フロロリミテッドのインプレです。
釣り種の垣根を超えて定評のあるフロロカーボンラインの決定版をいろんな魚種、釣りに用いた経験と実釣してきた感想をお話しします。
知ってはいたし気にはなっていたけどまだ使ったこのない方の背中を押すきかっけになれば嬉しいです。
これまで使った号数は4lb、5lb、7lb、8lb、10lb、12lb、14lbと10年以上ソルトとバス釣りで使用。16種類ある太さのほぼほぼ中間の太さをすべて使ってきました。
その間に当然他メーカーの他ブランドのものも何度も使ったことがあり比較しての意見具申も可能です。
感じ方など個人個人で違いはあると思いますが、その長い経験を生かしてインプレしていきますので信憑性は高いと自負しています。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
フロロリミテッドとは
フロロリミテッドは「シーガーで十分だ!」という印象に残るキャッチコピーで知られる世界で初のフロロカーボンハリスを1971年に発売開始したシーガーのフロロカーボン製のメインラインです。
シーガーは樹脂素材の開発から製造まで一貫して自社で行うことで高品質を実現している日本の数少ないラインメーカーです。
発売されている種類はたくさんありますが、その中でもメインのフロロカーボンラインとして一番定評があります。
しなやかさと耐摩耗性を両立
これまでのフロロは耐摩耗性は良くても針金のような固さでゴワゴワしがちでしたが、フロロリミテッドは強さと同時にしなやかな性能を持ち合わせている唯一無二のフロロカーボンラインです。
豊富なラインナップ
フロロリミテッドは1lb~25lbまで、16種類の太さと強度の違いによるラインナップを揃えており、
ソルトウォーターの釣りからバス釣り、渓流釣りなどを中心に幅広い釣りに対応できます。
また人気があるため大概の釣り具店に置いてあり、入手のしやすいこともフロロリミテッドの愛用者が定着する要因にもなっていると思われます。
フロロリミテッド インプレ
ここからは何度も使って実釣した経験を基にインプレします。
とにかくしなやか
フロロカーボンラインの一般的なイメージって「硬い」、「ゴワつく」、「ぶわッ~と浮くのでバックラしやすい…」など、太さにもよりますがその耐摩耗性や感度以外についてはけっこう厳しい意見を向けられることも多いです。
けれどこのフロロリミテッドはとにかくしなやかなんです!!
しなやかなのでアングラーの思いのままルアーを動かす操作性が向上しライン本体の性質によるトラブルはほぼ皆無です。
それでバックラするならアングラー自身のテクの問題だと思います。それくらいしなやかで操作性が良いフロロカーボンラインです。
ほどよく柔らかく扱い易いのでベイトタックル初心者がフロロではじめる際にもおすすめです。これ最初から使ってしまうともう他の使えなくなります。
巻き癖もつきにくい
ラインがしなやかでほどよい柔らかさもありますが耐摩耗の強度も高く糸潰れがほとんどないのでリールに巻いた後でも巻き癖がつきにくく
ライン放出もスムーズに出ていき、無駄に広がるようなことはなくなびくように出ていくためこれだけでもキャスト時の飛距離がアップしている感覚があります。
よく硬い太いナイロンラインのようにしなやかでも表面が潰れて貼り付くように巻かれてしまい放出時にバリバリと剥がれながら出ていくような感じはまったく感じられません。
10lb以下は全く問題なし
これらの耐摩耗強度としなやかさの両立で得られるものは筆者自身がこれまで使ったきた号数の経験からするに、
10lb以下の細い場合はほぼライン自体によるトラブルは起こらないと思っていていいです。
それ以上になるとベイトリールでの使用が増えてくると予想されキャストの仕方やリールとラインとの馴染みによる慣れも必要になってくることも当然ありますが、
それはどのラインでも同じことがいえるしそれでも他のラインと比べると特にしなやかさという点で優れているため慣れるにも1度の釣行で2,3時間使用をしていればすぐに慣れることができます。
耐摩耗性と感度
フロロリミテッドはしなやかなさを持ちあわせながら耐摩耗性(横から受ける摩擦抵抗)と、直線強度もあり使っていて安心感があります。
