富士五湖の最西端にある山梨県南部の本栖湖で初確認となるレイクトラウトが釣りあげられました。
またその大きさも長さ81cm、重さ5.6kgとかなりの大型。日本国内で確認されたのは2例目となる適切な管理が必要な産業管理外来種に指定されているが、駆除対象として議論には賛否が巻き起こっています。
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レイクトラウトとは
レイクトラウトとは、写真をご覧いただいて何となくわかる人もいると思う、
イワナに体表の模様が似ているトラウトと名前がついているがイワナ属に属していてイワナの仲間では最大級になる種類。非常に低水温域で好むために、成長が遅く北アメリカでは食用に乱獲され減少傾向にあります。
国内では、栃木県の中禅寺湖で確認されて以来の2例目の湖となります。
原産国は北アメリカ。いわゆる外来種の淡水魚であり日本にはいない種類の魚で、
日本では、元来の生態系に被害を及ぼす恐れがあるとして
適切な管理が必要な産業管理外来種
に指定されていますが・・・。
本栖湖の特徴
本栖湖は山梨県にある富士五湖の一つで、富士五湖のかで最西端に位置し、最大水深が121.6mもある富士五湖の中でも最も深い湖。
レイクトラウトは元々が、イワナの中でも水温が4度~10度といちばん低水温を好む魚種で、水が冷たくて酸素が豊富な場所を好む魚ですから水深のある本栖湖は適していたのかもしれません。
本栖湖は一時、モンスターブラウンが釣れる湖として多くの釣り人を魅了し、今も虹鱒はブルーバックと呼ばれる本栖湖ブルーの美しい魚を求めて通う人も多いネイティブトラウトのメッカです。
本栖湖のブルーバック
出典:源流人山猿の岩魚飼育日記
最初に国内でレイクトラウトが釣れた中禅寺湖なんて、いまやレイクトラウトが釣れる唯一の湖として釣り人から愛されています。
漁協がマス類を放流して産業にしている本栖湖
すぐにこういった外来種が確認されると、駆除や生態系への影響の話になり
原因はすべて釣り人のせい
にされるけど、
もともとが本栖湖は漁協がマス類を放流して産業にしている湖
なので、
自然の生態系というのはもうすでに崩れている湖ではないのでしょうか。
SNSではこんなコメントも
散々マス放流しといて今更何言ってんだよ。釣り人はどっからレイクトラウト拾ってきたんだよ
養殖場から盗んできたのか?
管釣りから運んできたのか?
生きたまま?何匹?
自分たちで広めといて自分たちで駆除だ外来だと騒いで見事すぎるマッチポンプだわ!
専門家の知見からも
元がマス類を放流してる場所なので、
その時たまたまレイクトラウトが混じった可能性が高いとしています。
こうしたトラウト系の釣りターゲットは、何か他の魚にはない神秘的なものを感じる、ロマンがある釣り種だと思ってるので(超主観的な個人の意見として…)
そう思うが・・・
なんでもかんでも、すぐに釣り人のせいにされて、
こういった魚のいきなり駆除対象とかは考え直してほしいですね。