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ショアジギングで釣れる魚25種とそれぞれの釣り方と時期など解説

近年広がりを見せているショアジギングは近くの堤防やサーフで大きな魚が比較的簡単に釣れることが大きな魅力のひとつ

その釣れる魚種はさまざまで多数あります。ここでは代表的な青物や根魚とときどき掛かってしまう外道たちを25種類、釣れた時の釣り方とともにお伝えします。




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ショアジギングで釣れる青物、回遊魚

ショアジギングをする人の中でもっともメインターゲットとなるであろう青物(回遊魚)系から解説していきます。

ある程度タックルは選ぶもののライトジギングカテゴリでも釣れる魚で、思いのほか強い引きを味わえる大型の魚が多く船に乗る必要もないショアから釣れるので人気がある対象魚です。

ブリ、ハマチ(イナダ)、ヤズ


全国各地の広い生息域を持っている大型になる対象魚でショアジギングするなら一度は釣りたい青物の筆頭株

強い引きと持ち帰っても驚かれるブリやハマチ(イナダ)はベイトが入ってきている時間帯に、回遊してくるルートを目星をつけてポイントを選択しておけば意外と釣りやすく釣れた時の喜びも大きいので楽しめます。


●時期:5~6月、9月~11月
●釣り方:ワンピッチワンジャークまたは、時々止めるストップ&ゴー

サワラ(サゴシ)


ブリに次いでショアジギングの人気の対象魚はサワラ。

だいたい50cm以下くらいのものをサゴシ、それ以上をサワラとして市場などでも分類されています。

ショアジギングで釣れるサイズはほぼサゴシクラスですが、それでもお土産にキープするには食べて味も良く嬉しい。

サワラはゴリ巻きで寄せてきてもすぐに浮いてくるが、歯が鋭く口が堅いのでフックが外れやすいためランディング時は必ずラインを弛ませてやるのが肝心


●時期:1年中
●釣り方:ブリなどと分けるならひたすら高速巻き。止めたりするとハマチが掛かる。

ヒラマサ


東北より南の日本海側や、関東より南の太平洋側、九州北部などに多く分布するヒラマサ。

生息域が限られているので自分のいる地元では対象魚と言うより”たまたま釣れた”という感じが多い魚。

ただし3キロほどの小型の個体でもめちゃくちゃ引くので最初からヒラマサ狙いであればラインを太くするなどタックルを選んだほうがファイト中に安心感があります。


●時期:大型は3月~5月
●釣り方:ワンピッチジャーク

カンパチ


ブリやヒラマサに比べると、元々個体数が少ないので釣れる確率はグッと下がるがブリやサワラと並んでショアジギングの人気の対象魚。

自分が釣れて刺身で食べていちばん美味いと感じる!

ジグの動きに反応するほかの青物よりも神経質でジャークのやり方も単調にならないほうが良く、ワンピッチジャークの中に、時々間を空けてスローにしたりいろいろ織り交ぜると見切られ難くなります。


●時期:7月~10月
●釣り方:スロージャーク~ワンピッチジャーク。

カツオ

画像:Youtube

比較的暖かい水域でしか釣ることができないので、太平洋側に多くいる対象魚。自分は四国にカツオを釣りに遠征した経験しかないが、

釣りたてのカツオはめちゃ美味!ブリ類など寝かせたほうが旨味がまわるという魚もいるがカツオは釣りたてが一番。

食うのが目的なら、自分は8月~10月ごろに釣れるお腹に黒い斑点のあるスジガツオ(ハガツオ)が、カツオにしてはあっさりと食え、鮮度が落ちても脂が回りにくいので好き。

