ルアーのツインフックについておすすめアイテムとフックカスタムの方法をお伝えします。
トレブルでもなくダブルでもシングルでもない新しいフックの形は掛けやすさは抜群。
使い方によってはバラシが軽減されたりダブルよりもフッキング率が高いまま根掛かりを回避をする付け方など
さまさまなツインフックの活用方法とおすすめをご紹介します。
シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ツインフックとは
針先が2本のものをダブルフック、針先が3つあるものをトレブルフックと言い、いずれも一体成型になっていますが、
ツインフックはシングルフックを2つ組み合わせて出来た比較的新しいフックのタイプのひとつです。
針先が2本あるのはダブルフックと同じですが、一体成型ではなくそれぞれの針先(フック)が独立していることが特徴です。
詳しくはあとで説明いたしますが、掛けやすくなったり掛けた後バラシ難くなっています。
信頼のあるフックメーカーであるがまかつさんとスタジオコンポジットさんなど3社の共同開発で生まれたフックで
当初は魚の負担を減らすかえしのないバーブレスでの販売とされていたのにリリースされたらバーブ付きで掛けやすくなっていて…
でネット上で「違うじゃないかと」炎上していたこともありました。
その後、2020年にプロシーバスアングラーの小沼正弥さんが自身のYoutubeのオヌマンチャンネルでおすすめしたことで、ガチ勢ではない釣りファンの間にも広まっていきました。
ツインフックのメリットとデメリット
ツインフックのメリット
なんといってもツインフックの最大のメリットはその掛けやさす(刺さりやすさ)です。
フックポイントが可変しやすく、ひとつひとつにフッキングパワーが集中しやすくなるため、微細なあたりでも乗せやすくなりミスフッキングを減らしてくれます。
実際フックを付けたり、ルアーを出し入れするときに指が少し触れただけで刺さりますw「痛ッ」となるくらいです。
お祭りしてしまいルアーを外してくれた友達も外しながら至る所にすぐに引っかかるので「このフックえぐぅw」て言ってました。
同じフックポイントが2か所あるダブルフックと同じ使い方をしたとしても断然フッキング率が高くなります。
またツインフックは針先が同じ方向を向いているので、トレブルフックのように魚を掛けてタモに入れた時魚とは逆向きになる針がなく網に引っかかってしまうようなこともありません。
がまかつが推奨している通常のツインフックの付け方の場合、針先がボディ側にないので、
キャストやアクション時にボディに干渉して傷がついたりフックサークルができることもなく、
水中でもフックがボディに当たらないので余計な音を出さず魚に警戒心を与えないと言われています。
掛けやすくて外しやすいのもメリットです。
ツインフックのデメリット
特にこれと言ってデメリットは自分の場合感じていませんけど、強いて言うならいちばんは
ほかのフックに比べて値段が高い!
ことでしょう。
あとは、シングルフックを2つ束ねて出来ているのでアイが2つ分でそれを通すためのスプリットリングが太くて大きいサイズになっています。
ルアーのアイによっては付け難いルアーもあります。
ツインフックの付け方と活用事例
ここからは自分が実際にルアーに付けて実践している方法を基に活用事例をご案内します。
付け方①掛けやすさ優先
フッキング率アップ&ボディとの干渉軽減する推奨セッティング
とにかく、掛けやすさ(乗せやすさ)などフッキング率をアップさせるにはフロント側(3連ならセンターも含む)は下向き。リアは上向きにセットします。
こうすることで魚の微細な「触れただけのあたり」にも反応し驚くほどフッキング率がアップします!!
