PEを裏返し使う巻き直し方法を解説します。ラインはできるだけ長く使いたいものですが使用する頻度によって強度は必ず落ちていき劣化していきます。
ですが何度も頻繁に新品を買うのはどんどんいろんな物価が上がっている自分たちにとって財布に優しくありません。そこで裏返し使い強度と耐久性を保ちながら同じPEラインを長く使用する方法をお伝えします。
気軽に大物が楽しめるライトジギングだけを8年続けているという偏った釣りをしています。青物の強い引きに魅せられてどこへでも出かけていきます。日々進化する昨今人気ののショアライトジギングからショア、オフショア問わずジギングもこれまでの経験から実釣で生かせる釣り方やタックルのことを紹介していきます。
PEを裏返し使うことのメリット
PEラインを多用する釣り種では、新品は最初から150m~200m巻いてある商品がほとんどです。
けど実際にスピニングリールでフルキャストしても飛ばせて70mくらいがいいところ。
ノットを組み換えたり根掛かりしたりで少しずつは短くなったとしてもせいぜい使っているのは先端から100mくらいのところまでです。
ということは、200mならばリールに巻いている方の先端から100mは無傷のまま新品の状態で残っていることになります。
そのため巻いている先端の部分が弱くなってきたなと思ったら、裏返しに巻き直しして使うと新品のときと同じような強度と耐久性を持って使用できるので、PEの寿命が倍に延ばせるわけです。
PEを裏返しに巻き直しする目安
自分の場合、1回の釣行が2時間~6時間くらいとして週に1度ののペースで半年を目途に裏返しして、1年後に交換するよにしています。
週に1度くらいなら半年に1回。月に1度~2度の釣行なら1年毎
釣行時間で計算するならば50時間くらいが目安かなと思います。
オフショアで酷く深い場所で根掛かりしてたくさんカットして短くなってしまった場合など例外的に、すぐに新品に交換しなければいけない場合もありますが、それ以外は裏返し使い長く持たせています。
裏返しにする道具
PEを裏返しに巻き直しするにはいくつか道具が必要です。
いる道具一式は・・・
●空スプール2個
●鉛筆またはボールペン
ラインリサイクラーはなくても出来ますが。あるとないとではおそらく時間が倍以上違うと思います。
PEを裏返し使う巻き替え方法
それではここからは、実際に巻き直す方法を写真付きで解説します。
リールからスプールに巻き取る
まずは今、リールに巻かれているPEを空のスプールに巻きつけリールから外します。
リールに巻かれているPEラインすべてを空のスプールに移動し終わったら次に進みます。
スプールからもう一つのスプールへ
リールからスプールへ巻き終えたら、今度は巻いたスプールから
もう一つ用意したもう片方のスプールへ巻き替え移動します。
もうおわかりですかね?
一旦リールから外しスプールに巻いている状態では、裏面(新しい方)が手前に来ているので、このまま再度リールに巻くと
裏面(新しい方)が下になってしまい結局裏返しには使えないので、
ここでいったん今まで表側で使いっていた方が下に来るように逆に巻いておくわけです。
巻替え置いた後です。最初のスプールと表に来ている側のカラーが違うのがわかります。
冒頭の巻き替える前の写真と見比べてみてください。スプールから2個目のスプールへ巻いて逆向きにすると、
古いほうが上にきていることが見て確認できると思います。こうなっていれば、ここまではOKです!!
リールへ巻き直しするときの結び方
ここまでできると、あとはリールに巻き直すのみですが、
リールへ自分でPEを巻くことがはじめての方のために、リールのスプールへ巻くときの結び方をご伝授します。
基本的な輪っかを作って、スプールに通します。
図では省かれていますが、このときにベールに通していないといくらハンドルを回してもリール本体に巻けないので注意してください。
ベールを返して結ぶか、ベールの下からラインを通すように気を付けてください。
自分の場合は最初に輪っかを作っておいてベールを返してからスプールにセットします。
動画でみるとよりわかりやすいです。
動画で見てやる場合にも「ベールに通す」ことは忘れずに!
もう一度リールへ巻く
あとは2個目のスプールに巻かれたPEを一気にリールに巻き直しします。
写真は裏返しに巻き直し終えたあとの画像です。
最初の交換前の表に出ているラインカラーが白かったものが赤とグリーンに変わっているのがわかります。
意図はしてなかったですが、ライトジギング用の5カラーラインだったので違いがハッキリしていて良かったです。
PEを裏返して財布も釣果もほかほかに!
いかがでしたか?
PEは使っている間に徐々にコーティングが剥がれて段々と色も褪せてきて、見た目にも劣化してくる頃になると
確実に強度は落ちています。そうなたっとき、おのPE裏返し戦法で2度新品の状態が味わえ、買い替える時期を延ばせるので経済的です。
リサイクラーの必要性
最初に裏返しの巻き直しに必要な道具の箇所でも解説したリサイクラーの必要性。
なくても裏返しの巻き直しはできます。…が、
あったほうが100倍楽ですし、作業時間がおそらく倍以上違うと思います。
まぁ、自分がロッドやリール、ルアー以外の釣りに直接関わることのない道具で、
”安くはなかったけど買って良かった”と思えた唯一無二の道具がリサイクラーでした。
買う前は別になくてもライン交換はできますし、なんせ無くても釣りはできます。
いらないと思っていたのですが買ってから
「なんで買わなかったのか」後悔したほど、今では大活躍しています。
ライン交換が楽になったことで、頻繁に取り換えるようになったし、季節ごと、その時期のベイトのサイズや釣り方によってラインを張り替えるようにもなり釣果アップにも繋がったような気がします。
この機会に揃えてみてはいかがでしょうか?
第一精工 高速リサイクラー2.0