ヒラメには居着きヒラメと渡りヒラメと呼ばれる種類があります。
2種類の居着きヒラメと渡りヒラメの違いや見分け方、そして釣り人がいちばん気になる狙って釣れるのか?
サイズが大きいのはどっち?などの質問にお応えします。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
そもそも居着きヒラメと渡りヒラメとは
ヒラメはご存知、小魚を捕食するフィッシュイーターでありフィッシュイーターの魚類には居着き型と回遊型が存在します。
これがいわゆる「居着きヒラメ」と「渡りヒラメ(回遊ヒラメ)」のことです。
居着きヒラメとは、その場所で生まれその場所にいる小魚にあやかって生まれも育ちもその場所のヒラメのことで、真逆に主食となるイワシなどの回遊魚を追って移動しながら生活しているのが渡りヒラメです。
見た目の違いは下の表をご覧ください。
居着きヒラメ | 渡りヒラメ | |
---|---|---|
主食のエサ | 生息地にいる小魚 (イナッコ、イワシ、サッパなど) |
イワシなど回遊する小魚を追って移動 |
サイズ | 小型が多い。いわゆるソゲサイズ | 3キロ以上になることもある |
体色 | 生息している海底の色に擬態している | ヒラメ本来の色。 裏面全体がきれいに真っ白 |
だいたい、こんな感じです。
あくまでこれは、これまで釣ってきたヒラメの観察と、船頭さんから教えてもらった知識などを元に自分の経験から得たものであり必ずしもこれが正解というわけではないと思っています。
同じ居着き型でも棲んでいる場所が違えば当然、エサも地質も異なっているでしょうし、渡りヒラメだって東北で移動を繰り返すヒラメと関東以西で回遊を続ける渡りヒラメでは見た目も違うはずです。
いろいろ調べたのですが居着きヒラメと渡りヒラメの違いを具現化している研究や文献はいまのところ見つかりませんでした。
ただし、この違いの中で有力視されるのは「サイズの違い」だと思っています。
大きくなりやすいのは渡りヒラメ
【Q】「じゃぁ、サイズが大きいのはどっち?」
【A】すでに上の表に記載してしまっているんですがw
渡りヒラメです!
これにも諸説あり、否定派がいるのも事実です。自分のような肯定派の意見は大きくなるためには長い年月をかけてたくさん小魚を食べないといけないし、1か所でそんなことしていたらどこかの釣り人に釣られたり漁師の網に掛かってしまっているかもしれませんから、
よりよいエサを求めて安全な場所へ移動していると考えるほうが考えやすいと思います。
大きさが3キロ以上っていうのはかなりの大きさです。人口エサで育てられる養殖ヒラメの出荷目安の重さが1キロ~1.5キロなのでどれだけ自然界で自ら狩りをして巨漢になったかを想像してみるといいです。
居着きヒラメ | 渡りヒラメ | |
---|---|---|
個体表面 | 傷がなくキレイ | 全体的に外傷が多い |
ヒレの損傷 | キレイに整っている | 千切れている |
尾ヒレの大きさ | 細くてスラッとしている 裏側から見ると尾ヒレの着け根が充血している |
太く発達している |
下アゴ | キレイ | 先が擦れている |
歯 | キレイに整っている | ボロボロ |
で上が居着きヒラメとの見分け方です。ざっと目を通してみてください。
当然移動を繰り返し大きくなるためにに渡りヒラメは、さまざまな困難も乗り越えて来たに違いがありませんから、個体はボロボロになっていても仕方ありません。
尾ヒレが太く大きく発達しているのが一番わかりやすいかもしれません。
また口を上にして持った時の、一番広がっているあたり(肩!?)の身の厚さが分厚く盛り上がっています。
渡りヒラメは狙って釣れるのか!?
【Q】「サイズが大きい渡りヒラメを狙って釣れるの?」
【A】正直難しいと思いますw
居着きヒラメしか釣れないと思っていた場所で渡りヒラメが釣れることもありますし、渡りヒラメ狙いに行っても居着きのソゲしか釣れない時だってあるからです。
ですがここで仮説を立てて、釣り方を考察してみます。ご参考に。
渡りヒラメの攻略法(仮説)
渡りヒラメの釣り方の仮説を立てる前に、渡りヒラメの特徴をもう一度整理してみます。
エサの小魚(回遊魚)を追って移動している
エサに対して神経質になっている。賢い
エサの小魚(回遊魚)を追って移動している
だとすれば、主食になりうる小魚は回遊魚でなければ仮説が成り立ちません。そこらに居るイナッコやシロギスなどが豊富なエリアは外し、
イワシやアジ、キビナゴ類など回遊型の小魚が回遊してくるポイントを見つけることが先決。
またそういった小魚が入ってくる場所と言うのは必然的に潮周りが良い場所ということになるでしょう。
エサに神経質になっている。賢い。
幾度とない危険にもさらされながら大きくなってきたはずなので、エサの小魚に対しても神経質になっているはずです。
ルアーでは非常にセレクティブになっていると思われるので、よりナチュラルな動きをするワームでカラーもマッチザベイトにするといいかも。4インチクラスのワームと20g以上のジグヘッドですかね。
あくまで仮設ですけど、今度こそ大きなヒラメを釣ってやる!というアングラーの方のお役に立てれば幸いです。