イエメンの港町の漁師らが、沖合に浮かんでいたマッコウクジラのお腹から「海に浮かぶ金塊」とも比喩されるアンバーグリス=「龍涎香」(りゅうぜんこう)と呼ばれるお宝が見つかった。
取り出されたお宝は約127キロの大きさがあり、アラブ首長国連邦の貿易商が1キロ約131万円、日本円の現在の価値に換算して約1億6500万円で買い取られ、貧困に苦しむイエメンにおいてこの漁師らは1日にして生活を一変させました。
小学生の頃に釣りをしはじめルアーフィッシングに目覚める。釣り歴18年でIl Pescariaの番頭です。バス釣りからチニング、エギング、アジング、オフショアのライトジギング、チーバス(小さいシーバス…汗)で週3~4日はどこかにいますw 生涯で釣りに使ったお金はおおよそ軽自動車なら楽々新車で買えるほど投資しました。その経験と良いと思ったことはすぐに誰かに話したくなる性格(おせっかいでおしゃべり!?)を強みに日々魚と奮闘中!
龍涎香(りゅうぜんこう)とは
龍涎香(りゅうぜんこう)はクジラのお腹の中で自然に生成されるお宝で、海面に浮かび上がって漂流している間、
長く漂流すると独特の香りを放つ。このことからシャネル N°5など有名ブランドの香水の原材料としても多用されています。
イカのなどの硬いくちばしなどが消化管をスムーズに通れるように、ネバネバとした分泌液で包み込む。
これが腸へ送られ腸内で固まった結石が龍涎香となります。
ただしお腹から取り出しただけではそれほど価値もなく、体内から飛び出し、海水を漂い太陽光線にされされ長い年月を掛けれたものが龍涎香と呼ばれるものになります。
ただしどのクジラの種類でもあるものではなくマッコウクジラの腸内だけで生成され、
しかもマッコウクジラ全体の1~5%未満の個体のみと言う非常に希少価値が高いもの。
また香りを持続させることから高く取引され、昔では薬剤、お香、精力剤として出回ったこともあったそうです。
Japanese Solid Perfume 龍涎香の香り 練り香水
龍涎香の過去
直近では、2020年の11月にタイでも約100キロの龍涎香が発見され、約3億6000万円値がついていいました。
さらに2016年にもオマーンで見つかった約80キロの龍涎香に付いた値段が約約3億3000万円。
その頃の画像を見る限り、今回発見された黒光りするものとは違い、鮮やかな色をしていました。そのものの価値は形状や色合い、漂流していた時間などで質が判断されつけられる値段が変わってくるようです。
イエメンの漁師たちに多大な収益
今回のお宝を発見した漁師は、一人ではなく死骸の引き上げにあたったのは9つのボートと37人の漁師。引き上げから龍涎香の採取まで関わった人たちは総勢で100人近くに昇り、
報酬は龍涎香の保管中に雇った警備員をはじめ引き上げに協力した人々や貧しい村民に分けられたあと、37人の漁師で均等に分配されたそうです。
内戦が続いているイエメンでは人口の80%がなんらかの食糧援助を必要としている状態といわれるほど貧困にあえぐ国でイエメンの平均年収は約8万7000円と報じられていることから、
1億6500万円を単純に100人で割ったとしても、年収の19倍!!
かなりの大金持ちになることがわかります。
主の漁師らは家や車、ボートなどを購入したそうです。
SNSのコメント
アンバーグリスは知っている人は知っていて、鯨が打ち上げられると、密かに確保に乗り出す人が実は多い
そんな物があってお金になるとは初めて知りました。自然に死んだクジラからであれば神様からの贈り物のような気がしますが・・それ目当てに殺されたりしませんように!、、心配したくないのですが、、クジラを守ってください。
竜涎香や香木は元になる物質が長い年月に海を漂ってその間に熟成されて高貴な香りを醸し出すようになる、竜涎香にいたってはその元となる物を全てのマッコウが必ず持っているものではない、と何処かで読んだのですが、この漁師
さん達は何か確信していたのですかね?
皆さん書いているような生きたクジラを捕獲して取り出したやつは臭くて使い物になりません。本来だったら
死んだクジラが自然に分解されて体内から飛び出したアンバーグリスが長い時間かけて海をさ迷い、太陽に晒されたやつが海岸に打ち上げられる。こうして、時間をかけて分解·濃縮されたやつが香料として使用されるらしい。
日本でもマッコウクジラが打ち上げられた時、もったいないなぁ…とは思ってたけど、竜涎香は排泄されて長時間海を漂う間に熟成されて品質が上がるんじゃなかったっけ?まぁ世界的にマッコウクジラの捕獲は禁止されててたまに打ち上げられたものくらいしか入手できなくなってるから貴重なものだけど
仲間割れせずに最後まで結束できた漁師たちも凄いなー
人の絆パワーて現実でもあるやん