IL Pescaria

バス釣りの時期とは?シーズンごとの特徴と釣り方や効果的なルアーなど

バス釣りの時期について特集です。

この章では大きく春、夏、秋、冬の四季に分けて1月~12ケ月間の年間でみたときにどのようにブラックバスの状況が変わっていきどのような釣り方が適しているのか?

そもそも釣れる時期と、釣れない季節は?などの素朴な疑問にもお応えしながらバス釣りの時期(シーズン)について解説していきます。




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ブラックバスの生態まめ知識


バス釣りの時期についてお話させていただく前に、少しだけブラックバスの生態について一緒にお勉強しましょう。

この方が後で解説する四季の移り変わりで変化していくブラックバスの状況が理解しやすくなります。

ブラックバスの原産国は北米です。北米とは北は北極海に面しているものの、東は大西洋、南東はカリブ海、西と南は太平洋に面している地域であり、

ブラックバスが主に生息しているアラバマ州や、ミシシッピ州、ジョージア州はアメリカ大陸の南側です。

アラバマ州を例にすると、夏は気温が21℃~32℃。冬でも4℃~14℃と日本よりも温暖な地域で育った魚ということがよくわかります。

温暖な場所が原産で、水温が高くなる時期はもちろん活発に動きはじめますが、

やはり冬には比較的水温が安定している深場へいきジッとしていることが増えます。原産国よりも気温が低い日本だとその傾向が強く現れます。

また水質にも耐性が強く、多少の汚れた水でも繁殖していくことでも知られており、日本各地の大きなリザーバーに限らず地方の野池や河川にも生息していることも納得がいきます。

バス釣りに釣れる時期と釣れない時期はあるの?


上記で説明したように、ブラックバスは比較的どんな季節でもある程度耐性があって順応しているといえます。

ですから活性が低くなり、釣りにくくなる時期はあっても、バス釣りにはまったく釣れない時期はないと考えて良さそうです。

当然ながら、春や夏と、極寒の冬場では釣り方や狙える数も違ってくることは確かなことです。

このあとそのあたりを掘り下げて、12ケ月ごとにバス釣りの詳細な時期についてご説明します。

バス釣りの時期(シーズン)の特徴と釣り方

それでは本題のバス釣りの時期について解説します。

四季があるとはいえ、たった4つに分けたくらいではお話しできないようなこともたくさんあるため、ここからは春、夏、秋、冬と四つのカテゴリに分類した後、月ごとの気候や水温の変化に伴うバス釣りの釣り方の変動をお伝えします。

 


産卵期に入り、1年間でもっともバス釣りの釣果アップが狙える時期
春になるとブラックバスは産卵の時期を迎えます。

1年中でもっともバス釣りの釣りやすい時期とされており、ポイントやそのときのコンディション自体で爆釣もありえるのが春です。

ただ一括りに「春の産卵期」といっても、産卵前の前期と、産卵行動をはじめる中期と、産卵後の後期があり、バスの行動パターンも変わるのと同時に釣り方も変わってきます。

 

3月

春の3月はバスの産卵前にあたります。産卵前に体力を蓄えておくためにエサを荒食いする時期です。この時期をバス釣りではよくプリスポーンと呼ばれます。

決して警戒心が弱くなっている状況ではありませんが、貪欲に捕食行動を起こすに時期に入るため、派手目のアクションをする表層の巻物系のルアーでも食ってくることが多くなる時期です。

とはいっても3月の初旬では、まだ水温が上がり切っていない場所も多く存在し、”乗せ切らない弱いバイト”と感じられる場面に遭遇するのもこの時期です。

自分で文章にしていて、やっぱりバス釣りも奥が深いと改めて感じますね…。

 

4月

若干地域によって差はありますが、4月に入るとブラックバスは卵を産み付ける産卵行動をしはじめます。この時期をミッドスポーンと呼称します。

もちろん産卵行動をするのはメスのバスだけであって、オスはメスが生んだ卵を守るために産卵場所(ネスト)の周りをウロチョロし卵を外敵から守ろうと威嚇行動をしはじめます。