ハワイ沖でもプラグルアーがたくさん付いたラインを流し釣りして狙えるほど、釣り方は表層付近を速巻きがおすすめ。


●時期:5月6月、8月~10月
●釣り方:小ぶりのジグで水面直下を高速巻き

シイラ


自分の経験からしかお話できないけど、自分が日本海に面した山陰地方の磯からジグをシャクッていたらシイラが釣れたことがある。

その時はサイズが望めなかったものの時合だったらしく、途中シンペンに変えたら立て続けに釣れて入れ食い状態になった経験があります。

サワラと同じく引きは強いもののすぐに浮いてくると感じたのでライトタックルがおすすめ。四国などでは流木の近くをトップウォーターで狙うシイラ釣りが盛んに行われています。

時期は夏とされるけど、地域によっては9月以降の秋の方が釣れる気がします。


●時期:7月~10月
●釣り方:メタルジグよりシンペンのほうが釣れる。

サバ


堤防などからでも釣れる小型だが釣れて嬉しくないはずがないサバは、このサバだけを狙ってショアジギングする人もいるほど人気の対象魚。

群れでいることも多く、1匹釣れると数釣れることも稀にある。

ジグのフォール中や、着底後の巻き上げ時に食ってくることが多い印象があります。


●時期:5月~11月
●釣り方:メタルジグのリフト&フォール。表層のトゥイッチまたは速巻き。

タチウオ


サバやアジと並んでシーズンになると堤防で、ジギング問わずタチウオテンヤなどで狙っている人でごったがえしているほど釣りで人気の対象魚。

もちろんメタルジグだけでも釣れる。

ドラゴン狙いはオフショアで深場狙いな気もしますが、ショアからなら数釣りも難しくない。


●時期:年中釣れるが最盛期は夏~秋
●釣り方:ワンピッチショートジャーク

カマス


昔ルアー釣りをはじめたばかりの頃に近くの堤防に行くとカマスのエサ釣りの人でにぎわっていたけどジグやバイブレーションしか持っていなかった自分はジグを底まで沈めてシャクっていると、エサ釣り師の人をよそに3匹つづけて釣れたことがある。

そのときはたまたまカマスのいるレンジがボトムに落ちていたと思われる。

ショアジギングで釣れる魚で焼き魚にして美味い魚のダントツ1位


●時期:7月~11月
●釣り方:フォール中のアタックを意識してジグを動かす

アジ


何を隠そうアジング初体験のとき夜の防波堤で、自分ははじめて釣ったアジは7gのメタルジグでした。

それからというものそれまでに一応揃えたワームやジグ単は使わずジギンガーとしてアジングもメタルジグオンリーになってしまった経験があります。

回遊して来る場所さえわかれば夜はけっこう簡単に釣れる。


●時期:7~10月。サイズ小さくとも数釣りするなら6月
●釣り方:マイクロジグでショートジャーク

メッキ


メッキは種類が豊富で、もっとも大きくなるロウニンアジはGTと呼ばれる本物ジガーの格好のターゲット

30cmを越える大きいものも存在するけど、ライトショアジギングのターゲットになってるのは20cm前後がメイン。

小さいサイズならば船が所狭しと並んでいる漁港の岸から船までの隙間に落としてビシバシとしゃくると釣れる。


●時期:9月~2月
●釣り方:5g~15gくらいまでのジグで少々荒くても釣れる。

ショアジギングで釣れる底もの、根魚

ここからは、ショアジギングで釣れる根魚や底もの系の魚をご紹介します。

カサゴ、ソイ


堤防付近や磯など、底に沈み根がある場所でメタルジグで釣れるカサゴ。これもライトショアジギングで人気がある対象魚。

けっこうファミリーフィッシングでやってみるとみんなで楽しめる。

但しカサゴは年中釣れる感覚があるものの、ソイは冬。家族連れで楽しむには夏のカサゴがいいでしょう。


●時期:年中釣れるが、ハイシーズンは11月~2月の冬場
●釣り方:5~15gくらいのジグをスロージャーク

ハタ


ショアジギングの対象となる魚は青物のイメージが強いけど、ハタなどロックフィッシュをメインに狙う釣り人も多くいます。

マハタのほかにオオモンハタ、キジハタ、アカハタなど種類があるがロックフィシュ系の魚の中では果敢にルアーにもアタックしてくる獰猛なフィッシュイーターで、メタルジグのほか地磯から水深のある根の荒い場所でシンキングミノーにも食らいついてきます。

