東京都に本社工場を構える金型メーカーの「マツキ」が手掛けた「ルアープラモ」がジワりきている。
昨年の1月から販売を開始してこれまでに数千個を売り上げた同社のこの”自分でつくるルアー”のコンセプトはにもある造って学んで遊ぶ=(釣る)という
これまでにありそうでなかった新しいジャンルの「オトノの遊び道具」に迫ります。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
釣り好きで模型好きの発想が形に
基はと言うと株式会社マツキさんは元来が繊細な技術を要する金型メーカーです。
自分たち一般人のイメージからすると、「下町ロケット」しか思い浮かばなくてw
お堅い技術者集団のイメージがあるけど、このルアープラモが製品化されるきっかけは
同社の釣り好き社員の遊び心
から生まれました。
本来であれば同社は、製造業など企業相手が生業でいわゆるBtoBしかしていませんでした。
そこで「何か自分たちでも商品作って販売してみたいと…」
という思いを語った社長さんの言葉に
ひとりの社員の「じゃ、ルアー作りましょう」という声から生まれた同社で初のBtoCビジネスのきかっけにもなりました。
そのあとに社内の模型マニアを巻きこんで、
普通のルアーではなくつくるところからできるルアーのプラモデルの開発がスタートしました。
ルアープラモとは
クリアボディで3つのウエイト、4種類のリップで自由にカスタマイズ
ボディはクリアのみ。通常のルアーにあるカラーラインナップでいうとソリッドクリアとかフルクリアです。
これによって組みたてながらも、
組みたてた後もルアーの内部構造が確認でき、ルアー内部も学べるようになっていることと、
自分で好きなカラーにペイントして、カラーもカスタマイズすることができます。
ここまで聞くと普通ですが、このルアープラモの優れたところはそこだけではありません。
4種類の形状や大きさの違うリップと、3つのウエイトが一緒に備えられていて、
カスタム次第で潜航深度やアクションに変化がつけられるようになっています。
「造る」、「学ぶ」、「釣る!?」3つの楽しみ方
組み立てる=造るという楽しみ方がまず一つ目の楽しみ方。
そしてこの商品は台座もついていて、内部構造だけを学びオブジェとして飾ることができます。
普段何気なくつかっているルアーもどのように作られているのかを知ることができます。
3つ目は実際に水に浮かべて、リップを変えた時の泳ぎの変化を楽しむことができます。
また、実際にペイントして使いたい場合は、模型用のセメント系接着剤をつかって固定し、
上からカラーペイント、さらにウレタンコートなどコーティングすることで防水機能を付加できるということです。
ちょっと防水まではハードルが高く、造るにも繊細さが要求されるということで
難しいとしているため、同社では実釣できるとは明言が避けられていますが。
フックを通常の金属製フックに交換(元はプラ製ダミーフックが装着可能)することで、
実際にこのルアーで魚を釣った人もいるそうです。
マツキ ルアープラモ