サメの肉食べたことありますか?サメとか何にしても食べたことないものに対してはすぐに人は「臭い」とか「固い」とかイメージを勝手に押し付けます。サメもそんな人間の身勝手な衝動の餌食になっているかもしれないかわいそうな食材です。
ヒレは乾燥され高級中華食材として重宝されるフカヒレとして出回りますが、身はあまり私たち一般人の口には入りません。
それもそのはずあまり認知されていないことから、出しても売れないので身はほとんどが安価なかまぼこなどの練り製品の原料になったり、海外ではヒレだけを落として身は海に投げ捨てたりしています。
一度は食べてほしいとサメの美味しさを広めたいとの願いを込めて情報をお届けしたいとおもいます。
釣り歴15年、日本料理店での調理師歴20年以上のチヌコックことOSAMUです。ライトゲームが趣味の料理人でした。割烹や厳しい修行を強いられる高級料亭で働いていた経験から素人さんのレシピサイトでは決して載っていないプロならでは小技、裏技を得意としております!ちょっとしたひと手間で絶妙に上手くなるそのヒミツとは…!?
サメは美味しい
サメの薄造りでぽん酢で食べた経験
私の生まれ故郷広島の北部ではサメ肉のことを「ワニ」と呼んで古くから常備食として食べられていました。刺身が一般的に食べられていて、その他には軽く塩をして水分を取ってたたきにしたり、ワニバーガーというものもありました。
昔安くてたくさん捕れるサメを塩をして干して保存食にしていたところから今日まで伝わって来たと聞いています。
料理人時代一度新鮮で締めたばかりのサメを入手した時、三枚卸にしてから流水にさらし冷やしながら身を〆ている最中に身だけになっているのに身がビクビクビクッと流水の中で動いているのを見たことがあります。すごい生命力だなと思ってみていました。
そこまで新鮮だったので迷わず薄造りにしてもみじおろしと刻みネギとでポン酢で供しました。自分でも食べてみましたがこの食べ方がこれまでで一番美味しかったです。
他にも皮を引かずに皮ごと湯引きにしてざく切りにして酢味噌とともにスーパーなどでも昔はよく見かけていました。これを「ふかの湯引き」と呼んでいました。これはけっこう知られているのではないでしょうか。
サメの栄養価
サメにはたくさんの栄養価が含まれておりダイエットの適した食材として見直されています。
高たんぱく低カロリー
サメ肉は高たんぱく低カロリー食材の代表である鶏むね肉の100gあたり138Kカロリーなのに対してサメは127Kカロリーと
タンパク質が豊富ですがカロリーが低くダイエットや、筋トレで余分な脂質や炭水化物等は抑えながらタンパク質だけを摂取したいときにも適しています。
鉄分やビタミン
またサメには体内でたんぱく質をエネルギーに変えるビタミンB6と、女性の貧血予防などにも効果があるビタミンB12と鉄分が多く含まれています。
肉にはないDHAやEPA
さらにサメの肉には鶏や牛、豚には含まれていないDHAやEPAが含まれています。
サメの味
サメの味はとても淡白でクセのない白身魚と同じです。
まったくクセなんて感じず、臭いとか思ったことはないです。マグロやカツオ、ハマチなどの青魚のほうがよっぽど青臭くて(生臭く)感じるほどです。
クセのないただの白身です。何に似ているかと言うとカジキマグロの身質に似ています。
もっとわかりやすく言うと刺身は新鮮な鶏むね肉のタタキとか食べてるような感じです。
サメの産地
自分の地元のサメ(通称ワニ)は地元だけの消費のようで通販ではないですが、日本有数のサメの産地として名高い宮城県の気仙沼ではお取り寄せが可能な商品もあります。
食通には刺身で食べられるサメの心臓「モウカの星」が有名で、生レバ刺しのようにごま油と塩コショウで食べたりにんにく醤油で食べると非常に美味☆彡
サメの細切れになった生肉も通販で購入が可能です。
もうか鮫肉 小切
モウカの星(サメの心臓の刺身)