ボトムを狙うというよりは、底から1m以上離れたレンジが狙い目。


●時期:4月~6月、9月~11月
●釣り方:10g~40gのジグでスローッピッチジャーク。掛かると根に入るのでラインは太めに。

ヒラメ


本家のヒラメ釣りでもメタルジグだけで釣っている人も多く、ショアジギングでも人気が高いターゲット。

シャクったり、高速巻きしたりする釣り方が多いショアジギングでも、ヒラメ狙いの場合は、ただ巻きの途中にリーリングを止めて再度フォールさせるストップ&ゴーや、リフト&フォールの方が釣れる。


●時期:4月~6月、9月~11月。身が厚く大型狙いなら冬。
●釣り方:ジグのただ巻き~ストップ&ゴー。リフト&フォールなど

マゴチ


ヒラメのサイズが小さくなる夏場によく釣れるマゴチ。

ヒラメよりもさらに、ボトムを意識してメタルジグを底を切らさずにコツコツ当ててくる感じでトゥイッチしながら引いてくると釣れる。

ヒラメはボトムから少し上から中層付近がヒットレンジになることが多いけど、マゴチだけを狙う場合ボトム。

夏の刺身になる高級魚で、うす造りはフグにもまさる美味しさ。


●時期:5月~8月
●釣り方:ボトムパンピングか、底ズル引き。

ホウボウ


ホウボウが釣れるポイントは、渡船で渡る沖堤防からやオフショアのイメージが強いので、

ショアから釣る場合は、根が荒い水深がある場所を選ぶといいでしょう。

派手な容姿で、雑魚扱いされることも多いが、その姿形に似合わず淡白な白身で、煮付けや空揚げ、ブイヤベースにすると美味しい。


●時期:9月~1月。
●釣り方:20g~80gのジグ。スローピッチジャーク。

ショアジギングで釣れるほかの魚

シーバス

シーバスは漁港やサーフ、磯からだとヒラススキが釣れるのでショアジギングのポイントと重なる部分が多いけど

メタルジグで釣る場合は、足場の良い場所で岸際をピンポイントに狙ったバーチカルジギングが好反応を示します。

キャストして釣りたいのならジグヘッドやプラグルアーのほうが釣れる確率はアップします。


●時期:年中釣れるが釣りやすいのは7月~11月
●釣り方:堤防の岸ギリギリに15g前後のジグをまっすぐ落として一点ジャーク。

真鯛

画像:FishingBooker

春先の真鯛が産卵期に入り浅場に散らばる時期に、カタクチイワシやキビナゴなどの小魚の回遊が重なるとテンヤやタイラバよりもジギングの方が釣りやすくとなると言われています。

