シーバスの釣れる潮や時間帯について「これなら本当かも!」と自分が思える科学的根拠に基づいた研究結果の資料が公表されていたのでここでも紹介することにした。
魚の生態を観察するうえで開発された近代的な革新のツールを駆使して観察されたシーバスの食性をじっくり見ていくと、最も釣りやすい時間帯と潮回りが見えてきたのだ!!
この記事を書いた人シーバス釣り歴15年以上になります。川すずきを主に追い求めて駆け回り収入の半分は釣り道具につぎ込むシーバスオタクです。メーカーからの供給を受けルアーのテスターもしています。はじめた頃と比べると随分とフィールドの状況も変わり釣り方も変化しており、これからもずっと学び続けなければいけないと痛感しています。これまでの長年蓄積してきたノウハウを基に現代にあった”今釣れる情報”をお届けしていきたいと思います。
ハイプレッシャーな昨今のシーバスシーンで大事なこと
どこに行ってもシーバスはいま難しくなってきていると言われている。
シーバスはライトなルアーフィッシングじゃない!ちょっと気軽にタックルだけ持って何気に水のある場所に出向いたとしても釣れない。それもそのはず、最低でも天気とその日の潮回りからの時間帯くらい計算してから釣行しないとおいそれと釣れるターゲットではないからだ。むしろウエディングで入水するならなおさらのこと。では、どんなタイミングで行けばシーバスは釣れるのか?
それには、地域性(天候や地形など)さまざまなことが起因するために一概にこれとはいえないけれど、シーバスの食生活をずっと研究してきた科学的に説明されたものなら、自分たちのフィールドに当てはめても概ね間違ってはいないだろう。
自分がよくいく潮とテッパン潮
陸っぱり主体の自分は自分はデイだろうがナイトゲームだろうが、下げ潮に行く。下げ2分~3分くらいから投げ始めるつもりで行く。ウエーディングがメインの人ならば下げからの上げ潮(満ち潮)で狙う人も多いし、上げ7分という人もいるしその定説がまったく覆される状況だって多々ある。
「んじゃ、けっきょくどうなん?」って・・・。(苦笑)
そこで出てきたのが「バイオロギング」といわれる機械で収集が行われたシーバスの生態データに的を得たヒントが隠されていた!
バイオロギングとは
ロガーが装着され放たれるサメ。
出典:日本バイオロギング研究会バイオロギングとは”ロガー”と言われるいろんな情報が収集、発信できるチップが内蔵されておりカメラまで付いた機械のことで、それをシーバスなどの魚に装着して再び放流して、魚の行動データを取る機械のこと。
それをシーバスに装着して「シップ・アンド・オーシャン財団」という機関が行った資料が公表されていた。
【関連資料】
【PDF】平成23年度 バイオロギングの沿岸域総合管理への適用に関する調査研究 報告書
シーバスが釣れる時間帯
捕食行動を見るうえで、有効的なデータが魚の個体の加速度のデータらしい。
その中で一部のタイミングでこの加速度が急激に高周波の振り幅が大きい変動が繰り返されるときが見られたという。資料によるとそのような加速度の時をバーストイベントと呼ぶらしく、これらはベイトをめがけて「突進し、捕食する一連の行動を示している」らしい。
また、こここにハッキリと記されているのが↓
現時点で、抽出された全バースト行動と潮汐の関係を見たところ、相対的に下げ潮時、とくに、
夜間の下げ潮時に
多くのバースト行動が生じていることがわかった。これらの見たときには目からうろこだった!
だって、いいとか釣れるとか言われていても釣れない時もあるしいつ行くのが一番いいのかずっと長い間迷っていたが、これで迷いがスッときてなくなった気がする。よく聞いていた”夜の下げ潮”に、このような納得できる根拠が加われば信じずにはいられなくなる。ちょっと今後のシーバスが楽しみになってくる。
追記
この資料の中には、シーバスが一番捕食行動をとっているのが夜の下げ潮というだけであって、捕食するのは昼夜問わずに行っているとも記されているので、デイゲームが成立しないわけでは決してない。