販売元のがまかつさんからも、この付け方を推奨しています。
ただし掛かりやすい=根掛かりも多発するので、ボトムを取ったりストラクチャーに沿わせて使うシンキングミノーやバイブレーション系のルアーにはあまりおすすめしません。
この通常の付け方が有効なルアーは↓
・中層をキープできるサスペンドミノーやシャッド
付け方②バラシを軽減
ランカーシーバスや青物を狙うビッグベイトなどはルアーそのものとターゲットの大きさによりフッキングし難く、掛けてもバラシしてしまうことが多くあります。
またジョイント系ルアーはその特性上掛けてもボディと一緒にフックが不用意に動くので、トレブルフックだと魚に掛かっていない方のフックが魚が暴れている間にルアーに刺さって、
フックの向きがおかしくなりフックアウト(バラシ)してしまうこともあります。
ツインフックだと2つのフックの支点がわかれているのでルアーが不用意に動いてもフックの左右の遊びが広いためフックアウトする確率は大幅に減ります。
それらを予防するために特にジョイント系のビッグベイトに自分は使っています。
ノーマルの付け方の場合の水中映像
映像を見てもらったらわかる通り、水中で潜航中はずっと外側を向いているため掛けやすくなっていることもわかります。
その分根にあたる確率も増えることとなります。
オフショアなら気にしなくていいですが、ショアからだとどうしても沖の深いところから浅瀬に向いて引いてくるので根掛かりする率もあがります。
掛けやすさ=根掛かりしやすさということも念頭にピックアップ(回収)時にはロッドを出来るだけ立てるなど注意しながら回収しましょう。
付け方③根掛かり予防なら逆付け
メーカー推奨の付け方であり掛けやすさ重視で付けるなら下向きですが、根掛かりを予防するために
ベリー側のフックも上向きに通常とは逆付けにして使う方法もあります。
根が粗い磯のポイントのときや、バイブレーションや底をコツきながら引いてくるミッドダイバー(セットアッパーや魚道など潜るミノー)などボトムコンタクトが基本になるルアーにはツインフックの逆付けがおすすめ。
通常の外側に向けた付け方と比べるとややフッキング率の点では劣るものの、根掛かり回避でよく使用れるダブルフックよりは圧倒的にフッキング率は高いです。
すなわちツインフックを逆付けすることで、高いフッキング率を維持しながら根掛かりを予防できます。
自分の中ではもうダブルフックはいらないんじゃないかと思っています…値段は倍以上しますけど…(泣)
逆付けの付け方をおすすめするルアーは↓
・ダイビングミノー
・シンキングシャッド
根掛かり回避(逆付け)の場合の水中映像
ツインフックのサイズとタイプの選び方
ツインフックにも軸から針先に掛けての形状でタイプが2種類あり、それぞれにサイズのラインナップが異なります。
SP(スプロートベンド)タイプ
カーブの部分からフックポイントまでが少し外を向いているタイがスプロートベンドです。
繊細なバイトでは弾きやすくなりますがいったん掛けるとバラシが少なく、針先強度が高いのが特徴です。
RB(ラウンドベンド)タイプ
フックのベンドカーブが丸くなっているラウンドベンドタイプです。通常のほとんどのフックに用いられているタイプでもっとも一般的です。
フックのタイプや種類については下記のページで詳しく解説されています。
興味ある方は参考にしてください↓
ツインフックのサイズ
カタログ上、いくつかあるツインフックのラインナップの中でみると#6~#3/0まであり、
かつパワーファイト向けのRB-Hでは#5/0と大型のフックまで幅広く用意されています。
おすすめツインフック5選
ソルトの釣りで有名ですがリューギなどビッグバス対応のバス釣り用のツインフックもあり、種類が豊富にあります。
がまかつ ツインSP-MH
ベンドカーブからやや内側にフックポイントが来ているスプロートベンドストレートタイプのツインフック。ライトゲームがロックフィッシュ、ショアまたはオフショアのジギングやキャスティングゲームで使えます。
がまかつ ツインRB-M シルバーリミテッド
がまかつの公式サイトには掲載されていない、共同開発者のスタジオコンポジットが主体となって販売していると思われるツインRB-M。自分の一押しツインフックです!!
ミノーからビッグベイトまでサイズに合わせて各種使い分けができます。
がまかつ BOXツイン RB-H 徳用18本パック
ツインフックは高価なのでビッグベイトやジャイアントベイトなど3連が多くて、すべてをこのツインフックにしようと思うと少しずつ買うと高くつくがいるとわかっている場合には、徳用パックのまとめ買いがおすすめ!!
がまかつ ツインSP-M ビッグベイトSP
がまかつ自身がおすすめするビッグベイト用。スプロートベンドタイプのミディアム強度ですのでスタジオコンポジットのRB-Mとの使い分けが可能です。
リューギ ピアスツイン ブルータル
バス釣りのパワーファイト向けに開発されたリューギのツインフック。伸ばされるのを防ぐ太軸にして、それによる刺さり難さはTCコートと外向きを微小にすることで補っています。