外道とは決して言いえないが、真鯛オンリーで狙うことはなくとも青物狙っているときに掛かる確率の高い釣れると嬉しい魚。


●時期:4月~5月、9月~10月
●釣り方:30g~60gのメタルジグをワンピッチジャーク。

ショアジギングで釣れる外道

ショアジギングの対象としては外れるけど、メタルジグに反応して釣れることがある外道。

外道という呼び方は別にして、持ち帰り食うと意外に美味い魚もたくさんいます。

チヌ、キビレ


自分からするに狙っていなくとも結構な確率でジグに対してどこでも食ってくる印象が強いチヌ(クロダイ)。

チニングするには好ターゲットでもショアジギングで釣れてもあまり嬉しくない。

たまたま掛かってしまったというよりガッツリ口元にフッキングしてることが多くメタルジグのジャークや速巻きに反応していると思われます。

サーフだろうが水深が30m近くあろう磯でもこいつはどこにでも居る感があるほど自分の中では完全にただの外道ww

底が砂地の場合が多い外洋ではほぼキビレ。


●時期:年中、どこでも釣れる。
●釣り方:ジャークまたは高速巻き

フグ


写真は1kgを超えるであろうトラフグだが、釣れたというより頭にアシストフックが掛かっていたスレだけど、

一度自分のメタルジグに25cmほどのまあま大きいショウサイフグが食らいついて来たことがあります。

フグは種類が多く、食用になる種類のものでも特別な調理方法がいるので、トラフグのような高級魚でも素人はそのままリリースしたほうが安心。


●時期:種類を問わなければ1年中
●釣り方:ワンピッチジャークか速巻き

シログチ


釣れる地域によって呼び名が異なるグチことイシモチ。
根魚狙いでボトムを探っているときに釣れることがあるグチ。漁港の入り口付近のブレイクなど水深のある場所のほうが釣れてる感が強い。

掛かってからの引きも楽しめるし、大きいものは40cmを超えるものもいるが外道なのでリリースする人が多いものの、
毛嫌いされるのは小骨が多いだけで、身は高級かまぼこの原料になる上質な白身魚で、焼き魚や唐揚げにすると美味い

釣れたらぜひ食べてみてほしい。


●時期:6月~9月。夏によく釣れる。
●釣り方:底付近をメタルジグでジャーク

エソ


地磯にいきボトムを探っているときにけっこうな確率で釣れるのがエソ。かわいい顔つきをしていますが歯が鋭くラインを噛み千切られることもあります。

こちらも食べて美味しい白身だけど小骨が多いので小骨ごとミンチにされさつま揚げの原料になる。

大概釣れるのは10cm~20cm前後の小ぶりのものが多いので三枚におろしてミンチにする手間かけたくない場合は、ハラワタとエラだけ取り除き小さいカサゴなどと同様に丸揚げにするとビールがすすむ。


●時期:4月~8月
●釣り方:ボトムをジャーク

ボラ


狙って釣ろうとすると釣れないくせにルアーにちょくちょく食ってくる堤防や河口で釣れる外道の代表のボラ。

リリースするなら生きたまますぐに逃がす。

再度釣れてしまうことを避けるため、そのまま放置して捨てる人がいるが、それは釣り人からするとルール違反なので辞めて頂きたい。死なせたら持ち帰る。これ鉄則!

不味いと言われるが、冬に釣れるボラは寒ボラと言い洗いにすると癖のない白身の刺身で美味しい。


●時期:年中釣れるが掛かりやすいのは夏
●釣り方:狙って釣りたいならほかの釣り方をおすすめする。

エイ


時々防波堤からショアジギングをしていると掛かることがあるアカエイ。
釣れるというより頭やヒレにスレ掛かりしていることがほとんど。

その平べったい同体で根に張り付き、剝がすのに大変苦労する。

ショアジギングロッドでも80g以上のメタルジグまでキャストできるパワーのあるろっどでないとファイトがかなりしんどい。


●時期:7月~10月
●釣り方:ジャークしてるときにスレ掛かり。ボラ同様狙って釣りたならほかの釣り方の方がまともに釣れる。

淡水ショアジギングで釣れる魚

ちょっと珍しい話になるけど、ショアジギングと聞くとソルトの釣りと思われるが、意外にも淡水の陸っぱりでもメタルジグを使った釣り方があります。

ブラックバス、ニゴイ

画像:Pixabay

冬になると深場に落ちていくブラックバスをメタルジグで狙う釣り方もあり、専用のメタルジグも存在する。

冬の規模の大きいリザーバーでは深いところは70mにも達する地点もあり、そんな深場は他のルアーじゃ届いたとしても操作が難しいが、メタルジグならいける。

また同じフィッシュイーターでジグでも釣れる魚にニゴイがいます。

プロバサーの秦拓馬さんのユーチューブでは浅場でマイクロジグをしゃくりまくって、ニゴイを連発していました。


●時期:年中釣れるが釣りやすいのは春~夏。
●釣り方:底まで沈めてボトムパンピング。または中層をワンピッチジャーク。




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