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ブラックバスの飼育で逮捕!?|許可申請すれば飼えるの?飼う場合のエサと飼育方法

ブラックバスはゲームフィッシングの対象魚ですが、そのほかの熱帯魚や金魚のように個人で飼育できないものかと考えたことはありませんか?

この章ではブラックバスの飼育に関する日本の法律と逮捕された場合の罰金や許可申請の仕方と、もし(ほぼないであろうけど)飼育するとなった場合のエサや飼育方法を解説します。

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そもそも日本のブラックバスってどんな魚

画像:The Minimalist Fisherman

淡水魚の中でも釣り人の間で人気を集めているのがブラックバス、ルアーフィッシングの中でも絶大の人気を誇る魚といっても過言ではありません。釣り人はこの魚を家に持ち帰ることなくその場で写真を撮影した後はリリースするのが一般的で、持ち帰り飼育をする人はほとんどいません。

ちなみに、ブラックバスは1925年6月に箱根の観光地の一つでもある芦ノ湖に放流された外来魚で、放流した目的は様々な河川や湖や沼などで生息できる繁殖が容易で釣りで楽しめる美味しい魚など、簡単にいえば食料として重宝するなどの意味合いがあったわけです。

湖などでボートを使ってルアーでブラックバスを狙う釣り人が多いけれど、この人々は釣れた魚はその場で逃がして釣りそのものを楽しむゲームフィッシングという位置づけで持ち帰り飼育をするなどのケースは本当に稀な話となっています。

ブラックバスの飼育に関する法律

野池や湖にブラックバスを釣りに出かけ、とれたものを自宅で飼いたいという人もいます。しかし、ブラックバスは特定外来種として認定されているため、飼育が法律で禁止されている生き物です。

特定外来種とは海外から日本へ持ち込まれた生き物で、日本の生態系を破壊する恐れがあることから2015年6月に施工された「特定外来種による生態系などにかかわる被害の防止に関する法律」により、捕まえたバスは飼育できなくなりました。

また昨今バサーの間ではゲームフィッシングの対象魚となっているため釣った後はそのままその釣った場所に理リリースしますが、本来捕らえたバスを再びリリースすることも禁止されているため一部のリザーバーでは禁止になっている場所もあります。

これは単に持ち帰って食すとしても生きたままの場所の移動も禁止されていることを意味しています。
一部の河川では回収BOXが設置されるようになりました。元々食用として飼育する目的で日本国内で放流されるようになったといわれており、食べる人もいます。




ブラックバスを飼育すると逮捕?罰金

ブラックバスは愛釣家にとっては非常に興味深い魚となっており、釣りの醍醐味を味わうことができるとして人気があります。しかしこれを捕獲して飼育する事は法律で禁止されており、そのために自分で釣っても持ち帰らずに放流することが一般的となっています。

ブラックバスをはじめこの「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」の対象となるもので、違反した場合には罰則も定められています。

あまりブラックバスの飼育で逮捕されることはニュースになることは多くありませんが、過去には数件の事例があります。ほとんど場合個人の観賞用レベルであればバレないとも言われることもありますが、ほとんどが密告によるリークで判明するケースが多いようです。

ブラックバスはもともとは食用のために日本に輸入されたものですが、これが自然界で強い繁殖力を示し、既存の生態系を脅かす存在となりました。このような生物はブラックバスの他にも様々なものがあり、これについて理解をする事は自然保護の観点で重要なこととなっています。

違反すると懲役3年または300万円以下の罰金となるため、注意が必要です。

ブラックバスの飼育には申請してから許可が必要になっていますが・・・

ブラックバスの飼育は誰でも許可されない?

持ち帰らない理由は飼育などが禁止されていることにあるわけですが、申請することで持ち帰り自宅の大きな水槽で飼うことができるのだろうか、このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

基本的に、ブラックバスは申請してもペット目的での飼育はできない、申請して飼育が認められるのは研究などの目的でブラックバスを飼うのみなど、一般的に鑑賞目的だけでブラックバスを飼育することは認められていません。

研究用など一部専門的な業者に限り許可があるようですが、これは特別な人だけが利用できる魚の種類の一つとして定められていることに他なりません。

バサーの方にはご存知釣り具メーカーのジャッカルではブラックバスが飼育されているのはあまりにも有名な話です。これはルアーなどの開発のためのものだと思うし、当然これだけ知られているのですから申請許可だってちゃんと行っているはずです。

知る人ぞ知る「ジャッカルロッジ」内にある巨大水槽の中のブラックバスにエサやりするという釣りよかさんの企画動画です!

ブラックバスを飼育するためには申請が必要

ブラックバスは、特定外来生物に指定が行われている魚でもあり飼育は禁止されています。
上記で挙げたように一部の生態研究などのために飼育には申請を出すことによって許可されることがあります。

単なる鑑賞目的では許可が下りないこともわかっていますが、たとえ申請して飼うことにしたとしても申請は書類を提出するまえに法第5条第3項第2号による法令で定めている「特定飼養等施設」と言われる飼育する設備を準備することが義務付けられています。

それに従い申請の許可が下りたらやっとそこで「飼養等許可証」の交付され晴れて飼育が堂々とできるようになるのですが、識別装置の実施・届け出や繁殖制限などもあり、飼う数の増減の届け出、更新等飼い始めてからの規則も固く面倒なことも多くて、個人がひとりで飼うにはハードルが高いと言えるでしょう。

ブラックバスのエサと飼育方法

画像:Shutterstock

ブラックバスは特定外来生物に指定されているため、一般的にペットとして飼育することはできません。
余談になりますが、それでも特定の条件の下飼育できることがあります。その場合にどのような飼育方法をとっていくのかを見ていきます。

まずは水槽等を用意します。ブラックバスは大きくなるため、水槽は大きめのもので90㎝以上のものを選びましょう。水を入れるとかなり重くなるので設置場所も要注意です。水質を守るためのろ過フィルター、空気を送り込むエアーポンプなども必要です。定期的に水替えなどを行いましょう。

エサは金魚やメダカなどの小魚や淡水エビなどの活きエサを与えます。そのため、活きエサの入手や管理も必要です。補助的に固形物の人口エサを与えることもできます。




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