もうひとつ違うタイプのハードバスタイプの方が少し硬くて強度がありますが、ノーマルのフロロリミテッドでも耐摩耗性について心配になったことはありません。
ハードバスタイプと比べるとよりしなやかなのでほんの少し伸びると感じますがそれでもフロロらしい手元までビンビンくる感度もいいです。
カバーの中を通して来るバス釣りや、チニングで根の多い場所でボトムズルでもラインブレイクしたことは一度もなく、その釣りに適した太さを選んでいれば安心して釣りができる信頼度がフロロリミテッドにはあります。
スピニングにも
ソルトのライトゲームや渓流、バス釣りのフィネスで5lb以下の細いラインを用いてスピニングタックルでも非常に扱いやすいです。
ライン自体に柔軟性がありしなやかなのでスピニングのスプールに巻いてもぶわッと浮き上がってくることは少ないです。
細めのフロロカーボンラインを使う釣りならばスピニングでも扱いやすさは群を抜いていると思います。
ベイトなら経済的
バス釣りでベイトリールに巻く場合は、ほとんどが50mほど巻ければ事足りるので、100m巻きですから半分ずつ測りながら巻けば2回分として使え経済的です。
ですがいくら耐摩耗性に優れていても、魚を掛けた後や根掛かり外したあとなどラインチェックをして少しでも擦れてい箇所があったらその下はカットして使うことは必須です。
良いラインなのでその優れた性能を生かすにも適切な使い方をしていえれば釣果の手助けをしてくれるはずです。
価格はそれなりに…
正直いまのところフロロリミテッドには100巻きしかなく、値段もほかのフロロカーボンラインよりも若干高いです。
ですがそれでもこの価格に見合う高度な性能には納得いくので値段の安さだけでなくとにかく使って試してみることをおすすめします。
また2024年以降はフロロやナイロンの原材料が入手困難(価格上昇)すると言われており他のメーカーの場合2倍に値上がりする可能性も示唆されています。
原材料もすべて自社で開発しているシーガーの場合はどのようになるかはまだわかりません。
ただ動向を様子見することも大切ですが、フロロリミテッドの場合は例え値段が上がったとしても使いづけると思います。
オールマイティーに使えるフロロ
筆者が使っていろいろな釣りをしてみて感じる適した釣り種は…
●バス釣り全般
●渓流や管釣り
かなり操作性が良く使い勝手がいいためほぼほぼどんな釣にも使えそうです。
ここでは書いていませんが、ベイトタックルを使用したカサゴやハタなどライトロックフィッシュのメインラインとしても使えます。
シーガー R18 フロロリミテッド
フロロカーボンラインらしからぬしなやかさと耐摩耗性を併せ持ったこれぞフロロメインラインの決定版!
操作のしやすさからもックルもターゲットの魚も選ぶことなく汎用性の高いシーガーのフロロメインラインと言えばこれ!!
シーガー R18 フロロリミテッド ハードバス
ノーマルのフロロリミテッドと比べより耐摩耗性を向上させたハードタイプです。
入り組んだハードボトムやハードカバー攻略時の耐摩耗強度ばかりがクローズアップされますが、ノーマルよりも硬くて伸びが少ないため瞬発的なライン操作(瞬間的なフッキング)やトゥイッチなど、
ラインの遊びがあるとアングラーの意図が伝わりにくくなるような釣りにもクイックに反応してくれるので操作性も向上します。また硬いので感度も良いです。
ただしシーガーの公式ページにもあるように中・上級者向けとなているので、
最初にフロロリミテッドから使用してハードバスに乗り換えた人は、しなやかさが異なるので少し硬さやゴワ感の違いに面喰うかもしれません。扱い方が違いますが慣れていけば大丈夫です。
バス釣りでハードバスから使いはじめた人は問題ないです。
まとめ
フロロリミテッドのインプレでしなやかさや耐摩耗強度など特筆すべき優れた特性を理解していただけたかと思います。
知らなかった人も、まだ気になってはいたけど一度も使ったことのない方も一度このフロロリミテッドは試してみる価値が大いにあります。
ぜひ一度あなたの持ってる自前のタックルであなたの手で使ってみてください!