この章ではエギングでのキャスト方法についてお話していきます。
エギは軽くもなければ、どちらかというと重ためなのに独特の形状で投げ方が上手く決まらないと思いのほか飛ばないものです。
そのためエギングではキャストはシャクリ方に次ぐ釣り方の中で重要な要素になってきます。
ここではエギを遠くへ飛ばすためのキャストの方法から得られる飛距離の必要性と投げ方を解説していきます。
エギングでしか釣りをしたことなく釣り歴5年。友人に連れられ釣り初体験したのがエギングでした。その日に偶然釣れてしまい一気に魅了され今ではソファにアオリイカのぬいぐるみ。ロッドソックスはケンサキイカなど”イカれてしまった”エギングマニアです。初心者の頃にたくさん失敗した事~安定して釣れるようになった経験を基にみなさんに情報をお伝えしていきます。最近他の釣りにも興味深々!釣りの幅を広げたいと思っています。
エギングでキャストが重要なワケ
目視で確認できる足元周辺からイカやベイトの存在が確認できているのならそこまでキャストに拘らなくてもそこそこ狙ったポイントにはエギを届けられると思います。
しかしベイトもいるのかいないのかわからない。イカも見える場所にはいないとなればどうしますか?
イカが潜んでいる場所を見つけなければいけませんから、
広い範囲を手返しよく探ることが必要になってきます!
そのためにはより遠くへエギを飛ばし目の前に見えるエリアを片っ端から広遠にサーチして、どの場所のどのレンジに居のるのかを探し当てるためにキャストは重要な役割を果たします。
この時に飛距離が伸ばせればそれだけ広範囲が探れるようになるというわけです。
飛距離が伸びるとエギングに起こる良いこと
エギはアオリイカなどを釣るための疑似餌でイカが好む小魚や甲殻類をイメージしたものであり、ホントのエサではありません。それを抱いてくるエギというのはエギに対して警戒心が少ない個体に限られます。
ですから有名ポイントなどにいくとアオリイカの存在はわかるもののスレていてエギに反応しない時間があったり、スレた個体ばかりだったりすることも珍しくありません。
みんなが投げやすい場所、何度も叩かれているポイントというのはエギに対してプレッシャーが高くなっていることも多くありますが、キャストを生かしてより遠くへエギを送ることでエギに対して用心深くないイカを狙い撃ちしやすくなるわけです。
また陸から離れていればそれだけ水深も望め、そういった場所に身を隠している大型のアオリイカなどに出会えるチャンスも増してきます。
釣果アップのためには飛距離はエギングにとってもアドバンテージが大きいのです。
エギングのキャスト方法
エギングはご存知の通りエギにアタックしてきてもアングラーに伝わるアタリの感覚はごくわずかです。感度を上げるためにティップが細くて柔らかいものが多いです。
そのため3.5号とか4号といった重たいエギをフルキャストするとロッドが折れてしまうこともあります。
それらを回避しながら、より遠くへ飛ばすためにエギングのキャストにはいくつかの特徴があります。
ロッドのキャスト許容重量をチェック
ロッドには本体やカタログなどに使用可能なエギのサイズが記載されていると思います。
これらはロッドが耐えうるエギの重さのことですが、単に重さに対しての耐久性を表しているのではなくキャスト可能な重さの許容できる範囲を表しています。
この表記を守ってエギを選ぶのは大前提です。春の親イカ狙いの時期など重ためのエギを投げたいときには特に注意が必要です。
表記の許容重量よりも重たいエギをキャストする場合はロッドを変更するなど、決して無理に使用するのは辞めてください。
PEの結束部分はガイド外
PEとリーダーを結んでいる結束部分は垂らしの長さを決めるときにトップガイドの外に出るようにします。
結束部分がガイドの内側にあるとキャストしたときにガイドに通るときに結び目が引っ掛かってしまいスムーズにラインが放出されずに飛距離を伸ばしきれなくなるため
それを防ぐためにラインの結び目はトップガイドより外へ出しておきます。
垂らしを長めにとる
垂らしは長く取りましょう。上の理論でいうとエギングのリーダーの長さは約70cm~80cmが基本となるのでそれ以下の長さになることはありません。
垂らしを長めに取ることで遠心力が増してより遠くへ飛ばせるようになり、またロッドへの負担を減らすことができます。
長さはロッドの元ガイド(リールに一番近く大きいガイド)くらいまで垂らしても問題ありません。ショアジギングなどでエギよりもだいぶん重たいルアーを投げるときにもこうした方法が使われているのがことが良い例です。
よくyoutubeなどエギングのキャストの仕方の解説でも垂らしの長さの大切さを説いている動画も多く見受けられるので、それほど重要だということもお分かりいただると思います。
ロッドの反発力で押し出す!!
ロッドのしなりだけで前へ押し出す感じです。
決して力任せに振り抜いてはいけません。重みを乗せてから粘っこくw
このために他の釣りのようにスパッと切り裂くような瞬間的な振り抜き方ではなく、ロッドに十分にエギの重みを乗せてからゆっくりと投げるのがコツ。
シャキッよりはトランポリンみたくビヨヨ~ンと後ろに振り被った後、ロッドの反発力で前へ飛ばす感じです(汗);
こちらの川上さんのキャスト動画をご覧いただくとイメージが湧きやすいと思います。
川上さんの場合垂らしの長さは自分の身長の肩くらいまでと仰っていますが、けっこう長目に取られていることも映像の中からもわかります。
エギングのキャストまとめ
キャストはいかがでしたか?
ほかの釣りはしたことがある方でもエギングの場合はちょっと投げ方にコツが入ります。
私は釣りをはじめたのがエギングが最初だったため教わった通りにやっていましたがあるときほかにアジングをやってみたときに「あれ?」ってなり、このことに気が付きました。
釣り自体が初心者の方ならなおさら、ほかの釣りとのキャスト方法と混同して思い切り振りきって投げたくなる気持ちもわかりますが、エギに飛距離を与えるにはロッドのしなり(反発力)を最大限に利用して”前へ押し出す”。
振りかぶって飛ばすのではなく、”前へ押し出す”
というイメージで感覚を覚えるとコツを掴みやすいかと思います。