ブリの生態と習性についてご存知ですか?
ショアジギングをはじめオフショアのライトジギングでも格好の青物ターゲットになっているブリのことを詳しく知ろうと思ったこともない人がほとんどではないでしょうか。
けれど、回遊ルートや食性などの生態と習性を理解し釣行計画を練ると意外と釣れやすくなる魚です。
自分もこれらを勉強した時目からウロコでした!それからというもの目を見張るほどヒット率がアップしたのは言うまでもありません。
この章では、狙って確実に釣るためのブリの生態と習性から図る釣り方を解説していきます。
気軽に大物が楽しめるライトジギングだけを8年続けているという偏った釣りをしています。青物の強い引きに魅せられてどこへでも出かけていきます。日々進化する昨今人気ののショアライトジギングからショア、オフショア問わずジギングもこれまでの経験から実釣で生かせる釣り方やタックルのことを紹介していきます。
ブリの生息地
日本近海では日本海を主として、北海道から九州の太平洋岸に生息しています。
日本海側の島根県と鳥取県はブリの都道府県別漁獲量の3位以下を大きく引き離し1位と2位を常に独占しています。
関西地方と四国の愛媛県や香川県、九州の大分県などが囲む瀬戸内海にも分布しています。
早いところでは5月くらい~夏の間から10月初旬くらいまでにかけて沿岸に近いシャローに寄ってくるため、水深が20m~40mの浅瀬にも群れをなしていることがあります。
このためショアジギングなど陸からも釣りやすくなる時期になります。
また冬から次の年の春までは沖合の水深100m~の深場へ入り込んで南下しはじめます。このときに北上したまま温暖な海域までは回遊しない個体のことを「瀬付き」と呼んでいます。
瀬付きは寒流の冷たい水に耐えうるためエサをしっかり食べて脂が乗っていて身が締まっているのが特徴です。
北海道から九州の太平洋岸
瀬戸内海
ショアジギングするなら初夏~早秋
ブリは出世魚で呼び名が変わる
ブリは出世魚で呼び名が変わることはご存知な方も多いと思います。
この呼び名がまた地方によって大きく異なりお同じ魚のことを言っているのに何がなんだかわけわからなくなってくることもあります。
関東では60cm未満のことをイナダと呼びますが関西に来るとハマチ。それよりも大きくなり~80cm未満になると関東ではワラサといいますが、関西ではメジロ、北陸ではガンドと呼ばれているため、
釣り情報を見て見てると呼び名でどこの地域で釣られた情報なのかがすぐにわかります。
ブリの生態、習性から狙う釣り方
お待たせしました。ここからが本題です。
ブリを狙って釣るために役立つ生態について、確実性のある対策が立てられる有益なことだけをピックアップしてみました。
ポイントや時期、釣る時間帯など釣り方に影響するブリの習性について解説します。
回遊ルート
早いところでは5月くらい~10月いっぱいくらいまで沿岸に近いシャロー帯に寄って北上していきます。日本海側でいうと、長崎県対馬市くらいから山口県の長門あたりを通りながら青森県の千畳敷海岸くらいまで北上していきます。
関西地方で身近なブリが釣れる場所である瀬戸内海でも同じで夏をピークに沿岸部に寄ってきて徐々に北上していきます。
このためショアジギングでブリが釣りやすくなるのは7月~10月くらいになります。
そのあと冬場になると今度は沖の深場へ行き、深い場所を通って同じルートを南下しはじめます。冬になるとショアジギングで釣れにくくなるのはこのためです。
この頃になると沖合の深場に出てオフショアで100g以上のメタルジグで狙うことになります。
習性
ブリは朝食がメイン!午前中に1日に食すエサの半分を食べ終える!!
ブリがもっともエサを食べる時間帯は日が昇りはじめる薄暗い早朝5時くらい~午前9時くらいまでと言われています。
この間に1日に食べる食事の量の半分相当を食べてしまうほどです。
こちらをご覧ください。
朝:もっとも食べる
日中:ちょっと食べる
夕方:よく食べる
夜:食べない
このようにブリは1日に摂取するエサの量の約90%近くを夕方までに食べ終えます。これらを学ぶと自然と釣りをする時間帯が見えてくる気がしませんか?
人間でも一日の活動の為に朝食をしっかり食べ、夜は軽めに済ませておくのが健康的だと言われますが、これを実践しているのがブリなのです。けっこう健康志向なのかも…。
そういうわけでして、もっとも釣りやすいのは早朝5時くらい~午前9時くらいまで。その次が夕マズメということになります。
Youtubeなどで夜のショアジギングでワラサなどを釣っている動画を見ますが、これらの習性を知ると非常に難しいことがお判り頂けると思います。
次は夕マズメ
何を食べる(食性)
ブリは肉食で時速40キロほどのスピードでエサを捕食するフィッシュイーターで主食はイワシやアジなどの小型の青魚ですが、カニやエビなどの甲殻類からイカなども食べます。
~60センチ級のイナダ(ハマチ)クラスの頃までは群れで行動することが多く、1匹がエサの大群を見つけるとほかのものたちもこぞってエサを捕食しはじめる習性があり、1匹釣れると連発することもあります。
また大きく成魚になったブリはいったんエサを噛んで逃げられなくしてから、飲み込む習性があり泳がせ釣りの場合は
特にもアタリがあってから即アワセは厳禁なこともわかります。
ルアーの場合ジャークの途中シャクったときに食ってきたらそのままあわせればいいですし、フォール中に食ってきたら次のシャクるタイミングがアワセとなるのであまり気にしなくても良さそうですが、
キャスティングによるプラッキングゲームなどで速巻きするときはアタリがあってもすぐにアワセを入れたりせずそのまましばらく巻き続けて重みが乗ってから鬼アワセ!が自分の中でいちばんバラシが軽減出来ていると思います。