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テグスとは?一本釣り漁とともに広まった歴史背景と釣り道具のその意味

テグスとは釣りをするひとならば一度は聞いたことのあるものでなんとなく釣り糸のことではないのかということくらいは知っています。

詳しく調べてみると面白い歴史背景が隠されていて非常に興味深く現代の釣りにつながっていく日本の釣り流れを垣間見ることができたので

皆さんにもさっくりとですがシェアしてみたいと思います。




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テグスとは?意味は…

画像:Fishing Booker

釣りの仕掛けでいつもあたりまえのように聞く「テグス」は漢字で書くと
【天蚕糸】と表され、

古来天蚕(てんさん)の幼虫から取れる絹糸腺を引っ張り伸ばして作られていて元々は中国原産で、日本では釣り糸に用いられるまでは薬の袋をしばるための糸として使われていました。

その後にその当時阿波国堂浦と記されていた現在の徳島県鳴門市瀬戸町の漁師さんが一本釣りに用いたらすこぶる良くて、

釣り糸として中国から買い入れるになったのがはじまり。

それから徳島の漁師さんたちが船に乗せて売り歩いて瀬戸内海を中心に広まっていきました。

ハリスとテグスの違い

テグスとは釣り竿に結ばれた糸のこと全般を示します。

一般的に道糸(メインライン)、ハリス(リーダー)との認識がありますがテグスは両方の意味を持っています。

一本釣りとともに広まったテグスの歴史

一本釣りをする村ならばどこでも喜ばれ、瀬戸内海のいたる場所で使用されるようになり、その存在はまたたくまに広まりました。

1995年の「日本の村・海をひらいた人々」宮本常一著によると

テグスを売り歩いた徳島の漁師さんたちは、テグスを売り歩くだけでなく一本釣りの釣り方も教えてまわっていたそうです。

そうしたことで、どこの地域でもたくさんの魚が釣れるようになり

大阪にはテグス専門の問屋さんができ、釣れた魚は大阪、高松、広島、松山などの町へ鮮魚搬送用の小舟を使って運ばれ

町の人たちは鮮度の良い魚をたべられるようになり

同時に漁村の人たちは生活が潤ったことから

”釣り糸を変えると豊かになる”

と言われたそうです。

 

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