堤防などで釣りをしているときに、けっこうな割合で釣れるのに喜ばれない魚がいます。
釣れてもすぐに逃がされたり、危険な毒針を持つために触らずにラインごと切って捨てる人もいるけど、持ち帰って食べてみると美味しい魚それがゴンズイ別名ギギ。
その釣り人に嫌われるゴンズイの嫌われる理由と、美味しい料理の秘密に迫ります。
長い経歴(釣り歴平均12年以上)を持つ釣り好きが集まった共同運営チームです。釣り種によってはメーカーのテスターも有しています。メーカーやプレスリリースでは伝えることのない一般ユーザー目線で忖度なしにお伝えすることを目的としており、タックルやアパレルなど率直なインプレや実釣経験を基にした記事をお届けします。
なぜこんなに嫌われる?
ゴンズイは釣れたとしても、体長は大きくとも10cm~20cm程度。しかもナマズのようなヌルヌルとした体表で、小さい体と愛くるしい顔でも、背びれに1本、左右胸ヒレに1本ずつ毒を持つ針があるため毛嫌いする釣り人が多い。
そのためにこれを狙って捕る漁業者もおらず、たとえ網にかかっていたとしても捨てられることが多いと聞きます。
厄介者扱いされる理由はそれだけではそれだけにとどまらず、このゴンズイは「ごんずい玉」と呼ばれる塊で群れで行動するために1匹釣れると、そのあとも数匹続けて釣れてしまうこともしばしば…。
小さくて毒針にヌルヌル…。海の生物を大事にする観点からみるととても許容できるものではありまえんが、仕掛けを切ってまで放つ釣り人がるのもちょっとナットクいきます。
※(リリースする場合は針を外して生きた状態で海に戻しましょう。)
実は脂の乗った淡白な白身で美味い!
こんなに厄介者扱いのゴンズイですが、実は脂が乗っていて癖のない淡白な白身魚で、味噌汁や天ぷら、蒲焼に煮付けなど意外とどんな料理でも美味しく食べられます。
まずは毒針のあるヒレをハサミなどで落として、腸を抜いてから頭と骨だけを取り除く。少々下ろすのにも手間がかかるが味は抜群!
長年漁港の堤防付近で釣りをする、”重鎮”の知り合いの長老は、その美味しさを知っており、ヒレと内臓をその場で取り除き海水に漬けて持ち帰っていました。
特に天ぷらが美味で!、味はハゼやコチの天ぷらにも勝るとも劣らぬ味わいがある、
また腹開きにして焼いた蒲焼にすると身はほくほくで、皮と身の間の触感がウナギにも似た旨味が口の中に広がります。
今度もし釣れたのなら、試しに持ち帰って料理してみることをおすすめします。