし捻りすぎて、ねじり折らないよう力み過ぎずに加減してください。

グリップジョイントタイプを外す場合は、ティップ側ではなくグリップ側を強く引っ張るイメージで行ってください。

また塩ガミなど、異物がジョイントに混入して固着を起こしている場合、

発見が早ければぬるま湯のシャワーで流してやると固まった異物が溶けて外れやすくなることもあります。

 

熱膨張により抜けない場合

汚れは見当たらないが抜けない場合に、まず試してほしいのが継ぎ目の冷却。

冷やすことで一時的に収縮して、ジョイント部に隙間ができて外しやすくなります。これで外れるとけっこう力まかせでなくても楽に外せることが多いです。

家にある保冷剤を使用するのが経済的でもあり、思いのほかよく冷えておすすめ。

また保冷剤がない場合は、ペットボトルなどに水を入れて凍らせたものでもOKです。

 アイスノン 瞬間爆冷スプレー ミントの香り
こういった瞬間冷却スプレーをロッドジョイント部の双方向に掛けて冷やす一瞬で冷やすことができます。

ロッド固着時のNGな外し方

こちらはバッド部が穴になっている並継のロッド。
印籠継、並継 逆並継の2ピースロッドのジョイントそれぞれの特徴と得意な釣り方
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オイル(潤滑油)はマジNG!

ロッドが抜けないから、オイルなど潤滑材を使えばどうかと考える人もいるかもしれませんが、それは逆効果です。絶対やめてください。

潤滑油や潤滑材というのは、わずかな隙間にも入り込んでしまう性質を持っていので、

すでに固着してしまって動かないロッドで使うと、

残っていたわずかな隙間にオイルが入り込んで、逆に外しずらくしてしまいます。

 

まっすぐ引くのはNG!必ず捻りながら

まっすぐに力まかせに外すのはNG。

外そうとしているロッドを捻りながら=回しながら引っ張て行きます。

もちろんこの時に握っている双方で、それぞれ違う方向に捻ります。

抜けないロッドをスルッと外せる便利アイテム

まさに釣竿の固着外し器!

 ロッドセパレーター
カラーは5色。ロッドの径によりサイズが選べます。いろんな方法を試しても中々抜けないと思っていたロッドもこれで握りやすくなることで力が入りやすくなり、あっさり抜けることもある優れもの!

釣行時の急なロッド固着に、上備してみてはいかがですか?

ロッド固着防止のためのメンテナンス

ロッド固着は日頃からのメンテで防止
ロッドが抜けない時の対処法を説明しましたが、これら固着など抜けなくなることを未然に防ぐための

固着防止の方法があります。

その一つはこまめに釣行後にロッドを洗浄してジョイント部をメンテナンスすることです。

使っている頻度が多く長期に渡ると、滑りが悪くなってしまい外れなくなります。それを防止するためにワックスを塗って定期的にメンテナンスしておくことで、ロッドの固着防止になります。

 スミス ロッドフェルールワックス 5g

 ティムコ ジョイントワックス

ただし、ロッドによってはメーカーによって先のNGのオイルと同じく、

使用しているワックスの種類が違うと逆に破損に繋がることもあるため

ワックス塗りをすすめていないメーカーもあります。

自分の手持ちのロッドの説明書などをよく読んで、確認してから使用してください。




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