このオスとメスの行動の違いが攻略のカギになります。

ただしブラックバスにとって生涯において子孫繁栄のための大事な時期に入ります、プロのバサーでもこの時期のネスト(産卵場所)の釣りを推奨していないひともおられます。

そこで釣りをすることでどんな影響を与えてしまうのかもよく考えて釣りをするように心掛けてください。それが長くバス釣りを楽しませてもらうことにもつながります。

 

5月

産卵を終えた疲れ切ったバスが増えだします。メスのブラックバスはお腹が凹んでやせ細っています。

体長はそこそこあるものの。ガリガリに痩せた5月のアフターの個体

産卵を終えたバスはメスは、深いところの物陰でしばらくの間、休んでいますが、オスは今度はふ化した子バスに寄り添い守るためにともに行動し始めます。

春のミッドスポーン、アフタースポーンを攻略するためには、このオスとメスの行動パターンの違いを把握するところからはじまります。

このあたりの詳しい釣り方については別ページで「春のバス釣り」としてご紹介していますので合わせて参考にしてください↓

 


バス釣りでトップやビッグベイトが楽しめる時期の到来!
僕がいちばん好きな時期です!あ…そりゃみんなそうだろという声も聞かれそうですけど…。(汗)

初夏からはじまるトップウォーターでの攻略や、ビッグベイトを使用した大型が狙いやすい季節になります。

ほかの季節では中々味わえない釣り方が楽しめる時期です。

 

6月

5月のゴールデンウィーク開けくらいから、早い地域では小さめのポッパーなどトップ系でも反応してくる個体が少しずつ増えだす頃になります。

けど6月の初旬では、まだアフターの体力が弱まっているメスも多く、そういった個体は障害物の陰に隠れてジッとしていることが多くなります。ポッパーに反応を示すブラックバスはほとんどがまだオスのみです。

6月後半になり梅雨の時期を迎え、雨が多くなると気圧が下がって、徐々にバスは水面付近まで浮いてきて、トップの時期に突入します。

 

7月

梅雨が明けて気温水温ともに温かくなってくる7月に入ると、今度はバスの活性はやや不安定な時期になってきます。

日中は、日射しを避けレイダウンなどシャードを好み、バックウォーターの近くなど冷たい水が流れ込んでくる場所などほかの場所とは比較的、水温が低く保たれている場所に身を寄せていることが増えてきます。そういった場所や深場などを行き来している状態です。

そのため日中は居る場所が定まりにくく、活性がいちばん高くなる時間帯は日が差し込む前の朝マズメと日が沈む気温が下がる夕マズメが狙い目の時間になってきます。

トップで釣りたいのであれば、朝マズメがおすすめ。日中でも大型のクローラーをオバーハングの下に通したり、虫系ワームやフロッグでも楽しめる時期です。

 

8月

バス釣りをしているアングラーにとっても猛暑となる8月の時期は、引き続き水温が安定しやすい(水温がほかと比べて上がりにくい)場所に居ることが多くなります。

よく水流があり常に新鮮な水が攪拌されている場所のほか、流れ込みのポイントなどに集中していることが多いです。

そういった場所にはベイトもたくさんいるため、大型のバスはそられを狙ってやってくるのでこの時期になるとビッグベイトを使った釣り方で良型のサイズが望める時期でもあります。

居そうな陰になった岸際に投げて、時々止めたりしながらゆったり巻いているとボッコンッと出てくることもありますし、岸に沿わせて横に早巻きで引いてきて誘い出して、足元で食わせる釣り方もあります。

 


活性は上がるが広範囲に散らばり、場所を見つけだすことが釣れるカギに!
少しずつブラックバスにとっても過ごしやすい水温になる秋の時期になると、それまで一か所でジッとしていたバスも広いエリアに散らばっていくようになります。居場所を見つけるのが非常に厳しくなります。

秋の中盤を過ぎてくると、越冬のことを考えて体力を蓄えるためにエサを荒食いする時期です。そのため居る場所さえ見つけることができれば釣りやすくもなりますが、逆に場所が特定できなければまったく釣れないという状況にもなりえるのが秋の時期の特徴です。

このため手返しよく広範囲を素早くさぐることができる、スピナーベイトやクランクなどが最初のパイロットルアーとsしておすすめの時期です。

 

9月

9月に入っても、秋と言うよりは夏の残暑がまだまだ残っている地域がほとんどで、この時期は天気予報などを良く確認して、気温や水温を予測して、どちらもまだ高いようであれば、水温が安定している流れ込み付近などを攻略したり、

