IL Pescaria

ヒラメ釣りを船からする場合の仕掛けやルアー、釣り方まで平目専用ボートフラット入門

ヒラメの船からの釣り方を公開します。ヒラメ釣りというとルアーマンからするとサーフのイメージが強いですが船の上からでも釣ることが出来ます。

船上だからこその仕掛けや動かし方(誘い方)などを解説し最後に関東や関西のヒラメ釣りで船を出してくれる遊漁船をご紹介します。




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ヒラメの船釣りの時期

画像:Youtube

船でのヒラメ釣りに適した時期は、ショアからの釣りと同じく、最も活性が上がる時期が、10月~11月、大型が狙える真冬の12月~2月です。

また冬のヒラメは「寒ビラメ」と呼ばれ食しても美味しい時期に入り、船釣りの対象魚としても珍重されます。
シーズンに入るとヒラメ釣りの名所では遊漁船に活気が出てきます。

ただし、この季節以外では釣れないのか?というとそんなことは無く、春先の4月、5月も若干食べて味は劣るものの釣りやすい時期で、夏場ならサイズは望めませんが数釣りを楽しむこともできます。

船のヒラメ釣りの仕掛け

画像:PhotoAC

ヒラメの船釣りの仕掛けは、長年の漁師さんたちの知恵が結集された泳がせ釣りが主流です。

サーフや地磯などショアのヒラメ釣りよりも水深のある場所をバーチカルに探るので仕掛けに用いる道糸のPEは太めの3号~4号が良く、錘を結ぶ捨て糸の部分も根掛かりした際に錘を仕掛けごと回収できるように7号のフロロなどにすることもあります。

ただしこのようにラインを太くするとアタリが捉えにくく、食いが渋くなる傾向にあるので行くポイントでの見極めが大事になってきます。

餌は小いわしや小アジを用います。

乗船する前日までに船頭さんに、おすすめの仕掛けをよく聞いて準備しておきましょう。

ヒラメ釣りの基本的な仕掛けについては下記のページで詳しく説明しております。

シマノPE タナトル 4号

ヒラメ船釣りのルアー

画像:FLORIDA SPORTSMAN

ヒラメ釣りで現在一般的になってきているルアーを用いた釣り方も、当然船の上からでも有効になる場面があります。

水深のある場所では、三角バケなどを用いたものに、通常のワームをセットしてみたり、

また水深が20,30mくらいまでの浅場にヒラメのエサとなる小イワシやキビナゴなどの群れがいる場合、ジグヘッド+ワームでミドルレンジをフワフワと泳がせて探ることでもヒラメが食ってきます。

船のヒラメ釣りのタックル

画像:PhotoAC

 

ロッド

船からまっすぐとボトムまで仕掛けを落としてヒラメのいそうなレンジを探る釣りなので、スピニングよりも両軸のベイトタックルのほうが手返しが良く、アタリを増やせます。

ただしキャストはしないものの若干、スピニングに比べると独特のクセや特有のライントラブルもあるので初心者さんには難しい点もあります。

ベイトの方が釣りやすいというだけなので、そういった場合にはスピニングタックルでも良いです。

シマノ リアランサーヒラメ M270

 

リール

ヒラメの船からの釣りにも、船上のバーチカルな海釣りではもっとも扱いやすいのは電動リールです。初級者にも慣れやすいのですが、私は電動リールはおすすめしません。どうしても電源がいるため、各アングラー分のリール用の電源コンセントを装備している船でなければ使うことができず乗る船を選びます。

また高価なため初級者ほど手がだしにくいことも。それならば電動にこだわらなくともソルト用で船釣り向きのベイトリールで充分こと足ります。

まったくの釣り初級者にはスピニング。他の釣りはしたことがあるならベイト。タイラバやバーチカルライトジギングの経験者で専用のリールをお持ちなら代用も可能です。

シマノ 20ゲンプウ

大事なのはレンジ(タナ取り)

画像:freepik

ヒラメはボトムにへばりついているイメージですが、自分よりも下にいるエサを食べようとはしません。上を泳いでいるエサを捕食しに上がってきます。

そのためエサになるイワシやアジの群れがいまどこを泳いでいるのか、ベイトとなる小魚の群れがいるレンジを把握し、そのレンジで仕掛けのエサがアピールしているのがベストな状態。そのレンジ=タナを意識することが重要です。

仕掛けの長さやリールの性能にも左右されますが、おおまかに船頭から
「底に着いたら何回巻いたところ」など指示があります。

船からのヒラメ釣り方

画像:PhotoAC

船からの基本的なヒラメの釣り方の基本を解説します。
 

動かし方

「底立ち」と呼ばれ、仕掛けが着底してからすぐに少しリールを巻き上げ錘の底辺だけがボトムに着いた状態で、仕掛けがそこからまっすぐになっている状態にします。

そこから少しづつ、ズルズルと引いてきたり、一旦止めてやり食わせの間を与えるなどして誘います。

 

ルアーの場合のアクション

ルアーを用いた船の上からのルアー釣りの釣り方は、イワシなどのベイトが泳いでいるレンジを小魚が泳いでいるようにミドルレンジをふわふわと泳がせるいわゆるバス釣りの”ミドスト”でヒラメを寄せ付けます。

任意のレンジにルアーが来たらロッドの先端部分の穂先だけを動かすつもりで、軽くやさしく上下させながらリーリングします。

この場合、食わせ重視のティップが柔らかいロッドの方が、ふわふわとさせやすいです。

 

アタリの取り方

ロッドでグンッと感じる明確なアタリや、モゾつく小さな感触の時もあります。どちらにせよ、船からの場合ショアよりも水深があるのでよくわからない段階で慌てての即アワセは禁物。

アタリを感じ取ったら、ゆっくりとロッドを立たせ穂先を持ち上げてみて、ヒラメの重みを感じたらそこで合わせをいれる「聞きアワセ」が釣果に繋がりやすいです。

 

ランディング

ヒラメのような獰猛なフィッシュイーターの類の魚は空気を吸わせると、異物を吐き出そうとして暴れまくります。馴染みのサーフだと寄せ波のタイミングで一気にずり上げれば済みますが、船上では、海面近くまで上がってきているのが見えたら一人で無理に引っこ抜こうとしないで、船長などがタモ網をもってランディングしてくれるまで待ちましょう。

貴重な釣果です。ファイトからランディングまで最後の最後まで丁寧に行うことを気を付けるだけでも釣果は確実にアップします。

ヒラメ釣りをしている遊漁船

画像:PhotoAC

 

関東

 

関西







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