宮崎県日向市で藻場を守るためにウニの駆除活動が行われました。
同市平岩地区の漁師さんたちが主になってつくられた市民団体が藻場の再生に取り組んでいる活動の一環に、今回宮崎海洋高校の2年生の生徒ら11人が環境学習の一環として参加しました。
現地では10年前と比べウニが20倍にも増えていて対策がとられています。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
参加した海洋高校の生徒さんの声
ウニの駆除活動に、ウエットスーツを身にまとい、慣れた感じでシュノーケリングしていく宮崎海洋高校の2年生の生徒ら11人。
思いのほか想像以上にウニの量が多くて、驚いたようすでした。
ウニの食性
ウニは元来、何でも食べる雑食性で大好物の海藻のホンダワラ(アオリイカなどの産卵場所)、真昆布などを主食として、
藻場などがない場所ではカイメンやサンゴ、コケムシも食べ、魚の死骸もたべるのだとか。
このため藻場がたくさんあるような場所では、ウニが大量発生してしまうと、藻場が減ってしまうために嫌われています。
大量発生してしまい藻場がなくなってしまった磯を「磯焼け」するといわれるほどあたり一面食い散らかします。
磯焼けしてしまった岩場に大量に張り付くウニ
出典:神奈川県水産技術センター
またこのような藻の多い場所は、魚が身を隠す棲み処にもなる場所でもあり魚類が産卵期になると卵を産み付けるために欠かせない大事な個所です。
水産資源を育てるためにも大事な藻場を守るための取り組みは他の県でも積極的に行われています。
これウニなら「食べれないの?」と思うかもしれませんが、このように岩場でよく見かける小さなウニは、身が痩せていてほとんど可食部がありません。
そのため、捕獲したままでは製品化も難しいのです。しかし…
今回は、水中でウニ自体を破壊する駆除方法でしたが、これまでには生きたまま駆除して養殖場で、
畑で廃棄処理分となったレタスやキャベツ、山間で何も手入れなどしなくても無数に自生してくる困りもののタケノコなどを食べさせて
中身のウニを肥大化させて製品化することに成功し、出荷している自治体もあります。