また朝マズメや夕マズメに標準を合わせて釣行計画を練るなど、その時の状況に応じて釣り方を臨機応変に切り替えられるようにしておくことが大事になってきます。

 

10月

地域によって早い場所と遅い場所がありますが、10月に入るとおおよその場所で秋本番を迎え本格的にエサを求めてバスの活性が高くなる季節に入ります。

ですがその分広いエリアに散らばり回遊しつづけているため、群れにあたれば爆釣もあり得るものの、居場所がつかめないままだとノーフィッシュに終わってしまうことも多く、

ある人に言わせれば「よく釣れる!」というバサーがいる一方、同じポイントでも「デスレイク」などと言う人がいるなど釣果もピンキリ。

とにかく秋真っ只中の釣り方には出来る限り広範囲を探ることが重要で、スピナーベイトやクランク、バイブレーションなどのルアーを用いて手返しよくキャストの回数を増やすことで、バスに出会える確率アップにつながります。

 

11月

11月ともなると、人間の体感的にも涼しさを感じ、少しずつ冬の兆候が見られ始める時期です。

この時期、気をつけないといけないことは秋に起こるターンオーバーという現象です。

朝晩の急激な気温低下によって冷たくなった水は、水は温度が下がるほど比重が重くなるため、水面の冷やされた水が一気に沈み込んでしまい、もともと底にあった酸素の薄い水が上え押し上げられてしまいあたり一帯の水質が低酸素になってしまう現象です。

一度このような状態に陥いってしまうと、ブラックバスの活性は当然一気に下がってしまうことになり、ワームを使った軽いリグなどでスローな釣りでバスの目の前を通してやるなど釣り方が限定的になります。

 


オフシーズンでなはいが徐々に厳しくなってくる時期
冬になると野池やリザーバーの水温も低下してきてこれまでの時期が一変して、ブラックバスも半分冬眠状態に入ります。

一部の地域や、温排水が流れ込んでくるような場所では活性が維持できているところもあるようですが、ほとんどの地域で厳しい時期に突入します。

 

12月

バサーにとっても一気に気温が下がり冬の訪れを感じはじめる12月にもなると、これまでの状況がウソのようにブラックバスの活性が一変し、釣れる確率がガクンと下がってきます。

バスは水温が外気の影響を受けにくく比較的水温が安定している沖の深場へと移動して、冬が過ぎるまでじっと耐え忍んでいる状態になってきます。

ディープクランクやメタルジグ、重ためのリグを使い水流の通り道や、深場をスローに攻略していきます。

 

1月、2月

年が明け、いよいよ冬も本番に入ると、気温も水温も低下し1年の中でもっともバス釣りに適さない時期になってきます。

ブラックバスの居る場所は変わらず、水深のある深場になりさらに活性が低下して食いっ気がなくなってきます。

僕は最初バス釣りをはじめた頃は1年を通して通い続けていましたが、この冬ほど厳しい時期はなく、1匹のために釣りをしに行く、ほぼ修行に近い釣行になります…。

この冬に釣れる1匹は以外にも大型が多く、日中に水温が上がってくる時間になると大型のバスほど体力があるので、水量が少なく日差しで水温が温まりやすい浅瀬に寄ってきて、大きな自分の個体を維持するためにエサを求めます。

当然確率は低いものの、出会えばデカバスが釣れるので自分のように冬にもバス釣りするアングラーはいます。

このように真冬にバス釣りしたいという方は、釣っているアングラー自身も気持ちよく釣りが楽しみやすい他の日よりも気温が上がり天気の良い晴天の日を選んでいくことをおすすめします。

季節ごとのパターンを覚え攻略しましょう

1年間のバス釣りの時期の特徴と釣り方をざっと、まとめてみましたが、ご覧になっていかがでしたか?

読んでいただき季節はもちろんのこと、月日の移り変わりによってもブラックバスを取り巻く状況に応じて、バスの活性が変わることを理解してもらえたと思います。

それに応じて釣り方、攻略する方法が異なることもお分かり頂けたかと思います。

こう考えるとバス釣りは、その時期の特徴を掴んでいれば1年中楽しむことができることになります。







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